研修施設を選ぶには?研修施設の種類別の予算・予約までの流れを徹底解説!
ページ内にプロモーションが含まれている場合があります。新型コロナウイルスが猛威を振るっている中、研修をリモートに切り替えるケースが増えてきました。しかし、新入社員研修のように、参加者どうしのつながりを深めるためには、お互いに一つの場所で顔を合わせ、様々なことに取り組んでいく必要があります。
また講師の立場からすると、リモートの研修では、参加者がどこまで講師の話を理解しているのか把握できず、場の様子をつかみづらいこともあるでしょう。さらに、リモート研修では、参加者がモチベーションを維持しづらい点や、実践的な研修に不向きである点において、デメリットも生じます。
やはり、対面での集合研修の良さとして、講師や参加者の情熱や意欲を肌で感じ、その中で真剣な態度で研修に臨み、真剣に話を聞き、そして真剣に課題に取り組める環境が提供されていることに尽きるでしょう。
ここでは、研修施設の種類別の特徴に加え、予約までの流れ、そして、いい研修施設を選ぶポイントも併せて解説していきます。
もくじ
研修施設の種類
一般的に利用されている主な研修施設の種類として挙げられるのは、主に次の3つです。
- ホテル
- 貸し会議室
- セミナーハウス
これらの施設には、それぞれメリットとデメリットがあり、各施設によって、向いている企業規模やその対象者、そしてその目的や研修内容があります。
それでは、それぞれの施設ごとに、それらについて解説するとともに、各施設の料金の目安についてもご紹介していきます。
ホテル
現在、ホテル業界は、新型コロナウイルスの影響によって、海外からのインバウンドの拡大が望めない状況にあります。一方、ホテルといえば、その多くに会議室が備えられており、従前から会議や研修の用途にも多く利用されてきました。
従来から設備が整っているというメリットを活かし、これまで企業研修プランを提供していなかったホテルが、新たな需要創造の一環として、新たにこのようなプランに参入するケースが増えてきています。
ホテルの最大のメリットといえば「宿泊できること」です。研修では、複数の日程に渡り、宿泊を伴うケースも多くあります。
さらに食事や宿泊だけでなく、研修後の懇親会などといったイベントに要する手配もスムーズにできることが、ホテルならではのメリットと言ってもよいでしょう。
そのため、研修施設としてホテルを選ぶ企業も少なくありません。
ホテルのメリット①宿泊ができる
「宿泊ができる」ことは、ホテルの最大の強みと言ってもよいでしょう。遠方からの参加者を受け入れることができるため、全国から参加者を集めた、大規模な研修を行うことが可能です。
また、複数日程にわたる研修にも適しており、わざわざ別途宿泊の手配を行う手間も省けます。
ホテルのメリット②交通の利便性が良い
都市部や観光地、そしてリゾート地を問わず、交通の利便性が良いことも、ホテルのメリットの一つです。
都市部では、主要ターミナルやアクセス性の高い駅から徒歩圏内に位置し、その一帯のランドマークとなっていることも多いため、初めての参加者でも分かりやすいことが挙げられます。
また、観光地やリゾート地の場合、最寄り駅から離れていても、送迎バスを運行していることにより、アクセス性を高めているケースが多く、集合場所を最寄り駅の前に設定して、参加者が集まりやすくすることも可能です。
参加者が集まりやすいことも、研修施設選びの重要な要素です。
ホテルのメリット③24時間スタッフがいる
宿泊研修中に、急病人の発生などといったトラブルは、決して起こらないとは限りません。そのような場合でも、連絡できるスタッフが、24時間常駐していることは、大変心強いです。
深夜にトラブルが発生した際でも、対応してくれるスタッフがいるのも、ホテルのメリットであります。
ホテルのメリット④食事や設備、サービスなどの手配もスムーズ
宿泊だけではなく、料理や飲み物、映像・音響機器、ホワイトボードなどといった、複数日程にわたって進行する際に必要な設備やサービスを、ワンストップで手配ができることも、ホテルのメリットです。
ホテル側と打ち合わせるだけで、全て手配ができるため、他を当たる手間を省くことができます。
ホテルのデメリット①内装が雰囲気に合わない
ホテルで大人数を集めて研修を行う際、収容力のある宴会場を使用する場合があります。その場合、あまりにも華美すぎて、研修にそぐわない雰囲気の中で研修を行わざるを得ないでしょう。
研修の雰囲気に合った部屋があるかどうかについても調べておき、なるべくそのような部屋を押さえるようにしましょう。
ホテルのデメリット②部屋の照明が適さない場合がある
ホテルの宴会場で使われる照明設備として、主にシャンデリアやダウンライトが備え付けられています。それらに使われる照明の色は電球色で、しかも暗めのものが多いです。
特に視力の悪い人や老眼の人にとって、そのような環境下で手元にある紙の資料やパソコン、モニター、そしてホワイトボードの文字を読むには、厳しいものがあるでしょう。
また、薄暗い照明の下で、長時間文字を追い続けることは、疲労度も増大します。ホテルで長時間にわたる研修を行う際には、照明についても配慮する必要があります。
ホテルのデメリット③金額やキャンセル料が高額
ホテルを利用する際、他の研修施設に比べて割高です。往復の交通費も含めると、かなりのコストがかかると言ってもよいでしょう。また、キャンセル料も2ヶ月前の時点で費用の50%くらいと、かなりの高額になります。
キャンセルという事態にならないよう、綿密な計画を立てて、参加者の変動がないようにうまく対処する必要があります。
ホテルでの研修利用に向いている企業
宿泊客をもてなすことを主眼に置いているため、内装が華美になる傾向にあるホテルですが、研修施設としてあえて用いることによって、研修そのものに格をつけられる点も見逃すことはできません。
ここでは、企業だけでなく、他にも使用に向いている組織についても触れていきます。
ホテルでの研修利用に向いている会社の規模
研修プランのあるホテルでは、数名~数百名の範囲で、柔軟に参加人数に幅を持たせてあります。資金力のある企業でしたら、規模の大小関係なく適していると言えましょう。
ホテルでの研修利用に向いている対象者
小規模な企業の場合は、全社員を対象とした研修が向いており、そして大企業の場合は、海外駐在員も含めた全社規模で、管理職クラスを集めた重要な研修を行う際に向いています。
また、観光地やリゾート地で行うならば、レクリエーションも兼ねた新入社員研修の用途にも適しているでしょう。
企業以外でも、同業の個人事業主や起業家対象の研修用途としても、場の格付けといった点でメリットを得ることができます。
ホテルで研修をする目的・研修内容
例えば、管理職クラス向けの研修の場合は、管理職としての心構えの他、部下に対するメンタルケア、問題解決手法や危機管理などといった、いくつかの細かなテーマについて、時間をかけて深く掘り下げたり、じっくりと取り組んだりするための宿泊研修が適しています。
新入社員の場合は、観光地やリゾート地のホテルで、自由行動も含めた総合的な研修を行うといった用途が適しているでしょう。
また、企業以外では、実際にホテルを使用した研修の例として、司法書士における中央研修などの新人研修といった例が挙げられます。
いずれの場合も、机や座席のレイアウト変更の際、費用が発生するところが多いため、レイアウト変更のない座学中心の研修が適していると言えます。
ホテルで研修利用する際の料金目安
昨今では、一般に観光客を受け入れていたホテルも、研修プランに参入するところが現われはじめ、比較的リーズナブルな価格でプランを提供するようになりました。
料金の目安としては1泊2食付きのプランで、会議室の利用も含めて一人当たり1万円台を中心に、安いところでは1万円台前半、高くても2万円は超えないところも現れてきています。
研修プランや、それに類似するプランを提供しているホテルを中心に探してみるとよいでしょう。
貸会議室
一般的な貸会議室は、都市部、特にオフィス街に数多く位置しております。
駅から徒歩数分の立地にあるケースが多く、ホテル同様、アクセスの良さがメリットとして挙げられます。
また、目的に合わせて様々なタイプの部屋が借りられるとともに、比較的格安な部屋が借りられるのも主なメリットです。
ここでは、貸会議室のメリット・デメリットについて解説します。
貸会議室のメリット①低コスト
貸会議室の最大のメリットは、何といっても「低コスト」です。参加者の宿泊や食事などは各自に任せて、貸会議室だけを押さえておけば、それだけで十分研修を行うことが可能となります。
コストを切り詰めて研修を開く際には、大変有効でしょう。
貸会議室のメリット②交通の利便性が良い
貸会議室もホテル同様、都市部の主要ターミナルや、アクセス性の高い駅から徒歩圏内に位置しています。
自社近くの貸会議室を利用すれば、準備や後片付けの際の往復が楽になります。
また、自社をランドマークにして、土地勘のない人でも、会場にたどり着きやすくすることも可能でしょう。
貸会議室のメリット③様々なタイプの部屋がある
貸会議室を使うメリットとして、人数や場の雰囲気に合わせて部屋が選べるという点も挙げられます。
数名程度から数百名の規模まで、幅広い収容人数の部屋から、最適な広さを選ぶことができます。
貸会議室というと、質素な内装のイメージがつきやすいですが、最近では、上質な空間を提供できる部屋も用意されていて、洒落た雰囲気の中で研修を行うことも可能です。
貸会議室のメリット④レイアウトを変更できる
研修施設の中には、レイアウト変更ができないところや、変更ができても料金が課せられるところも少なくありません。
セルフサービスとなりますが、机のレイアウトが自由に変更でき、そのための費用がかからないことも、貸会議室を使うことも一つのメリットです。
貸会議室のデメリット①スタッフが常駐していない場合がある
貸会議室の中には、人件費を節約するために、スタッフが常駐していないケースも多く見られます。利用している設備のトラブルなどが発生した場合、すぐに対処ができないことが、一番のデメリットです。
貸会議室のデメリット②設備が揃っているとは限らない
貸会議室の中には、ホワイトボードはあっても、プロジェクターやスクリーンがないなど、必要とする設備が必ずしも揃っていない場合があります。
コストを重視するあまり、社内から必要な設備を持ち出ししなければならず、準備や後片付けに手間取ってしまいかねません。
貸会議室を選ぶ際、どのような設備が備え付けられているか、Webサイトでもたくさんの情報がありますので、それを参考にして検討するようにしましょう。
貸会議室のデメリット③宿泊研修には不向き
宿泊を伴う研修を行う際、ホテルの手配を別途行う必要があります。そのために宿泊や食事、そして必要な設備の手配が煩わしくなるといったデメリットも生じます。
貸会議室での研修利用に向いている企業
研修の開催コストを、できるだけ安く抑えたい企業が特に向いています。
貸会議室での研修利用に向いている会社の規模
コストパフォーマンスの良さから考えると、資金力が十分でない、小規模な企業が向いています。
宿泊を伴わない研修でしたら、規模の大小は問わず、低コストで研修を考えている企業が向いているでしょう。
貸会議室での研修利用に向いている対象者
小規模な企業の場合はホテル同様、全社員を対象に、また大企業の場合は、役職単位あるいは部署単位、カリキュラム単位での研修を行う際に向いています。
貸会議室で研修をする目的・研修内容
業務に関わる法律や専門的な知識、そして改善提案など、テーマを絞っての半日~全日程度の日帰り研修に向いています。
貸会議室で研修利用する際の料金目安
貸会議室の場合、収容人数やグレードによって、料金に幅があることに注意して下さい。
20名までの少人数のところでは、時間当たり数百円程度から1万円未満の範囲となり、50人までの中人数のところでも、時間あたり数千~1万円台と、料金が広範囲にわたります。
100人を超える大人数の場合、安いところでは、時間あたり1000円台から利用可能ですが、高いところでは10万円台に至るケースがあります。
研修の趣旨に見合った、最適なグレードと収容人数の部屋を、十分吟味しましょう。
セミナーハウス
セミナーハウスもホテル同様、都市部だけでなく観光地やリゾート地に置かれているケースが多く、様々な場所を選べるのがメリットです。
ここでは、セミナーハウスについて述べていきます。
セミナーハウスのメリット①環境が整っている
セミナーハウスの最大のメリットは、「研修に集中しやすい」ことです。極度に安っぽくないけれども、華美すぎない内装や設備で、また休憩の際にも、談話室や中庭などといった気分転換ができる環境が整っています。
セミナーハウスのメリット②宿泊や食事も可能
セミナーハウスも、場所によってはホテル同様、宿泊や食事ができるプランが用意されているところがあり、ホテルと同等のサービスを提供しているところもあります。
昨今では、研修特化型のホテルも現れ、ホテルとの垣根があいまいになってきています。
セミナーハウスのメリット③バリエーションが豊富
大規模なセミナーハウスとなると、収容人数や机のレイアウトのバリエーションが豊富で、目的や内容、参加人数に応じて部屋が選べることも、メリットとして挙げられます。
セミナーハウスのメリット④必要な設備が整っている
研修のために必要な映像・音響機器や演台、その他備品がほぼ揃っていることも、セミナーハウスのメリットです。
足りない備品もレンタルの手配をしてくれるので、大変安心です。
セミナーハウスのデメリット①予約が早く埋まってしまう
人気のある施設や、利用希望者の多い会議室は、すぐに予約が埋まりやすい傾向にあります。そのため、十分に部屋を吟味できないまま、押さえざるを得ないケースも出てくるでしょう。
セミナーハウスのデメリット②料金にばらつきがある
リゾート地などに古くからあるセミナーハウスの場合では、会議室の利用や食事、そして宿泊などを含めても格安なケースがあります。しかし、都市部にあるような最新鋭の施設の場合、その総額がホテル並みにかかるケースもあります。
検討の際は、交通の利便性や施設のグレードを、十分吟味して下さい。
セミナーハウスのデメリット③制約が厳しい場合がある
土日祝日が利用できないといった利用日の制限をはじめ、会議室内への飲食物の持ち込みの制限など、施設によっては、制約が厳しいケースがあります。
検討の際には、制限事項や禁止事項についても、十分確認しましょう。
セミナーハウスでの研修利用に向いている企業
あらゆる業種の企業、または業界団体や資格者の集まりなど、幅広くその利用に適しています。
セミナーハウスでの研修利用に向いている会社の規模
数百名以上の、比較的従業員数の多い企業、あるいは会員数の多い団体が特に向いています。
セミナーハウスでの研修利用に向いている対象者
全社員を対象とした研修に限らず、特定の役職者や有資格者、あるいは新入社員や中堅社員などのように、ターゲットを絞った研修を行う際にも向いており、幅広くターゲット設定ができます。
セミナーハウスで研修をする目的・研修内容
業務に関する心構えやマナー、実務的な研修や勉強会に向いています。また、技術の研鑽といった目的にも適しています。
セミナーハウスで研修利用する際の料金目安
全般的に見ると、セルフサービスが基本のところが多く、その分ホテルよりは格安です。会議室を借りるだけに限ると、安いところでは時間当たり数百円と、公共施設並みに利用できるところもあります。
施設や参加人数次第では、宿泊を伴うケースでも、会議室の料金も含めて一人当たり1泊5000円あたりで収まることもあります。一方で、会議室の利用料が1時間当たり1万円を超えたり、宿泊プランでもホテル並みの料金がかかったりするケースもありますので、注意が必要です。
研修施設予約までの流れ
研修施設予約までの流れとして、以下の手順で進めるようにします。
- 条件を整理する
- 施設を選ぶ
- 空き状況を確認する
- 料金を確認して予約
上記の手順のうち、特に入念に行うべきなのは「①条件を整理する」です。
しっかりとここでプランニングを行い、周到な準備を行うようにしましょう。
この手順をしっかりと煮詰めておけるかどうかが、研修の成功を左右します。
条件を整理するために必要な項目について、さらに詳しく見ていきましょう。
①条件を整理する
実施時期
まずは大まかな日程の候補を、いくつか用意しておきましょう。曜日だけを特定したり、あるいは季節で絞ったりするなどして複数の候補日を設け、できるだけ幅を持たせて考えておくようにしましょう。
人数
受講者のみならず、講師やスタッフも含めた全体の人数について、おおまかに決めておきます。ここでは、まだ参加人数を絞り込む必要はありません。
複数日程にわたる研修の場合、講師を含む参加者の都合により、人数の変動が考えられます。特に講師の人数は、時間とともに変動しやすいものです。
確保されたスタッフで対応可能な、おおまかな人数の下限と上限の範囲を決めておきましょう。
予算
参加人数ごとに予算のシミュレーションを立てておきましょう。一人当たりでどのくらいかかるのか、また総額だとどのくらいになるのかについても、予め見積もっておく必要があります。
また、細かいところでは、宿泊費用や設備のレンタル代、交通費などといった費用についても調査が必要です。
さらには、全額会社負担が可能か、そうでなければ参加者はどこまで負担すべきかなど、細かな確認も行うようにしましょう。
あと、万が一に備えて、必ず予備の費用は確保するようにして下さい。
研修内容
条件を整理する中で、もっとも重要な項目となります。ここがあやふやなまま、はじめに研修ありきで計画を進めることは、「ただやっただけ」で終わってしまい、時間と費用のムダになりかねません。
以下の点を踏まえながら、研修内容の計画を立てるようにしましょう。
- その研修を行う目的や理由を明確にする
- その研修で得られる目標を設定する
簡単に言うと「ゴールを明確にする」ということです。
まずはゴールを明確にしてから、具体的な研修プログラムや進行について、企画を練るようにしましょう。
対象者
研修内容が明確になれば、おのずと対象者も絞り込まれます。人数が多い場合は、何度かに分けて研修を行うか、大きな会場で一度にまとめて行うか、スタッフの処理能力に応じて判断が必要です。
研修内容と対象者が具体化することによって、条件に合致する施設が見つかりやすくなります。
必要な設備・機材
例えば、大人数の参加者を集めて研修を行う際、遠くの席の人にも声が聞こえるようにマイクやスピーカーはもちろん、スライドを映し出しているスクリーンが見えないといった場合のために、後部席用のモニターも必要なケースがあります。
また、備品は揃っていても、例えば通信用あるいは外部接続用のケーブルが、パソコンまで届くのかといったことや、照明を消さなくてもスクリーンの画像が見られるか、そうでない場合はスクリーンのある部分だけ照明を消すことができるかなどといった、細かな確認も必要です。
また、感染対策として、大人数で行う場合はパーティションや消毒用アルコールなども用意する必要があるでしょう。これらをチェックリストに事前にまとめておき、研修施設の選定にも役立てられるようにしておきましょう。
宿泊の有無
研修の内容如何では、複数の日程にわたるものもあるため、場合によっては宿泊を必要とするケースも出てきます。
予算とのバランスを考えながら、宿泊を行うべきか否か判断しましょう。
②施設を選ぶ
①で決めた条件をもとに、合致する条件の施設を選んでいきます。
手順としては、以下の通りです。
- 場所を選ぶ
- 会場の広さ・収容人数を選ぶ
- 予算に合ったところを絞り込む
- 設備やサービスの充実度や好みで、さらに絞り込む
それでは、それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
場所を選ぶ
会社から近く、しかも交通のアクセスの良いところから、風光明媚なリゾート地に至るまで、場所の選択肢は幅広くあります。
お客様を招いての研修の場合は、その要望に応じる必要がありますが、それ以外の場合は、アクセスのしやすい場所や、海や山といった自然環境に恵まれた場所をいくつかピックアップするようにしましょう。
参加者が絞られている場合は、アンケートを取って決めるのもよろしいでしょう。
会場の広さ・収容人数を選ぶ
一度会場を押さえてしまったら、容易に場所を変えることができません。できる限り事前に、参加者を確定させるようにしましょう。
期日を設けて募集を締め切らせ、参加する以上、参加者には研修の方を最優先に予定を入れてもらう必要があります。
そこを甘く対応してしまうと、後から参加希望者が名乗り出たり、参加を辞退したりしてしまい、いつまでたっても参加人数が確定できません。
参加人数がほぼ確定した段階で、それに見合った広さや収容人数の会場をいくつかピックアップするようにしましょう。
また、新型コロナウイルスの感染予防として、十分にソーシャルディスタンスを保つことができるかといったことも、念頭に入れる必要があります。
その点も考慮に入れながら、最適な広さの会場を選ぶようにしましょう。
予算に合ったところを絞り込む
研修施設、特にホテルなどは、繁忙期や閑散期によって価格が変動します。
決められた予算に合った施設あるいは時期を、いくつか候補に挙げておきましょう。
例えば、観光地の高級ホテルの閑散期を狙うケースや、アクセスが良く、しかも繁忙期でも予算内に収まりそうなセミナーハウスを選ぶケースなど、多様なケースが考えられます。
また、あまり予算にこだわりすぎず、本当に良い施設ならば、予算の増額も検討することも視野に入れるなど、柔軟に考えるようにしましょう。
設備やサービスの充実度や好みで、さらに絞り込む
施設を選ぶ過程において、設備やサービスの充実度だけではなく、好みというものも出てくることでしょう。
最終的には、環境面はもちろん、使い勝手の良い施設に絞り込まれてくるものです。
3.でピックアップした候補の中から、恵まれた環境で使い勝手の良い施設を5ヶ所程度まで絞り込むようにします。
③空き状況を確認する
予約する施設を絞り込むことができたら、今度はそれぞれの施設に、空き状況の確認をしましょう。研修の実施予定時期に融通が利くのであれば、希望の日程以外の時期の予約状況、そして空いている時期についても確認しておきます。
もしも、希望の日程に空きがない場合は、キャンセル待ちも検討するようにしましょう。
④料金を確認して予約
正式な予約までにこぎつけるためには、いくつかの手順を経なければなりません。ここでも、入念かつ綿密な対応を心掛けるようにしましょう。
次に、手順の詳細について解説するとともに、参加人数ごとに利用できる会議室および研修施設のリンクや、その一例のリストもご用意しましたので、施設選びのご参考になさって下さい。
見積もりの依頼
空き状況と研修の開催時期が合致したところで、もしも、施設のホームページや研修施設あるいは会議室の検索サイトなどで、前もっておおまかな費用が確認できる施設があれば、事前に確認しておきましょう。
その段階で、設備やサービスと予算のバランスが不釣り合いなところは除外します。
見積もりを行う場合には、例えば夕食を懇親会に変更したり、自分たちで机や席のレイアウトをアレンジしたりするなど、細かな条件を伝えて、賢く施設側と料金交渉をしましょう。
条件を伝えずに見積もりを依頼すると、施設側は、標準的な費用を提示してきますので、交渉のチャンスを失いかねません。
なるべく費用を押さえて施設を利用したいならば、日常の業務同様、施設側との交渉も大切です。
仮予約を行う
施設側と交渉して、納得のいく金額で見積もりが取れたなら、まずは仮予約をしておきましょう。仮予約をした場合、目安としては1週間程度が有効となりますが、施設によってその期限は異なる場合があるので、施設ごとの仮予約期限については、必ず確認しておきましょう。
期限を迎えると、正式予約かキャンセルかのどちらかを選択しなければなりません。仮予約期間中のキャンセルは料金がかかりませんが、正式予約後のキャンセルは料金が発生します。
事前にキャンセル規定については十分調べて、不明な点があれば、直接施設に問い合わせるようにしましょう。複数の施設を比較検討する場合、できるかぎり期間中に決定する方が好ましいですが、もしも時間がかかる場合は、仮予約期限の延長を交渉する必要があります。
仮予約期間の確認ミスによって、十分な比較検討ができないケースや、最悪キャンセル料を請求されるケースだけは避けるようにしましょう。
正式予約までにやっておくべきこと
施設側との金銭トラブルを防ぐためにも、精算方法について確認をしておきましょう。契約の成立のために申込金が発生するかどうか、費用を支払う際、いわゆる「後払い」である売掛決済は可能であるかどうか、可能だとするなら支払期限はいつまでかについても、事前に確認する必要があります。
売掛決済を希望する場合、手続きが煩雑になり、時間がかかる場合がありますので、施設側と連絡を取り合いながら対応するようにしましょう。また、できれば施設の下見も済ませておきましょう。
下見をすることによって、机上での計画だけでは分からない、施設における不便な点や使いづらさなどを確かめることができるので、正式予約する施設を絞り込むための決め手ともなります。
無料あるいは有料での体験宿泊や体験利用も行っているところがありますので、施設に問い合わせてみるのも手です。
正式予約
利用する施設が決まり、予算面でもあらゆる条件がクリアされたら、正式に予約の手続きを行います。正式予約後に、人数の変更が発生するケースがよくありますので、人数の変更はいつまで可能なのかは確認しておくようにしましょう。
万が一に備えて、キャンセル規定についても改めて確認しておいて下さい。不明点やあいまいな点が出てきたら、施設側に問い合わせて、綿密に連絡を取り合うように心がけましょう。
いい研修施設を選ぶポイント
専任の担当者がいる
施設によって「コンファレンス(カンファレンス)コーディネーター」「ミーティングプランナー」「セミナーコンサルタント」などのように呼び名が異なりますが、専任の担当者がいるケースがあります。
研修イベントの成功に向けて「まとめ役」として、必要な体制を作り、当日の運営を支援し、イベント後のフォローまで行う専任の担当者が常駐していると、大変心強いでしょう。
このような専任の担当者がいると、研修を開催する企業と利用する施設との間の伝達もスムーズとなり、開催する企業側の意図もしっかりと伝わり、また、分からないことはアドバイスしてもらうことができ、スムーズな研修運営の一助となります。
さらに欲を言えば、専任の担当者が不在のときでも、シフトで動いているスタッフの間で担当者からの情報が共有されている施設であれば、なお申し分ありません。
レスポンスが早い
「電話をかけても出ない」「メールの返信が遅い」「見積もりの時間がかかりすぎる」といったように、レスポンスが遅い、あるいは悪い施設は、当日の対応も何かと不安を抱くことでしょう。
施設の絞り込みの過程において、スタッフとのやり取りの中で、レスポンスの早さを確かめておきましょう。
そして、迅速にやりとりしてくれる施設を選ぶようにして下さい。
そのような施設ですと、当日何があってもスピーディーに対応してくれることでしょう。
柔軟な対応をしてくれる
スタッフが、杓子定規にマニュアル通りの対応をするのではなく、こちらの意図に合わせて融通を利かせてくれ、また万が一の際にも、できうるかぎりの対応をしてくれて、常に利用する側に寄り添ってくれるスタッフがいることが、いい研修施設を選ぶポイントです。
しかし、初めて利用する施設の場合、そのようなことが分からないのももっともです。問い合わせや見積もりの際に、スタッフの応対する姿勢で、ある程度はつかむことができます。
そのため、電話やメールでのやりとりにおいて、スタッフの反応を見ることも大切です。
まとめ
利用する施設について、その種類に関する知識や、施設選びのポイント、そして予約までの流れを把握することは、研修を成功に導くための大きなカギとなります。その中でも、特に重要なのは「研修を行う目的や理由を明確にする」ことや「研修で得られる目標を設定する」ことによって「ゴールを明確にする」ことです。
ゴールが明確になることで、企画した研修に対するビジョンも明確になり、施設選びや予約までの流れも主体的に捗るようになります。皆さんもぜひ、ゴールを明確にすることによって研修を企画し、ここで述べられた内容を実践して、意義ある研修を成功に導き、会社内の人材育成に役立てて下さい。
オトコロドットコムで研修施設・合宿施設を検索する方法
オトコロドットコムでは、様々な条件で候補となる研修施設・合宿施設を手軽にピックアップすることができます。まず最初に、研修施設・合宿施設検索ページトップ にアクセスします。主に2つの方法で店舗一覧を表示することができます。 ① 都道府県 > 市区町村 > 駅 など絞込みをして一覧を表示させる方法 ② 検索窓口からピンポイントで住所や地名を入力して検索する方法