会社の宿泊研修(合宿)の目的、メリット、宿泊先の選び方、予算について徹底解説!

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「会社の研修を泊まり込みで行う目的やメリットって何だろう?」

「研修施設で宿泊できるところってあるのだろうか?」

「新入社員研修を泊まり込みで行う際の持ち物やスケジュール、予算はどうやって決めようか?」

会社で宿泊研修を初めて担当することになった際、皆さんはこれらの疑問を抱くかもしれません。ここでは、会社の宿泊研修に関する、これらの疑問に答えていきます。

この記事を読むことによって、宿泊研修に関する知識を身に着けることができ、宿泊研修を担当あるいは企画することになった際の参考となるでしょう。

ライター紹介 平賀 知(ひらが さとる)大学卒業後、医療機器販売会社で一般事務職として勤務。打ち合わせの際に多数の貸会議室や研修施設を予約した経験を活かして、生活情報・趣味関連のサイトで記事を多数執筆。

宿泊研修(合宿)とは?

宿泊研修は、その名の通り、研修会場に参加者や講師が数日間にわたり、宿泊して行う研修のことを指します。短期集中で研修を行うことができるため、効率よく知識を習得できる点において、参加者側・主催者側のいずれにとってもメリットの大きい研修方法です。

ここでは、宿泊研修でいったい何をするのか、そしてその目的について解説します。

何をするのか/特徴

会社の宿泊研修(合宿)は、講師や参加者が研修会場に泊まりながら行うのが特徴です。日帰りの研修の場合、時間の関係から座学中心になってしまう傾向にあり、実践的な研修内容にはじっくりと取り組むことができません。

しかし、宿泊研修では、1泊2日から2泊3日にわたって、時間をかけながら濃密かつ集中した内容で研修に取り組むことができます。主に、参加者が主体的かつ実践的に取り組む内容が中心です。

例えば、研修室の中でのグループワークやロールプレイのようなシミュレーション的要素が強いものはもちろん、中には実際に現場で作業を行うケースもあります。

社員の宿泊研修(合宿)の目的

新入社員でない、一般社員を対象とした宿泊研修を行う企業は多くあります。そのほとんどが、ポジションや業務内容ごとに実施され、それらに応じてスキルアップを図ることが目的です。

ポジションごとに実施される研修としては、指導者としてのスキルを必要とするポジションを対象とした「リーダーシップ研修」や、新たにマネージャー職に就いた人たちに特化した「新任マネージャー研修」などがその一例となります。業務内容ごとでは、部門・部署ごとで行われる研修があり、特に営業職を対象とした研修がその代表例です。

また、技能職にいたっては、例えば射出成形機や工作機械のメーカーの研修施設に派遣して、現地で寝泊まりしながら操作実習を行うといった、実践性の高いものまであります。

新入社員の宿泊研修(合宿)の目的

新卒で入社したての新入社員の多くは「まだ学生気分が抜けられない」ことでしょう。彼らには、気持ちを学生から社会人へと切り替えさせ、1日も早く戦力として育て上げたい気持ちは、どの会社も同じです。

新入社員の研修を行ういちばんの目的として「社会人としての自覚を持たせる」ことが挙げられます。特に、新入社員の研修を泊まり込みで行うことによって、1日の多くの時間を研修に充てられ、社会人として規則正しい生活やマナーを、集中的かつ即座に身に着けさせることが可能です。

また、新入社員同士が寝食を共にすることによって、横のつながりを深めることができる点も見逃せません。新入社員にとって、これまでの学生生活とは違う環境で、緊張感を味わいながら短期間で社会人としての自覚を持たせるには、宿泊研修はまさにうってつけです。

社員の宿泊研修(合宿)のメリット

社員の宿泊研修(合宿)は、期間中、社員同士が寝食を共にすることから、次の4つのメリットが挙げられます。

  • チームビルディングができる
  • 社員(自分)の強みや特性がわかる
  • 距離が縮まりやすい
  • 日常から離れてじっくり考えたり議論したりできる

ここでは、これらのメリットについて解説していきます。

チームビルディングができる

「チームビルディング」とは「仲間が思いを一つにして、一つのゴールに向かって進んでゆける組織づくり」という意味です。または、そのために開発された手法やプログラム、そして研修そのものを指します。

(参考: https://www.teambuildingjapan.com/about/)

宿泊研修では、数日間にわたり、参加者が共に寝泊まりしながら、一丸となってゴールを目指すべく研修に取り組みます。そうすることによって組織の一体感を強めることができ、チームビルディングの効果が期待できるのが、宿泊研修のメリットの一つです。

社員(自分)の強みや特性がわかる

宿泊研修では期間中、社員同士が寝食を共にします。その中で、普段オフィスでは見ることのできない参加者の姿を見ることができるとともに、自分自身も周囲からそのように観察されます。

数日間の宿泊研修を通して、互いに自他の強みや特性を知ることができるようになれば、自分自身はもちろん、部下をマネジメントする立場になった際にも、どこをどのように伸ばせばよいのか把握しやすくなるでしょう。共同生活を通して、自他を見る目を養うことができる点も、宿泊研修のメリットでもあります。

距離が縮まりやすい

研修中もそれ以外の時間も、ずっと社員同士が顔を合わせた状態が続くので、お互いに緊密な関係を築きやすくなります。その日の研修が終わってからも、食事や自由時間で社員同士が接する機会が多いため、普段話す機会のない相手と話すことができたり、参加者同士で職場のぶっちゃけ話や悩み事などを聞いたり話したりすることができます。

そうすることによって、参加者同士の距離が縮まり、その後の円滑な業務にも良好な影響を及ぼすでしょう。

日常から離れてじっくり考えたり議論したりできる

職場の会議室や研修室で行う、日帰りの研修の様子を思い出してみて下さい。電話応対や、誰かに呼び出されて中座する参加者が散見される様子は、皆さんもご存じのことでしょう。

これでは、なかなか研修の内容に集中できる状況ではありません。宿泊研修の良いところは「研修に集中できる」ことです。

あえて日常のオフィスの喧騒から離れて、しかも期間中を通して研修場所で寝泊まりすることによって、たっぷりと研修に時間を割き、じっくり考えたり議論したりすることができます。

新入社員の宿泊研修(合宿)のメリット

4月に一斉に入社してから、配属までは数ヶ月しかありません。ただでさえ短い期間の間だからこそ、短期集中型で効率よく知識を学び、同期の間の連帯感を深められる宿泊研修(合宿)は、大変効果的です。

また、学生時代に緩みがちであった生活習慣も、規則正しい研修スケジュールを通して改善できる点も見逃せません。ここでは、これらのメリットについて詳しく説明していきます。

効率よく知識を学べる

複数回にわたって日帰り研修を行う場合、会議室の利用時間帯や講師のスケジュールなどの関係から、どうしても日ごとの研修の時間が限られてしまいます。そのため、研修そのものの連続性が損ねられ、流れが途切れ途切れになりかねません。

参加者にとっては、前回学んだ内容をつい忘れてしまうことでしょう。2日目以降に研修を行う際、特に前回と期間が開いてしまった場合には、前回の研修内容を復習する時間を設けなければならないため、研修自体が非効率なものとなってしまいます。

宿泊研修で行えば、連続性を損ねることなく、短期集中で研修を行うことができるので、効率よく知識を学ぶことができます。

コミュニケーションがとりやすい

参加者同士がお互いの距離を縮めやすい宿泊研修のメリットは、新入社員の場合も同じです。研修時間以外の時間も、例えば食事の時間や研修後の自由時間など、常に新入社員同士が顔を合わせる機会はふんだんにあります。

お互い顔を合わせることによって、自然とコミュニケーションが生まれてくるでしょう。同期の間柄で同世代ということもあって、仕事以外の共通の話題でも盛り上がれるので、親睦を深めやすい環境を作り出すことができます。

それを狙うために、新入社員の研修を泊まり込みで行う企業も少なくありません。

連帯感を高める

新入社員の宿泊研修では、参加者が寝食を共にしながら、ゴールが設定された課題にお互い協力し合いながら取り組みます。参加者全体が一丸となって、ゴールを目指すべく課題をクリアしていくことによって、チームとしての連帯感を高めることができるでしょう。

また、期間中を通して同期とのコミュニケーションが取りやすい環境にある点も、連帯感を高めるのに貢献しています。

生活習慣の改善

講義が午後からといった日や、平日でも全く講義がない日があって、朝は遅くまで寝ていられる学生さんは少なくないでしょう。また、アルバイトをしたり友達と遊んだりして、昼夜逆転の生活を送っている学生さんもいらっしゃることでしょう。

しかし社会人となると、学生時代の不規則な生活から脱して、規則正しい生活を送らなければなりません。最近ではフレックスタイム制を導入した企業が増えていますが、工場のように、今もなお始業時間が決まった職場は数多くあります。

期間を通してスケジュールが決まっている宿泊研修を行い、参加者がそのスケジュールに合わせることによって、これまで不規則だった生活習慣を改善させる効果も期待できるでしょう。

宿泊研修(合宿)での施設・宿泊先の選び方のポイント

研修施設を選ぶのに、必要な設備や参加人数に見合った会議室が用意されている点は外せません。また昨今では、本社と現地の運営との間のWebでのやり取りも頻繁に行われることから、通信環境にも気を配る必要があります。

その上で、あらゆる手配がなるべくワンストップで済み、経験豊富なスタッフが揃った施設を選びましょう。加えて、研修漬けになりがちな参加者に対しても配慮できる環境が提供できれば、なおのことベターです。それでは、詳しく見ていきましょう。

研修に必要な設備・会議室が整っている

ホワイトボードはもちろんのこと、マイクやスピーカーといった音響機器、そしてモニターやプロジェクターといった映像機器などの設備が整っているかどうかは、とても重要です。研修先の施設で設備が整っていないと、自前で用意しなければならず、研修を泊まり込みで行う際、ただでさえ多い持ち物が余計に増えてしまいます。

参加者の人数や研修内容次第ですが、必要な設備をリストアップして、それらが施設で用意できるかどうか事前に確認しましょう。また、講師や参加する新入社員が余裕をもって収容できる会議室があり、しかも研修内容がしっかりと実施できることも、施設選びの重要な要素です。

参加人数を事前に把握して、十分に収容できる会議室のある施設をピックアップしましょう。ピックアップしたら、例えば、あいさつの練習を行うために声を出すことが可能かどうかといったように、研修内容に支障を来すことのない施設を選んでいきましょう。

Wi-Fiや無線LANなど通信環境が整っている

研修期間中でも、講師たちと本社との間でのやりとりが必要となる場合が出てくることが予想されます。その際、メールだけでなく、TeamsあるいはZoomなどのコミュニケーションツールを用いる必要が出てくるでしょう。

そのような場合、Wi-Fiや無線LANといった通信環境が乏しいと、情報やデータのやり取りに苦慮してしまいます。そうならないためにも、通信環境は十分に整った施設を選ぶようにしましょう。

食事の手配を任せられる

基本的に宿泊研修と言えば、2泊3日あたりで行うことが多いのではないでしょうか。食事が提供されない施設を選んでしまうと、自分たちで食事を手配しなければならず、大変な労力がかかります。

研修施設に宿泊して研修を行う場合、施設側で食事の手配を任せてくれるところを選ぶことによって、手間とコストの両方を省くことができます。

寝室が個別に分かれている

かつて、宿泊研修を泊まり込みで行うとするなら、相部屋が当たり前でした。しかし、プライバシーが声高に叫ばれている昨今、相部屋は敬遠される傾向にあります。

自由時間で自室に戻ってからは、プライベートな空間を提供することも、今どきの宿泊研修では必要なことです。参加者各自に、個別の寝室が分け与えることのできる施設を選ぶようにしましょう。

日常から離れられる環境

日常から離れられる環境は、研修に集中するためにも、大変重要です。一方で、参加者にとって、24時間研修漬けで缶詰めの状態でいるのは、とても息苦しく感じるかもしれません。

できればオフィスから隔離され、かつリフレッシュもできる環境で行うのが理想的です。研修施設の中には、テニスコートや体育館、フットサルコートなどといった運動施設も完備されているところもあります。

また、観光地や温泉街に位置している施設もありますので、そのようなところでは、思い思いにレクリエーションを楽しむことができるでしょう。参加者同士、研修に集中するだけでなく、スポーツやレクリエーションに勤しむことも、コミュニケーションを深めるために大変有効です。

団体割引がある

宿泊研修を行うにも、予算は限られています。企業研修の合宿施設を選ぶなら、少しでも安く済ませられるところを選ぶに越したことはありません。

少なくとも、団体割引がある施設を選ぶようにしましょう。施設を選ぶ際には、団体割引や閑散期による割引がある施設も選択肢に含めると、施設のクオリティを維持しながらも予算の節約にもつながります。

企業研修の受入実績が豊富

企業研修の受入実績が乏しい施設だと、手続きや段取りがうまくいかず、研修当日も様々なトラブルに見舞われるだけでなく、スタッフもそれらにうまく対処できないケースが多々あります。宿泊研修を行うならば、企業研修の受入実績が豊富な施設を選びましょう

経験豊富なスタッフがいれば、当日までの手続きや段取りがスムーズなだけでなく、突発的なトラブルにもしっかりと対処できるので安心です。

宿泊研修(合宿)を成功させるには準備が大事!当日までの流れを把握しておく

宿泊研修(合宿)を成功させるためには、事前の準備が大事です。ここでは、当日までの段取りについて、流れを追って解説していきます。

まずは大まかな枠組みを作り、それから細かな内容を盛り込んでゆく形で進めましょう。それでは、細かく見ていきましょう。

宿泊研修(合宿)・スケジュール・予算の確認

ここでは、宿泊研修(合宿)の枠組みとなる部分について確認します。宿泊研修(合宿)を行う目的やゴール、大まかなスケジュール、そして予算の上限額といった部分がそれに当たります。

それでは、これらについて、具体的に解説します。

宿泊研修(合宿)の目的やゴールの設定

まず、宿泊研修(合宿)を行うにあたり、その目的やゴールを明確にしましょう。参加者にとって、プライベートの時間を返上してまで参加するものですから、意義のあるものとするためにも、その点は明確にしなければなりません。

明確にしてはじめて、スケジュールや予算などの細かな部分を作りこむことができるようになります。

宿泊研修(合宿)のスケジュールの確認

ゴールを定めたら、今度は大まかなスケジュールを作りましょう。ここでは、あくまでも大まかで構いません。

いつごろに、何泊何日で行うのかについて参加者に告知し、スケジュール調整をしてもらうための大枠となるものだからです。細かなスケジュールについては、次項でご紹介します。

宿泊研修(合宿)の予算の確認

予算についても、費目ごとに上限金額を定めておきましょう。主な費用として、宿泊費や、会議室あるいはその他設備の使用料、交通費、そして食費がこれに当たります。

また、参加者のリフレッシュという観点から、レクリエーションに関する予算も計上しておきましょう。ただ、施設内での娯楽設備の利用や懇親会の費用までは出せる範囲でしょうが、さすがに個人のお土産代やテーマパークの入場料までは出してしまうとキリがありません。

どこまでレクリエーションの予算を出せるのか、そしてどこからが個人負担となるのかについての線引きも検討する必要があります。

研修内容・当日のタイムスケジュールを決める

先の項で確認したことを踏まえて、研修の開催目的に沿った、具体的な研修内容とタイムスケジュールについて検討しましょう。限られた時間の中で、どこまで研修内容を盛り込めるかを検討し、その他のスケジュールについても細かく決めていきます。

それでは、研修内容と当日のタイムスケジュールについて、詳しく見ていきましょう。

研修内容を決める

研修の期間、どのような課目が必要で、それぞれどのくらいの時間が必要かをリストアップしましょう。この部分は、研修の経験のある人たちにも加わってもらいながら検討するのが良いかもしれません。

たとえ宿泊研修といえども、時間は有限です。リストアップした課目全てをこなしきれないケースも出てきます。

そのため、リストアップした課目ごとに「これは重要だ」と思った順に優先順位をつけていくとよいでしょう。

当日のタイムスケジュールを決める

次に、当日の具体的なタイムスケジュールを決めていきます。タイムスケジュールは、各日程の以下の項目について、詳細に定めていきましょう。

  • 初日の集合時間と最終日の解散時間
  • 起床・消灯時間
  • 食事や入浴・自由時間の開始あるいは終了時間
  • 各課目の開始時間と終了時間
  • 休憩時間

タイムスケジュールは、詰め込みすぎないように注意して下さい。また、1~2時間ごとに10~15分ほどの休憩時間も設けるようにしましょう。

ある程度、タイムスケジュールが定まったら、リストアップした課目を優先順位順にあてはめて、研修内容も確定させていきます。

参加者数を把握する

研修対象により、その参加者の数は異なってきます。大まかなスケジュールを確認したところで、一旦参加者に告知して、どれだけの参加者がいるのか把握しておきましょう。

新入社員の場合は、ほぼ全員参加となるでしょうが、社員の場合ですと、突発的な仕事などで、参加人数が変動することもあるかもしれません。しかし、だいたいの参加者数を把握しておくことによって、次の段階となる、宿泊先の確保や設備の確認につなげていきます

宿泊先の確保・設備(会議室、食事内容、部屋割りなども)の確認

参加者全員を収容することができて、かつ研修内容の実施に支障を来すことのない設備を有していることを最終的に確認しましょう。食事内容についても、アレルギーや宗教上の理由で特定のものが食べられない参加者にも、個別に対応できることが望ましいです。

以上をクリアした上で、寝室の部屋割りについても決定したら、宿泊先を確保しましょう。

社員に周知

参加者も含めて、社員全体に宿泊研修の実施について周知させましょう。参加者に対しては、泊まり込みで行うにあたって、その日程を告知するとともに、それに適した持ち物が準備できるよう、余裕をもって事前に伝えなければなりません。

そして、合宿前日に再度確認のために上記について告知します。参加者以外の社員にも、期間中参加者が不在になることから、その日程や場所、緊急連絡先、次の出勤日について告知しなければなりません。

合宿当日、参加者不在でも職場がうまく回るようにするためにも、事前の周知はとても重要です。

宿泊研修(合宿)はどのくらいの費用がかかる?

宿泊研修(合宿)には、次のような費用がかかります。

  • 宿泊費
  • 食費
  • 交通費
  • レクリエーション費

次にこれらについての考え方とともに、その目安についても解説します。

宿泊費

ここでは、ビジネスホテル・ラグジュアリーホテル・研修特化型宿泊施設・コテージ/貸別荘に分けて、宿泊費について解説します。宿泊費の詳細については、各施設において、機密情報として取り扱われている傾向にありますが、公開されている情報をもとに、できうる限り有益な情報を提供していきます。

それでは、宿泊費について見ていきましょう。

ビジネスホテル

ビジネスホテルは、その名の通り、ビジネス客の宿泊に特化したホテルです。主に駅前のような、交通の便の良い場所に立地しているのが特徴です。

宿泊するための、最低限のサービスに留めて提供しているため、他のホテルに比べて価格も安く抑えられています。1人1泊当たりの費用としては、安いところでは3000円台から、高いところでは10000円を少し超えるあたりが宿泊費の目安となります。

1人当たりの宿泊数ごとの相場は、下図の通りです。

1泊2日 2泊3日 3泊4日
価格帯 総額 総額 1泊あたりの値段 総額 1泊あたりの値段
下限 3000円台 6000円台 3000円台 9000円台 3000円台
上限 1万円前半 2万円台前半 1万円前半 2万円台後半 1万円弱

ビジネスホテルの機能に、バーなどの飲食店やフィットネスジムなどといった施設を加えたものが「シティホテル」です。シティホテルは、設備が充実している分、ビジネスホテルに比べて、少し高めの価格帯となっています。

次に、団体客を受け入れている、もしくは研修プランのあるビジネスホテルについてご紹介します。

団体客を受け入れているビジネスホテルの例

ここでは、団体客を受け入れているビジネスホテルにつきまして、ほんの一例ですが、リストにまとめてみました。

地域 ホテル/チェーン名
全国 ダイワロイネットホテルズ
全国 東横INN
全国 パールホテルズ
全国 ルートインホテルズ
北海道 ホテル オールインステイ函館
宮城 小野屋ホテル
東京 ホテル ルミエール 西葛西
神奈川 ホテルウィングインターナショナルセレクト相模原
愛知 ビジネスホテル松風
大阪 ニューコマンダーホテル
大分 ラ・ガール大分
沖縄 ホテル山の内
宿泊研修(合宿)に向いたプランを提供しているビジネスホテル

公開されている実例はわずかではありますが、宿泊研修のために会議室の提供をセットにしたプランや、プラン利用団体に対して、宿泊優待割引などを行っているビジネスホテルもあります。こちらにつきまして、リストにまとめました。

都道府県 ホテル名 プラン名 主な内容
全国 スーパーホテル 長期滞在プラン ・4連泊からのウイークリープランと30泊単位のマンスリープランあり
・ウイークリープランは1泊あたり4500円から
・会議室の利用については別途相談のこと
神奈川 ホテルグランドサン横浜 ・バンケットホールにて利用可能
・ソフトドリンクサービスあり
・宿泊については別途相談必要
滋賀 ビジネスホテルくらま 会議・研修プラン ・15名以上より1人当たり2000円(税別)にて予約受付
・10:00-16:00まで会議室利用可能
・会議と幕の内弁当(お茶つき)をセット
・宿泊は別途予約のこと
大阪 大阪コロナホテル 宿泊研修プラン ・会議室・研修室の利用と宿泊・食事をセット
・213名まで利用可能
・1泊3食と1泊2食のプランあり
兵庫 ホテルサンルートソプラ神戸 会議・研修プラン ・最大130名まで
・9:00-17:00利用可能
・プラン特典あり
・宿泊優待料金あり

その他、スポーツ合宿などで団体を受け入れているビジネスホテルもありますので、めぼしいビジネスホテルを見つけたら、直接お問い合わせしてみるのもよろしいかもしれません。

ラグジュアリーホテル

豪華な内外装や設備を備え、それに見合う高いホスピタリティを有した、富裕層向けのホテルです。公式な定義はありませんが、一般には1泊あたりの宿泊費が40000円を超え、5つ星を獲得しているホテルのことを指すケースが多くあります。

この「5つ星」ですが、以下の評価団体による評価を基準としたものが一般的です。

  • Forbes TRAVEL GUIDE(フォーブス トラベルガイド)
  • ミシュランガイド

日本国内においても、上記団体から5つ星の評価を受けたホテルは少なくありません。以下が、主なラグジュアリーホテルの例となります。ここで取り上げているのは、上記の評価団体から、5つ星以上の評価を受けたホテル(一部旅館あり)です。

Forbes TRAVEL GUIDEによる2021年版の格付け

ここでは、ラグジュアリーホテルと呼ばれる中でも、2021年度版のForbes TRAVEL GUIDE で5つ星の評価を受けた施設をご紹介します。ホテルの名称を五十音順でご紹介します。

都道府県 ホテル名
東京 ザ・キャピトルホテル東急
東京 ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町
東京 ザ・ペニンシュラ東京
京都 ザ・リッツ・カールトン京都
東京 ザ・リッツ・カールトン東京
東京 シャングリ・ラ東京
東京 パレスホテル東京
東京 ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス禅
東京 マンダリン オリエンタル 東京
東京 高輪花香路(グランドプリンスホテル高輪内にある旅館)
ミシュランガイドによる2022年版の格付け

こちらでは、2022年度版のミシュランガイドで5つ星以上の評価を受けた施設をご紹介します。順番は、ホテル名称をアルファベット→五十音の順となります。

ランク 都道府県 ホテル名
5つ星+ 東京 The Okura Tokyo
東京 アマン東京
東京 グランドハイアット東京
大阪 コンラッド大阪
東京 コンラッド東京
東京 ザ・ペニンシュラ東京
東京 ザ・リッツ・カールトン東京
東京 シャングリ・ラ東京
大阪 セントレジスホテル大阪
東京 パークハイアット東京
東京 フォーシーズンズホテル東京大手町
東京 マンダリン オリエンタル 東京
5つ星 大阪 インターコンチネンタルホテル大阪
大阪 ザ・リッツ・カールトン大阪
ラグジュアリーホテルの宿泊プランについて

上記で評価を受けたホテルの中には、宴会および会議プランを提供しているものもあります。以下がその例です。

都道府県 ホテル名 プラン
東京 The Okura Tokyo ミーティングパッケージ
大阪 コンラッド大阪 宴会・会議プラン
東京 コンラッド東京 宴会・会議プラン
東京 ザ・キャピトルホテル東急 宴会・会議
東京 ザ・ペニンシュラ東京 会議・宴会
東京 ザ・リッツ・カールトン東京 ミーティングプラン
東京 パークハイアット東京 ミーティングパッケージ
東京 パレスホテル東京 ミーティングパッケージ
東京 マンダリン オリエンタル 東京 ビジネスミーティング

これらラグジュアリーホテルは、プライベートでの利用が多いため、団体プランや研修プランといったプランを公式に行っているところは、ほとんど見られないのが現状です。しかし、会議室やバンケットルームなどを有していることもあり、上記のようなプランや、団体のステイプランを提供しているラグジュアリーホテルも一部にはあります。

そのため、ご利用の際には、直接ホテルあるいは旅行会社を通じてのご相談をおすすめします。

研修特化型宿泊施設

古くから、セミナーハウスや研修センターのように、宿泊施設も兼ね備えた研修施設はありましたが、近年ではホテル並みのホスピタリティをも有した施設が生まれてきています。近年誕生している施設においての大きなメリットとしては「研修のための設備が整っている」ことや「ワンストップで全て手配できる」ことに尽きるでしょう。

さらに、ビジネスホテル並みの宿泊費で、高いホスピタリティを受けられることも見逃せません。一方で、リゾート地に古くからある施設では、格安な宿泊費で利用できるといったメリットもあります。

以下に、1泊2日における研修特化型宿泊施設の価格帯の表を示します。

価格帯 総額
下限 3000円台~
上限 1万円前半

上記の表は、あくまで素泊まりでの価格帯です。連泊プランや懇親会などを加えたプランにつきまして、東京にある「L Stay & Grow 晴海」を例にご紹介します。

(参考) L Stay & Grow 晴海の1泊2日の宿泊費

部屋種別 リラックスツイン リラックスダブル デラックスツイン
宿泊費(税込/円) 1名利用 12640 12950 14840
2名利用1名当たり 9240 9790 10340

【3泊以上連泊プラン】

プラン 3連泊以上 5連泊以上 10連泊以上
研修会場利用時間 9:00~終日(最終日は12:00まで)
料金(1泊1名当たり/税込/円) シングル 23750 23200 22650
ツイン 20845 20295 19745
トリプル 17875 17325 16775

上記プランでは、宿泊の他、以下のサービスが含まれます。

  • 会議室のセッティング
  • 研修会場が利用時間内ならば24時間利用可能
  • 食事

【懇親会付きプラン】

プラン 1泊1食+懇親会付 1泊2食+懇親会付
食事 夕(懇親会)・朝 昼・夕(懇親会)・朝
研修会場利用時間 初日13:00-2日目12:00
料金(1泊1名/税込/円) シングル 27932 29142
ツイン 25025 26235
トリプル 22055 23265
デラックス 34247 37290

上記プランでは、宿泊の他、以下のサービスが含まれます。

  • 会議室のセッティング
  • 研修会場が利用時間内ならば24時間利用可能
  • 食事+懇親会

(注)記事作成時における料金のため、変動等がありますことをご了承下さい。

研修特化型施設では、団体利用の場合、割引も適用される可能性がありますので、ご利用を検討の際は各施設までお問い合わせ下さい。

コテージ/貸別荘

コテージと貸別荘は、どちらもほとんど同じ意味です。どちらも、シャワーやトイレ、ベッド、空調設備が備わった1棟貸しの宿泊施設のことを指します。

食事は宿泊者による自炊が基本で、食材の手配は自分たちで行わなければなりません。しかし、一部の施設においては、バーベキューができる設備を有するケースや、食堂が併設されているケースもあります。

コテージ/貸別荘の宿泊費の相場と収容人数

宿泊費については、1棟貸しがメインとなるため(一部には1人当たりのところもあり)、人数が多くなるほど、一人当たりの宿泊費を抑えることができます。1棟当たりの収容人数は、数名のものから20名を超えるものまでと、その大きさも様々です。

また、宿泊費についても大きな幅があり、大きさやグレードの他、同一の施設でもシーズンによって大きく変動することにご注意下さい。そのため、団体で利用する際は、研修の参加人数や1棟当たりの収容人数によって、複数棟借りるか大きな棟を1棟借りるかで判断が分かれるところです。

以下が、コテージと貸別荘の1棟1泊あたりの費用の相場となります。

価格帯 総額
下限 1万円前半
上限 9万円台
清掃費 7000円台

宿泊費の他、別途清掃費を負担しなければならない場合があり、その目安は7000円台となります。清掃費以外にも、別途費用が発生するケースがありますので、比較検討の際には十分ご注意下さい。

コテージ/貸別荘の宿泊費の例

数あるコテージや貸別荘の中から、宿泊費の実例として、いくつかの施設をピックアップしてリストにまとめました。参考までに、定員で割った際の1人当たりの費用も記載しています。

都道府県 施設名1 施設名2 料金(円・税込) 定員(名) 1人当たりの費用(単位円・定員で割った場合) 備考
北海道 まあぶコテージ 17000/棟 8(最大10) 2125 9-10名利用は1人当たり1400円ずつ加算
秋田 コテージラウル 14000-21000/棟 4名まで 3500-5250
16200-23200/棟 5 3240-4640
18400-25400/棟 6 3067-3629
20600-27600/棟 7 2943-3942
22800-29800/棟 8 2850-3725
2200/1名 9~ 1名追加ごとに発生
東京 コテージ森林村 A棟 34000-39000/棟 6 5667-6500
B棟 39000-44000/棟 8 4875-5500
定員超えた場合 4000/1名 1名追加ごとに発生
神奈川 サンテラス箱根 SAタイプ 12000-26000/棟 2-10 1200-2600 1名当たり1000円分の諸費用が別途発生
WAタイプ 27000-63000 11-20 1350-3150 1名当たり1000円分の諸費用が別途発生
静岡 KENNY’S HOUSE 26400-55440/棟 8(最大14) 3300-6930 9名以上の場合、1名追加につき3300-6930円加算
大阪 ワールドヴィレッジ カナディアンログハウス 65000-138000/棟 5-6 10833-23000 定員利用時の料金、人数の増減により変動あり
プチコテージ 11000-13800/1名 4 11000-13800 大人1泊2食付きの料金
アメリカンコテージ 12700-16000/1名 2-3 12700-16000
11600-14900/1名 4-5 11600-14900
11000-14300/1名 6名以上 11000-14300
ロッジ和室 9900-12700/1名 4 9900-12700
9900-12700/1名 25 9900-12700
徳島 ブルーヴィラあなぶき コテージ 清流の郷 8250~/1人 4-6 8250~ 1泊2食付き
4400~/1人 4-6 4400~ 1泊朝食付き
2750~/1人 4-6 2750~ 宿泊のみ
大分 貸別荘 柊 20000-36000/棟 4(最大6) 5000-9000 定員超えた場合は1名につき3000円の追加料金発生
花水季 30000-45000/棟 6(最大8) 6000-7500
花梨 30000-45000/棟 6(最大10) 6000-7500
山法師 35000-50000/棟 6(最大8) 5833-8333
木蓮 40000-56000/棟 8(最大10) 5000-7000
沙羅の木 50000-66000/棟 10(最大12) 5000-6600
コテージ/貸別荘の連泊割引の例

コテージや貸別荘の特徴として、連泊すると割引幅が大きくなる点が挙げられます。次はその一例です。

都道府県 施設名1 施設名2 料金(円・税込) 定員(名) 1人当たりの費用(単位円・定員で割った場合) 備考
北海道 まあぶコテージ 17000/棟 8(最大10) 2125 9-10名利用は1人当たり1400円ずつ加算
秋田 コテージラウル 14000-21000/棟 4名まで 3500-5250
16200-23200/棟 5 3240-4640
18400-25400/棟 6 3067-3629
20600-27600/棟 7 2943-3942
22800-29800/棟 8 2850-3725
2200/1名 9~ 1名追加ごとに発生
東京 コテージ森林村 A棟 34000-39000/棟 6 5667-6500
B棟 39000-44000/棟 8 4875-5500
定員超えた場合 4000/1名 1名追加ごとに発生
神奈川 サンテラス箱根 SAタイプ 12000-26000/棟 2-10 1200-2600 1名当たり1000円分の諸費用が別途発生
WAタイプ 27000-63000 11-20 1350-3150 1名当たり1000円分の諸費用が別途発生
静岡 KENNY’S HOUSE 26400-55440/棟 8(最大14) 3300-6930 9名以上の場合、1名追加につき3300-6930円加算
大阪 ワールドヴィレッジ カナディアンログハウス 65000-138000/棟 5-6 10833-23000 定員利用時の料金、人数の増減により変動あり
プチコテージ 11000-13800/1名 4 11000-13800 大人1泊2食付きの料金
アメリカンコテージ 12700-16000/1名 2-3 12700-16000
11600-14900/1名 4-5 11600-14900
11000-14300/1名 6名以上 11000-14300
ロッジ和室 9900-12700/1名 4 9900-12700
9900-12700/1名 25 9900-12700
徳島 ブルーヴィラあなぶき コテージ 清流の郷 8250~/1人 4-6 8250~ 1泊2食付き
4400~/1人 4-6 4400~ 1泊朝食付き
2750~/1人 4-6 2750~ 宿泊のみ
大分 貸別荘 柊 20000-36000/棟 4(最大6) 5000-9000 定員超えた場合は1名につき3000円の追加料金発生
花水季 30000-45000/棟 6(最大8) 6000-7500
花梨 30000-45000/棟 6(最大10) 6000-7500
山法師 35000-50000/棟 6(最大8) 5833-8333
木蓮 40000-56000/棟 8(最大10) 5000-7000
沙羅の木 50000-66000/棟 10(最大12) 5000-6600
コテージ/貸別荘の連泊割引の例

コテージや貸別荘の特徴として、連泊すると割引幅が大きくなる点が挙げられます。次はその一例です。

都道府県 施設名 プラン名 内訳 備考
栃木 那須ログコテージ フィンランディア 連泊割引 平日連泊で2泊目が半額
連泊に休前日が含まれる場合、平日宿泊分が半額
家族・学生対象
静岡 伊豆貸別荘コテージ ヴィラ白浜 連泊、長期割引プラン 3泊目から半額
京都 家族旅行村 ビラデスト今津 連泊割引 2泊目:10%割引
3泊目:20%割引
4泊目:30%割引
大分 貸別荘 柊 2泊目が半額!お得な露付きコテージ 「連泊ステイ」プラン 1泊目あるいは2泊目どちらかで半額 2泊および平日限定

他にも、連泊での割引を行っているコテージや貸別荘は多くありますので、詳しくは各施設までお問い合わせ下さい。

食費

コテージや貸別荘を除き、ホテルや旅館、研修特化型宿泊施設においては、夕食と朝食がその費用に含まれるプランがあるのがほとんどです。そのため、朝夕はホテルなどのプランを利用できますが、昼はどうしようかとお悩みになられるかもしれません。

そこで、食費がどのくらいかかるのかについて解説します。

ホテル/旅館/研修特化型宿泊施設の場合

朝夕2食付きのプランの場合、昼食については、あらかじめ決めた予算内で、参加者が食費を自費で立て替えて、後で会社に請求するといったことができます。都市部で研修を行う場合、お店も豊富にあるので、1人1食1000円以内で収まるでしょう。

一方、リゾート地などの場合、食費が割高となるケースがあるため、宿泊場所によっては2000円ぐらいまで設定しておかなければなりません。目安としては、1人1食1000~2000円がかかる範囲となるでしょう。

しかし、参加者が食費を自費で立て替えて、後で会社に請求するというやり方は、多人数の場合、後の処理に手間がかかってしまいます。研修プランのある各宿泊施設では、昼食も含めた3食を提供するところもあります。

このようなプランでは、昼食代もプランの中に含まれますので、精算の手間を省くことができるでしょう。

コテージ/貸別荘の場合

コテージや貸別荘の際、食堂の施設があるところも一部にはありますが、基本的には自分たちで材料を用意して自炊を行います。研修期間中、全ての食事を自炊で賄うには大変手間がかかりますので、食堂がある施設を利用するのがよろしいかもしれません。

しかし、思い出作りのためにも、帰る前日の夕食や懇親会では、自炊を行ってみるのもアリです。買い出しや自炊で済ませるならば、夕食の場合は1人当たり1000~2000円、懇親会でお酒やおつまみ、オードブルなども買い揃えると、1人当たり2000~3000円はかかるでしょう。

なお、バーベキューを行う場合は、参加者10名で1人当たり2000円が、楽しむための最低ラインとなります。

交通費

宿泊研修(合宿)での参加者の集め方として、全国中に赴任している参加者を1ヶ所に集めて行う場合と、普段同じ場所で仕事をしている参加者のみで行う場合があります。その2つのケースによって、交通費の考え方が変わってきます。

それでは、それぞれのケースについて見ていきましょう。

普段同じ場所で仕事をしている参加者のみで行う場合

新人研修や部課内で行う研修、そして中小企業での研修といった場合は、すぐに1つの場所に全員が集まれる態勢が整っております。そのため、集合場所を定めてから現地まで参加者全員で移動するケースが一般的です。

支給された通勤交通費で集合できることから、そのほとんどが職場で集合します。

団体で移動するなら貸切バスが最適

職場から離れたところで研修を行う際、特に人数が多い場合は、移動手段として貸切バスを使うことをおすすめします。宿泊研修となると、移動の際、持ち物もかさばります。

鉄道での移動の場合、切符の手配の煩わしさはもちろん、重くてかさばる荷物を抱えての移動は大変面倒なものです。貸切バスを使えば、これらの面倒さから解放されて、快適な移動ができるでしょう。

貸切バスの旅費について

貸切バスは、以下の条件により料金が変動します。

  • バス会社
  • バスサイズ
  • 出発地
  • 利用時期
  • 利用する曜日
  • 運行時間帯
  • 何泊利用するか
  • 走行距離
  • 有料道路の利用
  • 交代運転手の有無
  • 回送の有無

などによって料金が変動します。そのため、複数のバス会社から見積もりを取って検討することをおすすめします。

次に、貸切バスの料金の目安について、表にまとめました。

貸切バスの料金の目安

バスタイプ 大型 中型 小型
定員 45名 27名 25名
定員(補助席使用) 53-55名 補助席なし 補助席なし
時間・距離 利用3時間、走行距離50km 4万円台~ 3万円台後半~ 3万円台前半~
利用5時間、走行距離50km 6万円前後~ 5万円前後~ 4万円台前半~
利用5時間、走行距離100km 6万円台中盤~ 5万円台後半~ 5万円台前半~
利用7時間、走行距離100km 8万円台前半~ 7万円台前半~ 6万円台前半~
利用7時間、走行距離150km 8万円台後半~ 7万円台後半~ 7万円前後~
利用9時間、走行距離150km 10万円台前半~ 9万円前後 8万円台前半~
利用9時間、走行距離200km 11万円前後~ 9万円台後半~ 8万円台後半~
利用9時間、走行距離250km 11万円台中盤~ 10万5千円前後~ 9万円台中盤~
利用11時間、走行距離250km 13万円前後~ 11万円台中盤~ 10万5千円前後~
利用11時間、走行距離300km 13万円台後半~ 12万円台前半~ 11万円台前半~
1泊2日、利用16時間、走行距離600km 19万円台中盤~ 16万円台中盤~ 13万円台後半~
2泊3日、利用18時間、走行距離600km 22万円前後~ 18万円台中盤~ 15万円台中盤~

宿泊を伴う場合、運転手やバスガイドも宿泊させる方が、一旦バスを回送させるよりも安く済む場合があります。その点につきましても、バス会社にご相談下さい。

全国中に赴任している参加者を1ヶ所に集めて行う場合

入社年次ごとや役職ごとの研修の場合、全国に赴任している対象者を1ヶ所に集めて行うことが多くあります。全国から参加者が集まってくるため、基本的には本社の近くといった、アクセス性の高い場所で行うのがほとんどです。

その場合、北海道から沖縄まで赴任している参加者全員について、自宅から研修会場までの往復の交通費を負担する必要があります。個々の参加者の交通費を、所定の書式あるいは申請方法にて提出し、計算終了後、個々に支払うか給与支給日に合算するかのいずれかの方法にて対応して下さい。

研修会場の所在地や、参加対象となる社員が駐在している地域の傾向によって、会社の負担額が変わっていきます。そのため、具体的な交通費の目安は出せませんが、全ての参加者には最適なルートを申請してもらった上で、請求してもらうようにしましょう。

レクリエーション費

レクリエーション費は、テニスコートや卓球場、プールなどといった、スポーツ・レジャー施設を利用する際には、費用として計上するべきです。以下の費用につきましては、個人の嗜好により費用がまちまちとなり、また1人あたりの費用がかさむため、参加者の自己負担としましょう。

  • 個人のお土産代
  • テーマパークの入場料
  • スキー場を利用する際の諸費用(レンタル代・リフト券・入場料など)

テニスコートや体育館などは、公共の施設を利用すると、数百円から利用可能です。民間の研修施設に併設されているところですと、数千円~数万円と施設によって幅がありますので、ご利用の際には事前に検討することが望ましいです。

参加人数ごとに利用できる研修宿泊施設

ここでは、会社の宿泊研修(合宿)にも対応できる研修宿泊施設について、大まかな人数区分に分けた、一覧のリンクをご紹介します。

【注意】記事作成時における情報のため、新型コロナウイルス感染拡大防止措置等による変更等の可能性もありますので、ご注意下さい。

まとめ

ここまで、社員の宿泊研修(合宿)について解説してまいりました。研修施設を選ぶ際のポイントとして重要なのは、以下のポイントです。

  • 研修に必要な設備・会議室が整っている
  • Wi-Fiや無線LANなど通信環境が整っている
  • 食事の手配を任せられる
  • 寝室が個別に分かれている
  • 日常から離れられる環境
  • 団体割引がある
  • 企業研修の受入実績が豊富

上記のように、全てがワンストップで手配できる施設を選ぶことをおすすめします。これらのポイントを参考に、ぜひ実りのある宿泊研修を実現なさって下さい。

オトコロドットコムで研修施設・合宿施設を検索する方法

オトコロドットコムでは、様々な条件で候補となる研修施設・合宿施設を手軽にピックアップすることができます。まず最初に、研修施設・合宿施設検索ページトップ にアクセスします。
主に2つの方法で店舗一覧を表示することができます。

① 都道府県 > 市区町村 > 駅 など絞込みをして一覧を表示させる方法
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オトコロドットコム都道府県 図都道府県一覧から、市、駅、沿線などを絞り込んでいくことが来ます。検索結果は、おすすめ順や情報が詳しい順となり、その地域に含まれる全店が表示されます。駅ページの場合は、駅から1km以内の店舗のみ表示されます。

②距離順で見たいなら「検索窓口から」住所や地名を入力して検索

研修施設・合宿施設検索ページトップ にある検索窓口から地名や住所などの場所を検索します。その際、条件を絞りたい場合は歯車マークを押して詳細検索で、絞りたい項目にチェックを入れて検索してください。
住所の他に駅名や地名、有名な建物名などでも検索できますが、県名や市名など範囲が広すぎる場合検索がうまくいかないことがあります。

店舗一覧は、検索した場所から近い順に表示されます。(店舗までの距離が表示されます)店舗は検索した地点から20km以内の店舗のみ表示されます。
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