担当者・幹事必見!ゼミ合宿でやること、合宿先の選び方、予算を解説!
ページ内にプロモーションが含まれている場合があります。ゼミ合宿では、日常生活から離れた、普段と異なる環境に身を置くことができます。そのため、日常ではこなしきれない研究活動に集中して取り組むことができるだけでなく、行った先でしか味わえない光景や体験を通して、新たな発見をしたり、心身をリフレッシュしたりすることもできます。
ここでは、ゼミ合宿ではどんなことをやるのか、あるいはそのメリットやデメリットだけでなく、合宿先の選び方や予算の目安、そして担当者がやるべきことなどについて、詳しく解説していきます。
もくじ
ゼミ合宿でやること
ゼミ合宿では、普段のゼミの時間ではできない、様々な活動を行うことができます。これらの活動を通して、一人ひとりの問題解決能力や主体性、そして協調性などを養うことができます。
具体的な活動内容としては、次の通りです。
- フィールドワーク
- ディスカッション
- グループワーク
- 論文作成
- 研究発表
- レクリエーション
それでは、これらについて詳しく説明していきます。
フィールドワーク
例えば、地質学や生物学、人類学、考古学、社会学などにおいて、学問の性質上、研究室の中だけでは賄いきれない内容について、研究テーマに沿った「現場(=フィールド)」において取り組む、採集や調査、あるいは研究などの活動を指します。
研究対象やそのテーマに応じて、近所の商店街から海外の秘境に至るまで、その調査範囲は広範かつ多様です。自ら現場に赴き、能動的に問題を定義し、研究の末、考察をまとめ上げていくプロセスを通して、従来の座学では学べない、自発性と高い問題解決能力を養います。
ディスカッション
ディスカッション(英:discussion)とは「討論」『討議』「議論」などを表す名詞です。ゼミにおける講義の一環としてのディスカッションでは、2人以上のメンバーで、決められたテーマに関してお互い自由に意見を交わし合います。
本来の英語のニュアンスでは、激しく意見を戦わせる意味合いが強いですが、日本におけるディスカッションとしては「意見交換」や「話し合い」といった方がしっくりいくでしょう。いずれにせよ、お互いに相手を尊重し合いながら、自らの意見を述べていくという点において、主体性や協調性を養う助けとなります。
グループワーク
グループワークにおいても、小分けされたグループ内で議論を交わす点においては、ディスカッション的要素も含まれる点もあるかもしれません。しかし、ディスカッションの目的が、あるテーマについて議論を交わした後、結論を導き出すことのみに対して、グループワークではさらに踏み込んで、その結論をもとに何らかのアウトプットを導き出すところまでが、そのゴールとなります。
アウトプットとしては、プレゼンテーションやその他制作物のように、成果物として残すことが基本です。
グループのメンバーが、ときには議論を交えながらも、最終的には力を合わせて形になるものを作り上げていく点において、自発性や協調性を養うのに役立ちます。
論文作成
4年間の大学生活で学び、研究した成果の集大成が卒業論文です。自ら定めたテーマに関して疑問を持ち、問い続けながら、検証していかなければならないので、高校時代までの受け身の姿勢では、簡単に仕上げることはできません。
しかも、多くの学部や学科において、卒業論文の提出を卒業の条件としています。とはいうものの、4年生ともなると、就職活動に追われて、卒業論文を作成するのもなかなか大変です。
そのような中、慌ただしい日常から離れて卒業論文の作成に没頭できるのも、ゼミ合宿ならではと言えるでしょう。また、すぐそばに教授やゼミのメンバーがいるので、文献を融通し合ったり、内容について意見交換し合ったり、さらには教授から直接フィードバックをもらったりもできるので、早く完成させるためには、ゼミ合宿は絶好のチャンスです。
研究発表
多くの大学では、1時限90分で講義を行います。この90分の中では、板書をノートに書き写しながら、講義を聴くだけで時間が過ぎてしまいます。ゼミ合宿の良いところは「まとまった時間が取れる」ことです。
ゼミで取り組んでいる、個々の研究やその進捗状況について発表し、その成果についてたっぷりと時間をかけて意見交換し合うことができる良い機会でもあります。このような時間は、普段のゼミの時間ではなかなか得ることはできません。
レクリエーション
合宿の間、ずっと椅子に座りっぱなしで、頭が沸騰するくらい研究活動に没頭してばかりだと、教授もゼミ生も疲労やストレスも溜まってくるでしょう。飲み会をするのもいいですが、テニスやフットサル、スキーあるいはスノーボードといったスポーツを楽しんだり、みんなで海水浴やバーベキューを楽しんだり、観光めぐりをしたりと、楽しみ方はいろいろとあります。
せめて最終日やその前日の晩くらいは、研究を忘れて、気分をリフレッシュすることも大切です。気分をリフレッシュして日常に戻れば、また新たな気持ちで研究に取り組めることでしょう。
ゼミ合宿のメリット・デメリット
教室や研究室から離れて、普段とは異なる環境で教授やゼミ生が集い、様々な活動に取り組めるゼミ合宿ですが、メリットばかりではありません。時間や金銭面、そして人間関係において、デメリットも少なからずあります。
ここでは、そのメリットやデメリットについて解説していきます。
ゼミ合宿のメリット①:集中して研究や論文作成に取り組める
ゼミ合宿の最大のメリットとは、日常生活から離れた環境で、ひたすら研究や論文作成に集中できることです。主な宿泊先として、大学のセミナーハウスはもちろん、民間あるいは公営の研修施設、そして合宿に対応できる旅館やペンション、もしくは民宿などの宿泊施設が用いられており、その多くは、キャンパスから離れた、風光明媚なリゾート地に位置しています。
世間の雑音から離れた場所に身を置くことによって、研究や論文作成など、様々な活動に集中して取り組めることができるので、それらの活動が大いに進捗できることが期待されるでしょう。
ゼミ合宿のメリット②:モチベーションが上がる
数日間にわたり、教授やゼミ生が共同生活をする中で、他のゼミ生たちの研究状況や研究に対する考え方に触れる機会や、教授からの様々なフィードバックが得られる機会を持つことができます。
そのような環境下で、ゼミ生同士がお互い刺激を受け合いながら、モチベーションを高めていくことができることも、ゼミ合宿のメリットのひとつです。
ゼミ合宿のメリット③:教授やゼミ生と親睦を深める
ゼミ合宿を開く目的としては、純粋に親睦を深めることから、研究を目的としたものまで様々です。いずれにせよ、数日間にわたって教授や他のゼミ生と生活を共にすることで、おのずと交流が生まれ、親睦が深まりやすくなってきます。
親睦が深まることによって、研究についてのアドバイスや相談もしやすくなるでしょう。その結果、ご自身の研究がより捗るだけでなく、研究自体に深みを増すことにもつながっていきます。
ゼミ合宿のデメリット①:時間やお金がかかる
ゼミに参加している学生の中には「何か自分の興味のあることについて研究したい」「自分が専攻している学問を究めたい」といった積極的な動機ではなく、「就職に有利だから」「みんなが入っているから」といった、消極的な動機から参加している人たちも少なくありません。
長い休みの間、ゼミ合宿するくらいならアルバイトを入れて、少しでも稼いだ方がいいと考える人や、部活動やサークル活動の方が忙しい人、趣味や娯楽、身近な友人たちとの付き合いに時間を費やしたい人もいるでしょう。
ゼミ合宿を行う間、参加者は数日間拘束され、宿泊費や交通費といった費用も負担しなければなりません。ゼミよりも他の活動に重きを置いている人たちにとって、ゼミ合宿は、時間とお金のムダにすぎないと考えてしまう傾向にあります。
ゼミ合宿のデメリット②:人付き合いが面倒
ゼミ合宿では、数日間にわたり教授やゼミ生と生活を共にしなければなりません。その中で、周囲への気遣いやお互いにルールを守ることが必要となってくるため、このような人の付き合い方を面倒がる人も少なからずいます。
また、合宿の間、仲の良い人がいなくて孤立してしまうケースや、折りが合わない人とも顔を突き合わさなければならないケースも出てくるでしょう。教授や他のゼミ生と親睦を深めることができる反面、人付き合いも求められるため、人によっては、それらを煩わしいと考える人もいるのが現状です。
ゼミ合宿先の選び方のコツ
かつてのバブル期とは異なり、経済全体が停滞している昨今では、経済面において厳しい大学生も多いでしょう。また、趣味で行く旅行とは違い、ゼミ合宿は、あくまでも研究に関わる活動に取り組むことが、いちばんの目的です。
まずは、ムダな費用を抑えて、合宿先を選ぶようにして下さい。そして、皆さん研究活動に忙しいでしょうから、手続きや移動などがスムーズに行える合宿先を選ぶことが重要です。
それでは、詳しく説明していきましょう。
学生向けプランがある場所を選ぶ
勉強や研究そっちのけで、合宿費用を稼ぐため、身を粉にしてアルバイトをしなければならないのは、大学生活としては本末転倒な話です。合宿費用のために経済面に負担がかからないよう、学生向けに格安なプランが用意されている合宿先を選ぶようにして下さい。
また、ゼミ合宿のいちばんの目的は「研究」に関わる活動ですので、合宿先はむしろ質素なところでも構いません。最低限のサービスが受けられる施設で十分です。
まずは経済面を優先して予算を組み、施設を選ぶようにしましょう。
会議室や備品が揃っている
ゼミ合宿時において、例えばグループワークや研究発表のような活動では、会議室が必要となるケースや、ホワイトボードはもちろん、プロジェクターやスクリーンなどのような備品が必要となるケースがあります。
あらかじめ必要な備品は何かをリストアップして、合宿先を探す際、それらが揃っている施設を最優先で候補に挙げるようにしましょう。
食事がついている
普通、ゼミ合宿は1泊2日か、2泊3日で行うことが多いでしょう。宿泊が伴うならば、食事が朝夕提供されている合宿先を選んだ方が、全て外食で済ませるよりも費用を抑えることができ、手間も省けます。
宿泊場所が併設されている
昼間はどこかで会議室を借りて活動を行い、宿泊場所を別途手配するという形で行う際、当日までの段取りはもちろん、当日の移動や手続きなども、大変煩わしくなります。
宿泊場所が併設されている合宿先を選べば、それらの手間も省くことができます。
近くにレクリエーションできる場所がある
根を詰めて研究ばかりするだけでなく、合宿の最終日ぐらいは気分をリフレッシュしたいものです。近くにレクリエーションができる場所がある合宿先を選ぶようにしましょう。
その例としては、以下の通りです。
- テニスコートやフットサルコートなどが併設されている
- 海水浴場やスキー場に近い
- バーベキューができる
- 近くに観光地がある
- 温泉街にある
など
合宿を通して、教授や他のゼミ生と交流を持てるようになったところで、レクリエーションの時間を作ることによって、よりつながりを深めることができるようになります。
ゼミ合宿でかかる費用と予算
ゼミ合宿でかかる費用は、次の通りです。
- 宿泊費
- 交通費
- 会議室や備品のレンタル費用
- レクリエーション費
トータルでかかる費用の平均金額は「1万円~2万5千円」程度です。1泊2日では1万円~2万円、2泊3日では1万5千円~2万5千円あたりが、トータルでかかる費用の目安となります。
それでは、上記で挙げた費用について、詳しく見ていきましょう。
宿泊費
ゼミ合宿で絶対に外せないのが、この「宿泊費」です。ゼミ合宿の日程は「1泊2日」か「2泊3日」のいずれかが一般的です。1泊につき、食事も含めて1人当たりの宿泊費は、なるべく1万円を切るように設定し、高くても1万円前後ぐらいに留めておきましょう。
ホテルやその他の宿泊施設でも、ゼミ合宿向けのプランがありますが、大学のセミナーハウスなどを活用すると、1人当たり1泊5000円を切る額となるところも多いので、より費用を抑えることができます。
交通費
ゼミ合宿では、往復の交通費も安く抑えたいところです。予算的には、一人当たり3000円を超えない額が妥当な範囲となります。
往復には、マイカーあるいはバスを利用すると、安く済ませることができます。マイカーの場合はガソリン代や高速代、バスの場合は運賃が交通費に相当します。
場所も、出発地に隣接する都道府県から、遠くても出発地と同じ地方に隣接する、地方外の都道府県あたりに留めておきましょう。
東京を出発地に例えるなら、神奈川・千葉・埼玉といった隣接する県から、せいぜい長野・静岡・山梨・福島といった、関東都県に隣接する県にかけての範囲が望ましいです。
会議室や備品のレンタル費用
ゼミ合宿での様々な活動を行うために、まずは会議室が必要です。さらにホワイトボードやプロジェクター、そしてスクリーンといった備品も必要になります。
人数が多い場合には、マイクやモニターも必要になるケースも出てくるでしょう。これらのレンタル費用の総額としては、無料~数千円程度に抑えておくことが望ましいです。
仮に、費用がかかったとしても、参加人数で割ったときに一人当たりの額が、それほど大きくならないことが理想的です。
レクリエーション費
スポーツで汗を流すにしても、バーベキューや観光めぐりをするにしても、何かと費用がかかります。施設の利用料や用具のレンタル料、食材の費用、お土産代といったものがレクリエーション費となります。
それらの費用も、数千円程度に抑えられるとよいでしょう。レクリエーションにスキーなどを取り入れた場合は、もう少し費用がかかるケースもあります。
参加者の意見を聞きつつ、なるべくお金をかけないような楽しみ方を検討しましょう。
ゼミ合宿の担当者・幹事になったらやること
ゼミ合宿の担当者や幹事になるというのは、皆さんにとっては、とても面倒なことかもしれません。自ら立候補するという人は、そうそういないかと思います。
だいたいは、ジャンケンやくじ引きなどで選ばれるケースが多いでしょう。運悪く担当者や幹事に選ばれてしまい、しかも初めての経験という人にとって、一体何をすればよいのか分からないかもしれません。
もしも、ゼミ合宿の担当者や幹事になったら、その一番の目的は「ゼミ合宿の準備をスムーズに進める」ことです。
そのためには、何をすべきか把握しなければなりません。ゼミ合宿の担当者や幹事になったらやることとして、主に次の3つが挙げられます。
- 合宿の目的・内容・期間などを教授と相談する
- みんなの意見を聞いて宿泊先を予約する
- 宿泊先までの行き方や合宿でのルール・タイムスケジュールなどをつくって共有する
一番重要なのは「一人で全てを抱え込んでしまい、自分の研究が疎かになる」ことだけは避けることです。教授や他のゼミ生も取り込みながら、分担して取り組むとよいでしょう。
それでは、上記について詳しく解説していきます。
合宿の目的・内容・期間などを教授と相談する
ゼミ生の貴重なお金と時間を出し合って行う合宿ですから、実になるものにしなければなりません。まずは、その目的や内容、そして期間などについて、教授と相談することから始まります。
何事も「ゴール」を設定することが大切です。
「ゼミ生同士の親睦を深める」から「みんなで論文を書き上げていく」などに至るまで、そのゴールは様々です。ゴールが設定されて初めて、ゼミ合宿のアウトラインが定まることでしょう。
教授も、過去に合宿に参加しているのであれば、内容の詳細や、合宿を行う時期などについて、何らかのアドバイスが得られるかもしれません。あと、不安な点などについても、いろいろと相談するのもよいでしょう。
担当者や幹事を引き受けたら、教授とコミュニケーションを取りながら、ぜひ前向きに取り組んでみて下さい。
みんなの意見を聞いて宿泊先を予約する
次に、みんなの意見を聞いて、宿泊先を決めましょう。ゼミの時間に、みんなで話し合いの時間を設けることをおすすめします。
あまり遠すぎない場所で、費用のかからない宿泊先に候補を絞っていきましょう。前例があれば、それに則って宿泊先を決め、ゼミで代々利用している旅行会社などで予約の手続きを行うと、スムーズに事が進みます。
宿泊先までの行き方や合宿でのルール・タイムスケジュールなどをつくって共有する
他にも、宿泊先までの行き方や、合宿でのルール、そしてタイムスケジュールについても、みんなで話し合う時間を設けて、決定したところで共有するようにしましょう。
こちらも、ゼミの時間内で説明する時間を設けるのはもちろん、LINEなどのSNSやTeamsなどのコミュニケーションツールを活用すると、教授やゼミ生がいつでもチェックしやすくなります。
スムーズな合宿の開催のためにも、共有した情報は、みんなには必ず目を通してもらうようにしましょう。
まとめ
ここまで、ゼミ合宿の担当者や幹事になった場合のために、ゼミ合宿でやることや、ゼミ合宿のメリット・デメリット、合宿先の選び方や予算、そして担当者や幹事がやるべきことについて解説しました。
とかく面倒だと思われがちなゼミ合宿の担当者や幹事ですが、社会に出るともっと面倒なことがたくさんあります。
もしも選ばれてしまったら、それに備えての訓練だと思って、ここで述べたことを参考に、ぜひ前向きに取り組んでみて下さい。
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