初心者でも大丈夫!モルモットの飼い方や種類、値段についてわかりやすく解説
ページ内にプロモーションが含まれている場合があります。モルモットを飼いたいと考えている方の中で飼い方やどんな種類が飼いやすいのかわからないという方も多いです。今回はモルモットが健康的に過ごせる飼い方やどんなものを準備すべきなのかについて詳しく解説しています。
モルモットの基本的な情報から注意点まで知りたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
もくじ
モルモットの特徴と基礎知識
モルモットはハムスターなどと同じげっ歯類に分類されている草食動物です。もともと南米に生息しており、群れで生活しています。
野生では天敵が多いので巣穴などの中に隠れていることが多いです。いつ天敵に見つかっても逃げることができるように目を開けて寝ることもあるくらいです。
このため、モルモットは警戒心が強く臆病な性格の個体が多いです。その一方で、穏やかで優しい性格の個体も多くペットとして飼育するのに向いているのがモルモットの魅力でもあります。
モルモットの基本情報は以下の通りです。
体重 | オス:900g~1200g
メス:700g~900g |
---|---|
体長 | 20~30cm |
体温 | 38℃~40℃ |
心拍数 | 150~400回/分 |
寿命 | 6~8年 |
モルモットはメスよりもオスの方が体が大きくなる傾向にあります。また、体温は38℃~40℃くらいになります。
初めてモルモットを飼う人の中には体温が高いので熱があると勘違いしてしまう人も少なくないのです。心拍数は人間に比べるとかなり早いです。
体が小さくなればなるほど心拍数は早くなります。寿命は平均して6~8年程度と言われていますが、飼い方や環境によって変化してきます。
きちんと知識をつけて正しく飼育することによって寿命は伸びてきます。私の知り合いにも10年以上生きたモルモットがいました。
モルモットの五感はすごい?
モルモットはどんな風に私たちのことが見えているのかや、耳がどのくらい聞こえているのかって気になりませんか?モルモットの五感がどのくらい機能しているのか紹介していきます。
視覚
モルモットはあまり視力はよくないと言われています。しかし、視野は非常に広く340°もあります。こんなにも視野が広いのは目が顔の横に付いているためです。
視野を広く持つことで天敵を発見しやすくし、身を守ることができます。
聴覚
モルモットの聴覚は非常に優れており、小さな音にも敏感に反応することができます。そのため、ペットとして飼育する際にはテレビの音が大きすぎたり子供がはしゃいでいるなどの環境にストレスを感じてしまうことがあります。
寝る時間になったらなるべく静かに休ませてあげられるような環境づくりが必要です。
嗅覚
モルモットの嗅覚も非常に優れています。視力があまり良くない代わりに嗅覚で食べれられるものかなどを判断しています。
また、臭いで個体の識別を行うこともできます。
触覚
モルモットの触覚はヒゲにあたります。ヒゲは障害物がないかなどを判断したり、狭い巣穴を通ることができるかなどの幅をはかる役割も担っています。
味覚
味覚は舌にある味蕾という器官で感じ取ると言われていますが、草食動物は比較的味蕾の数が多くグルメな傾向にあると言われています。モルモットも牧草などを食べますが、今まで食べていた牧草を急に食べなくなってしまったということはよくあることです。
モルモットの寿命はどのくらい?
モルモットの寿命は6年から8年くらいですが、飼育の仕方や個体によって長く生きるモルモットもいれば寿命が短くなってしまうモルモットもいます。
モルモットは生後2ヶ月から3歳くらいまでは成年期と言われ、最も活発に活動します。正しく飼育していれば免疫力がある程度備わっているので病気などにもかかりにくく、元気に動いてくれる年代です。
4歳以降から老年期と呼ばれる期間に入ります。老年期になると体温調節がうまくできなくなってしまったり、様々な病気にかかりやすくなってきます。今までよりも環境作りに注意する必要があります。
また、シラミやダニによる皮膚病や食事料の低下からビタミンC欠乏症などになりやすいので定期的な検診を受けることをおすすめします。老年期は活動量の低下に伴って、消費カロリーも減るので肥満にも気をつけましょう。
老年期からの飼育方法次第で寿命を長くすることが可能になります。
モルモットの種類
モルモットには様々な種類が存在します。種類によって性格や飼いやすさなどの違いがあります。モルモットがペットとして飼育されるようになってからは人と生活するのに向いているような種類の開発も進みました。そんなモルモットの中でも人気な種類の性格や特徴を紹介していきます。
ノーマル(イングリッシュ)
最も一般的なモルモットがノーマルという種類です。毛は3センチほどの長さで直毛なので手入れがほとんどいりません。
様々な毛色が存在するので、お気に入りのモルモットを見つけるのはとても楽しいです。社交的な性格の個体が多く、初心者でも飼いやすい種類です。
この投稿をInstagramで見る
テディ
テディはノーマルを品種改良して作られた種類です。毛質は縮毛なので汚れなどが付くと少し大変です。縮毛の中でもアメリカン系という柔らかい毛質のものとアビシニアン系という少し硬い毛のものがいます。
テディも様々な毛色の個体がいるのでお気に入りの個体を探してみてください。ノーマルに比べると臆病な性格なのでなれるまでには時間がかかることもあります。
この投稿をInstagramで見る
クレステッド
クレステッドもノーマルを品種改良して作られた種類です。ノーマルと非常に良く似た容姿ですが、ロゼットとよばれるつむじが頭部にあるのが可愛らしいモルモットです。
クレステッドの中でもロゼットが白いものをアメリカ系と呼び、様々な毛色を持つものをヨーロッパ系と呼びます。体はノーマルと同様に短毛なので手入れが不要で、飼いやすい種類です。
この投稿をInstagramで見る
テッセル
テッセルは毛が非常に長く、ちぢれているのが特徴的な種類です。もふもふの毛はとても可愛らしく虜になってしまう人は少なくありません。
しかし、毎日の手入れが欠かせない種類なので上級者向けの種類と言えます。臆病な性格の個体が多いので時間をかけて仲良くなる必要があります。
この投稿をInstagramで見る
メリノ
メリノはテッセルとクレステッドの掛け合わせによってできた種類です。テッセルの長毛縮毛とクレステッドのロゼットの両方の特徴を持っているのがメリノです。
珍しい種類であることからペットショップなどでは見かけることは少ないです。メリノも手入れが非常に大変なので上級者向けの種類になります。
この投稿をInstagramで見る
スキニーギシアピッグ
スキニーギシアピッグは名前の通り子豚のような容姿であることが特徴です。全身ツルツルの個体もいれば鼻や足先だけ毛が生えている個体もいます。
毛がないことから皮膚病にかかりやすいです。また温度管理にも注意をしなくてはいけない種類です。
この投稿をInstagramで見る
モルモットの入手方法と値段
モルモットの入手方法は3種類ほどあります。
- ペットショップ
- ブリーダー
- 里親募集
また、どこからモルモットを迎えるにしてもチェックしておきたいことは以下の通りです。
- 飼育環境は清潔に保たれているか
- 健康的な体型であるか
- 人に対する拒絶はないか
- 離乳が早すぎて小さかったり痩せていないか
- その他、体に異常はないか
これらのことを確認しておくことで、モルモットを家族として迎えた後も元気に過ごせる可能性が高くなります。
ペットショップ
ペットショップで入手する方法が最も一般的な方法です。ペットショップでモルモットを入手する際の値段は6,000円~1万円以上とかなり幅広くなり、種類や毛色などによって値段は変わってきます。
ペットショップでモルモットを迎える際には店員さんがどれだけモルモットの対する知識を持っているかを見るようにしましょう。わからないことを質問して丁寧に答えてくれるようなペットショップなら安心できます。
家族としてモルモットを迎えた後にもわからないことを質問できるようなペットショップを選ぶことで、何かあった時に相談することができます。
ブリーダー
ブリーダーさんからモルモットを迎える場合にはなるべく自宅から近いところを選ぶようにしましょう。モルモットは外の移動に慣れていないので、なるべく移動時間を短くして負担を減らしてあげることが大切です。
里親募集
里親募集でモルモットを迎える場合には、まずは条件を確認しておくことが大切です。また、有料での引き渡しなのか無料での引き渡しなのかも確認しておく必要があります。事前にモルモットの性格や特徴もしっかり聞くようにしましょう。
オスとメスならどっちがおすすめ?
モルモットを迎える際に迷ってしまうのが、オスとメスだったらどっちを迎えたほうが良いのかということではないでしょうか。
オスとメスでは体の大きさや性格に違いが出てくることがあるので、自分に合った性別を選ぶようにすると良いです。
オス
メスよりも体が大きく、甘えん坊であることが多いと言われています。飼い主さんとのふれあいを好む個体も多いのでたくさんコミニュケーションをとってあげる必要があります。オス同士は喧嘩をすることがあるので多頭飼いには向いていません。オスはメスよりも臭いが強いとも言われています。お尻の上あたりにある臭腺という部分を軽く拭き取ってあげることで臭いの軽減になります。
メス
マイペースな個体が多いですが、慣れてくるとオスよりも飼い主さんにべったりになることが多いです。喧嘩も少ないので多頭飼いに向いています。
オスとメスの一般的な性格について紹介しましたが、何よりも1匹1匹の性格を知ることが重要です。
また、モルモットは生後4ヶ月ほどで大人になります。大人になると警戒心が強くなる傾向があるので生後1~2ヶ月くらいのモルモットを迎えるとなつきやすいです。
モルモットの飼い方と準備するもの
モルモットを家族として迎えたら早く慣れて欲しくてついつい構ってしまいがちですが、最初の1週間はそっとしておいてあげるようにします。急な環境の変化で体調を崩してしまうモルモットも少なくないです。部屋の温度は20度から25度程度に保つようにし、湿度も40%以上にしましょう。
モルモットはトイレを覚えないので、1日2回はケージの掃除を行ってあげると良いでしょう。その際にも、最初のうちは時間をかけずに素早く行ってあげることが重要です。掃除は床材の交換と餌入れや給水器の洗浄などを行います。
少しずつ新しい環境に慣れてきたら名前を呼ぶなどして声をかけるようにしましょう。また、飼い主さんの匂いを覚えさせることでなつきやすくなります。
手の匂いを覚えさせたい場合は手はグーの状態でケージに入れます。手を開いて入れるとモルモットが驚いてしまうので注意してください。
毎日の掃除の他に週に1回の大掃除をすることで臭いの軽減になります。掃除の際には動物用の除菌消臭剤を使用するとモルモットの気になる臭いが軽減されます。
モルモットを飼うために準備すべきものは以下の通りです。
- ケージ
- 寝床
- 餌入れ
- 給水器
- かじり木
- 床材
- ナスカン
- 体重計
- おもちゃ
- フード
ケージ
高さのあるものを選ぶようにしましょう。若いうちはジャンプして脱走してしまうこともあるので30cm以上は高さがあったほうが良いです。
また、ステンレス製のものにすると錆びにくいので長い間使用することができます。金網に塗装がしてあるものはかじって塗料を食べてしまうと危険なので避けましょう。出入り口は大きいと掃除などがしやすいです。また、金網の網目は細かいものにして脱走してしまわないように注意しましょう。
寝床
モルモットは巣穴に身を潜めて生活する生き物です。寝床を入れてあげることで安心して寝ることができます。必ず、隠れられるような寝床を準備してあげましょう。
餌入れ
餌入れは陶器などで作られた小さな容器を選ぶと良いです。餌を入れると汚れがついてしまうこともあるので汚れが落ちやすいものや洗いやすいものにすると衛生的に保てます。
給水器
お水は給水器を使用するのがおすすめです。器に水を入れて置いておくとすぐに汚れてしまったりこぼしてしまう可能性があります。ケージの外からくっつけるタイプのものが良いでしょう。
かじり木
モルモットは生涯歯が伸び続ける生き物です。かじり木を入れてあげることで歯を削ることができ、噛み合わせが悪くなってしまう不正咬合(ふせいこうごう)を防ぐことができます。
床材
床材は木材チップやチモシー、樹脂マットなどを使用します。木材チップは吸水性に優れており柔らかいので足にも優しいですが、コストが高くなります。
また、松や杉などの木材チップは体に悪影響を及ぼすことがあるので必ず加熱処理したものを選びましょう。チモシーは食べることもできるのでお腹が空いてしまった時の食材として役に立ちます。
樹脂マットは洗ってなんども使用することができますし、掃除もかなり楽です。
ナスカン
モルモットはケージの入り口を器用に開けて脱走してしまうことがあります。脱走を防ぐためにナスカンで入り口をロックしておくことをおすすめします。
体重計
モルモットは体重の増減が激しい生き物です。しかし、痩せ続けたりする場合には病気の可能性もあるので体重を測ることが大切です。
できれば、0.1g単位まで測ることのできるものを用意しましょう。
おもちゃ
おもちゃはモルモットの退屈を解消するのに最適です。木材でできたおもちゃを用意してあげればかじって遊ぶこともできます。
フード
牧草の他にモルモット用のペレットを準備しましょう。詳しくは次の項目で紹介します。
モルモットは何を食べるの?
モルモットは牧草の他にビタミンCの含まれたペレットを主食としてしています。
牧草
牧草はチモシーと呼ばれるものをメインに与えます。チモシーには1番刈り、2番刈り、3番刈りの3種類があります。1番刈りは硬く噛み応えがあるので歯が伸び過ぎるのを防いでくれます。しかし、あまり食べてくれないモルモットもいます。
1番刈りを食べてくれない場合には、少し柔らかくて食べやすい2番刈りや3番刈りのチモシーを混ぜてあげると良いです。また、成長期や妊娠しているモルモットには栄養価の高い牧草であるアルファルファというものを与えると良いです。栄養価が高いので普通のモルモットに与えると肥満になることがあるので注意しましょう。
ペレット
ペレットは1日2回与えます。必ずモルモット用のペレットを与えるようにしてください。モルモットは健康的に過ごすためにビタミンCが必要です。
しかし、体内で作ることができないので食事で補う必要があるのです。モルモット用のペレットにはビタミンCが必ず含まれています。
ペレットの選び方は今までどのペレットを与えていたのかを入手先の方に聞いておいて同じものを与えると良いです。また、添加物や保存料がなるべく少ないもので繊維質が多く含まれているものを選ぶのが良いでしょう。
牧草やペレットの他にドライフルーツなどのおやつを与えることもあります。おやつはモルモットとの距離を縮めるのに使うと良いです。しかし、与えすぎると肥満の原因になるので注意してください。
モルモットはなつくとどうなるのか
モルモットを飼っていると「本当になつくのかな?」と不安になる方もいると思います。モルモットはなつくと甘えてきたり、芸を覚えることもできます。
モルモットは感情表現が豊かで一緒に過ごしていると様々な表情を見せてくれるのでとても楽しいです。
甘えたい時:「キューキュー」高い声で鳴いたり、飼い主さんの手を甘噛みするようになります。
楽しい時:ジャンプしたり、「プイプイ」と鳴いたりします。猫のように喉を鳴らすような鳴き方をすることもあります。
犬がおすわりやお手ができるようにモルモットもなついてくると芸を覚えてくれることがあります。芸を覚えさせるのは信頼関係の構築と毎日のコミニュケーションが欠かせません。
モルモットを飼う時の注意点
モルモットをこれから家族として迎えたいと考えている方もいると思いますが、その前に知っておかなくてはいけない注意点もあります。
モルモットを飼う上での注意点を知らないまま家族として迎えて「こんなはずじゃなかった」となってしまわないようにすることが大切です。
モルモットの臭いは結構きつい
モルモットは臭いがかなりきつい生き物です。たくさん食べるので糞や尿もたくさんします。毎日の掃除を怠るとあっという間に菌が増殖して臭いを発します。
どんなに疲れていても、毎日の掃除を行うことができるか考えましょう。
雌雄の判別が難しい
モルモットは小さい時の雌雄の判別が難しいと言われています。そのため、メスだと思っていたのにオスだったということも少なくありません。
万が一、希望した性別とは違った場合にも最後まで責任を持って飼うことができるかも考えましょう。
飼育費用がかかる
モルモットを飼うにはお金がかかります。高額な費用ではないかもしれませんが、餌は毎日与えるものですし床材も毎日交換していたらあっという間になくなってしまいます。
モルモットを飼っている間は継続して費用がかかることには間違いがありません。また、病気や怪我をしたら医療費もかかってきます。
これらの飼育費用を払っていくことができるかをよく考えてからモルモットを迎えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?モルモットはなつくと飼い主さんに愛情を注いでくれる可愛らしい生き物です。
しかし、飼う前には準備しなくてはいけないものがあることや考えておかなくてはいけないことがあるということもお話してきました。
新しい命を預かると決めたなら、必ず最後まで責任を持って育てていくことが重要です。ぜひ、モルモットとの楽しい生活を楽しんでください。
オトコロドットコムで動物病院を検索する方法
オトコロドットコムでは、様々な条件で候補となる動物病院を手軽にピックアップすることができます。まず最初に、動物病院検索ページトップ にアクセスします。主に2つの方法で店舗一覧を表示することができます。 ① 都道府県 > 市区町村 > 駅 など絞込みをして一覧を表示させる方法 ② 検索窓口からピンポイントで住所や地名を入力して検索する方法
①おすすめ順やエリア内の全店が見たいなら「都道府県から絞込み」

②距離順で見たいなら「検索窓口から」住所や地名を入力して検索

