チンチラの飼い方や種類、値段について紹介!長生きの秘訣も解説
ページ内にプロモーションが含まれている場合があります。チンチラはふわふわの毛で覆われた可愛い動物です。種類も豊富で自分のお気に入りのチンチラを探すのは非常に楽しいです。そんなチンチラを飼ってみたいという人のために飼い方や準備すべきもののチェックリストなどをまとめてみました。
また、長生きさせるにはどうしたら良いのかやなついた時にはどんな可愛いしぐさをするのかなども紹介しています。
もくじ
チンチラの性格や特徴
チンチラはげっ歯目のチンチラ科に分類される草食動物です。野生のチンチラはアンデス山脈の標高2000メートル以上にもなる場所に生息しています。人間がチンチラを捕獲するようになってからどんどん標高の高いところに移動していると言われています。
チンチラがふわふわの被毛で覆われているのは標高が高く、気温が低い地域でも生活していくことができるようにするためです。チンチラには天敵が多く存在するので日中は洞穴に隠れていますが、夜になると活発に活動し始めます。
チンチラの性格としては非常に頭が良く、感受性が豊かな生き物です。そのため、飼い主さんとのコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーション不足によって体調を崩してしまうチンチラも少なくありません。
チンチラの基本情報
チンチラの体重や体長がどのくらいになるのかなど基本的なこともわからないという方は多いです。チンチラの基本情報は以下の通りです。
体長 | 25cm~35cm |
---|---|
体重 | 400g~900g |
体温 | 37~38℃ |
尾長 | 15cm~20cm |
呼吸数 | 40~80/分 |
体の大きさは個体によって多少の誤差がありますが、およそ25cm~35cm程度です。また、体重も400g~900gと個体によって差が出ます。
体温は人間よりも少し高いくらいです。38℃あっても熱があるわけではないので心配はいりません。チンチラは尻尾が長い動物です。
尻尾は15cm~20cmもあります。呼吸数は1分間に40~80回で1秒に1回くらいのペースで呼吸をします。
チンチラの感覚器官
チンチラの感覚器官は優れているものもあれば、あまり発達していない器官もあります。チンチラには世界がどのように見えているのでしょうか。
視覚
視覚は天敵をすぐに見つけられるようにわずかな光でも感じ取ることができます。一方で、日中の日差しは眩しいと感じてしまいます。
視野は360°とかなり広く見ることができます。しかし、視力はあまり良くないですし背中の後ろや目の上は見ることができないのが弱点です。
聴覚
チンチラは耳がとても良いです。遠くから聞こえてくる音でも音の質や音程を聞き分けることができると言われています。また、耳は体温を調節する働きをしています。
耳が赤くなっていたら暑いというサインなので温度管理を見直しましょう。
嗅覚
チンチラの嗅覚も非常に優れていると言われています。食べ物なのかの判断や個体の識別も嗅覚で行っています。
天敵が近づいて来たかどうかも嗅覚を使って判断することがあります。また、チンチラは砂浴びをするので鼻の穴を開閉することができます。
触覚
チンチラの触覚は主にヒゲになります。物の大きさを判断したり幅を測ったりする役割を担っています。
ヒゲに汚れがついてしまうと感度が悪くなってしまうので、頻繁にヒゲを綺麗にするしぐさをすることがあります。
チンチラの寿命はどのくらい?
チンチラの寿命は15年前後と言われています。かなり長生きする生き物です。飼育の仕方によっては20年以上生きることもあります。
長生きする生き物だからこそ、飼う際には生涯責任を持って育てることができるのかについて考える必要があります。また、歳をとってくると病気をすることもあるのでチンチラを診ることができる動物病院なども探しておくようにします。食事の管理や飼育環境を整えることも重要ですが、病気の早期発見・早期治療も長生きの秘訣です。
チンチラの種類と値段
チンチラの種類は被毛の色によって分類されます。チンチラは突然変異や品種改良によって様々な色のものが現在でも増え続けています。
チンチラの値段は毛色の珍しさやペットショップによって値段のつけ方に多少の誤差があります。そのため、2万円〜8万円とかなり幅広い値段で販売されています。
スタンダードグレー
スタンダードグレーはナチュラルとも呼ばれることがあります。被毛の表面が白っぽいグレーです。お腹の部分は白い被毛で覆われています。
チンチラがグレーになったのは岩場を移動する際に天敵見つからないように岩と同じ色の被毛にしてカモフラージュするためと言われています。
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ホワイト
ホワイトは全身白い被毛で覆われています。チンチラは耳の毛が薄いので耳だけピンク色に見える個体もいます。これをピンクホワイトと呼びます。
また、部分的にベージュが混ざっている個体もいます。ホワイトは目が紫色や赤茶色です。
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バイオレット
バイオレットはスタンダードグレーに比べると青みがかったグレーをしており、お腹は白い被毛で覆われています。バイオレットの毛色の濃さは両親の毛色の濃さによって変化します。
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サファイア
サファイアはスタンダードグレーよりも色は薄く青みがかっており、お腹は白い被毛で覆われています。サファイアの毛色の濃さも両親の毛色の濃さによって変化しますが、まだらになってしまうこともあります。
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ベージュ
ベージュはシナモンと言われることもあります。薄茶色の被毛で、お腹の部分は白い被毛で覆われています。
毛色の濃淡によって目の色もピンクや赤茶色などに変化します。ベージュ同士を掛け合わせた個体をホモベージュといい、ミルクティーのような淡い茶色になります。
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エボニー
エボニーは鼻と指以外は真っ黒です。胸元や耳の毛色が少し薄い個体もいます。鼻先や指先は白っぽい毛色で可愛らしいです。
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ブラウン
ブラウンは毛色が茶色のチンチラです。お腹が白いものをブラウン・ベルベットと言います。
お腹も茶色いチンチラはタンと呼ばれたり、ブラウン・エボニーと呼ばれることがあります。
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ブラックベルベット
ブラックベルベットは光沢のある黒い毛を持っています。チンチラの毛ヅヤの良さはブラックベルベットから始まったと言われています。
お腹は白い毛で覆われており、背中の方にいくに従って黒色になっていきます。
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モザイク
モザイクはパイドと言われることもあります。耳はグレーで体は白地にグレーの模様があるのが特徴です。
模様の入り方や親のカラーによって呼び方が変わることがあります。例えば、親がホワイトだとホワイトモザイクと呼ばれます。
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チンチラの新種
チンチラは突然変異によって新しい種類が生まれることがあります。そんな中でもアメリカで毛が長い長毛種と呼ばれるチンチラが突然変異によって生まれたことがあります。これをロイヤル・ペルジアン・アンゴラと呼びます。
また、ドイツでは巻き毛のチンチラが突然変異によって生まれました。これをロックンと呼びます。この2種類を掛け合わせたものをロイヤル・インペリアル・アンゴラと言います。このようにチンチラは新種ができることが少なくありません。
チンチラの入手先
チンチラの入手先は主に以下の4つになります。
- ペットショップ
- ブリーダー
- 里親募集
- 友人から譲り受ける
それぞれの入手先から迎える際にはどのようなことを確認すべきなのか紹介していきます。
ペットショップ
ペットショップからチンチラを入手するのが最も一般的な方法です。ペットショップから迎える際には店員さんの知識量や親切に対応してくれるかを確認するようにしましょう。
チンチラを家族として迎えたあとも相談ができるようなペットショップを選ぶことが重要です。また、飼育グッズも店員さんと相談して決めることができるので便利です。
ブリーダー
ブリーダーからチンチラを迎えるのも一つの方法です。ペットショップにいるチンチラは輸入されている個体が多いですが、ブリーダーなら日本で生まれたチンチラを程入れることもできます。
日本で生まれたチンチラは日本の気候や環境に慣れています。また、親がどんなチンチラであるかがわかるので成長した時を想像しやすくなるというメリットもあります。
里親募集
里親募集でチンチラ迎えたい場合には条件を確認するようにしましょう。また、どんな飼育環境だったのかやどのような性格であるかなどチンチラについてしっかりと話を聞くようにすることが重要です。
友人から譲り受ける
友人からチンチラを譲り受けることもありかもしれません。譲り受ける際には里親募集の時と同じようにチンチラについてしっかり話を聞いておくようにすることが大切です。
どこの入手先でも「飼育環境が整っているか」や「チンチラの元気があるか」を確認することが重要です。健康なチンチラはとにかくよく食べるので、フードをしっかり食べているかを確認するようにしましょう。また、抱かせてもらうことができるなら家族として迎える前に一度抱いてみると良いです。人間を怖がったり拒絶するようなら、家族として迎えても慣れるまでに時間がかかってしまいます。
チンチラの飼い方
チンチラは賢く運動神経が非常に優れた生き物です。しっかりと飼育環境を整えておくことで脱走やストレスがたまってしまうのを防ぐことができます。
チンチラを飼う上で必要になってくるものをチェックリストにしましたので、参考にしてみてください。
- ケージ
- 餌入れ
- 給水器
- 巣箱
- ハンモック
- 回し車
- 床材
- ナスカン
- トイレ
- 体重計
- ステップ
- 砂浴び用品
ケージ
チンチラは活動量が多いので十分な高さと広さのあるケージを選びましょう。また、錆びないステンレス製のものを選ぶと良いです。
ケージの網目は細かすぎると手を挟んでしまうことがあります。しかし、大きすぎても脱走の原因になりますのでちょうど良いものを探しましょう。
餌入れ
餌入れは陶器のものを用意します。プラスチックや木製のものは噛んでしまいます。また、軽いとひっくり返してしまうこともあるので重みのある陶器が良いです。
給水器
給水器は外から固定するボトルタイプのものがおすすめです。ひっくり返してしまう危険性もありませんし、水に食べかすが入ってしまうこともありません。
しかし、飲む際に唾液が入ってしまうので必ず1日1回は新しい水に取り替えましょう。
巣箱
チンチラは暗くて狭いところが安心します。巣箱を用意してあげることで安心して眠ることができます。
ハンモック
チンチラは高いところを好むと言われています。ハンモックを入れておけばお気に入りの場所になることが多いです。噛みちぎってしまわないような素材を選びましょう。
回し車
回し車は必ず必要というわけではありません。運動不足解消などに役に立ちますが、小さいと背中に負担がかかってしまうので注意が必要です。
また、多頭飼いの場合には事故になることもあるのでよく考えて設置するようにします。
床材
ケージに下網が付いている場合にはその下に木材チップを敷いておくことでおしっこを吸収してくれます。また、下網がない場合でも木材チップは柔らかいので足への負担が軽減されます。
樹脂マットを敷く方法もありますが、おしっこをすると体についてしまうことがあるのでおすすめできません。
ナスカン
チンチラは非常に頭が良いのでケージの出入り口を自分で開けて脱走することがあります。ナスカンでしっかりロックしておきましょう。
トイレ
チンチラはトイレを覚えないと言われていますが、トイレを入れておくことで覚えてくれる個体もいます。トイレは陶器のものにしてかじらないようにしましょう。
体重計
日々の健康管理に体重計が必要です。1g単位で測ることのできるもので構わないので体重計を準備しましょう。
体重が減り続けているなどの異常が見られた際には動物病院で診てもらうようにします。
ステップ
チンチラのケージは高さがあるものがほとんどです。落下して怪我をしてしまわないようにステップをらせん状につけるようにしましょう。
ステップを上り下りすることで運動不足解消にもつながります。
砂浴び用品
チンチラは砂浴びをして体を清潔に保ちます。砂浴び用の巣箱となるべく細くてなめらかな砂を用意しましょう。砂浴び用の巣箱は大きすぎると中でおしっこをすることがあるので注意が必要です。砂はチンチラ用のものを使用するのがおすすめです。
以上が準備すべきものです。また、チンチラは日本の高温多湿な気候が苦手と言われているので季節にあった温度管理グッズも準備すると良いでしょう。チンチラを飼育するのに最適な温度は22℃前後で湿度は40%以下が良いとされています。チンチラは非常に温度に敏感なので1日の中で5℃以上の温度変化があると体調を崩してしまうことがあります。
ケージの掃除は1日に1回は行います。チンチラのうんちはそんなに臭わないですが、おしっこは時間が経つにつれて臭いが強くなってきます。動物用消臭スプレーなどを使用してケージを清潔に保つことが重要です。
チンチラは何を食べるの?
チンチラの主食はチモシーと呼ばれる牧草です。チモシーには1番刈り、2番刈り、3番刈りと種類がありますが、基本的には1番刈りを与えるようにします。
1番刈りは硬く噛み応えがあるので、歯が伸びすぎてしまうのを防ぐことができます。また、食物繊維も豊富なので便秘や下痢の改善に役立ちます。
牧草は刈り取った時期によって歯ごたえなどか変わることがあり、急に食べなくなってしまうことも少なくありません。そういった際には他の牧草を与えるのも一つの手です。
例えばアルファルファやバミューダグラスなどです。しかし、与えすぎると肥満の原因になったりチモシーを食べなくなってしまうことがあるので注意が必要です。チモシーはいつでも新鮮なものが食べられるようにこまめにチェックして、なくなっていたら補充するようにしましょう。
栄養バランスの観点から副食としてチンチラフードを与えます。1日1~2回に分けて与えるようにします。チンチラフードも与えすぎると主食のチモシーを食べなくなってしまうことがあるので注意が必要です。チンチラフードは湿気などですぐに腐ってしまうので、毎日新しいものを与えるようにしてください。
チンチラってなつくの?
チンチラがなつくには時間が必要になることもありますが、なつくと甘えてきたり遊びを覚えてくれることもあります。
チンチラを迎えた最初の1週間は環境に慣れさせるためにも、そっとしておいてあげるようにします。環境に慣れてきたら名前を呼んであげたり、自分の匂いを嗅がせるなどして飼い主さんにも慣れてもらうようにしましょう。手からおやつをあげることができるようになればかなり慣れている状態です。必ず時間をかけてゆっくりと慣らしていくようにしましょう。
チンチラはなつくと「キューキュー」と甘えるように鳴きます。また、ジャンプして楽しいことを表現したり、尻尾を振って感情表現するようにもなります。
チンチラの中で毛繕いは信頼の証と言われています。飼い主さんに毛繕いをしてもらっているチンチラが甘噛みをしてくることがあります。これは「毛繕いしてくれてありがとう」という感謝を表しています。このようにチンチラはなつくと飼い主さんと積極的にコミュニケーションを取るようになります。
チンチラを飼う上で注意すべきこと
チンチラを飼いたいと思ったら考えなくてはいけないことがあります。チンチラを飼う上での注意点を確認して、責任を持って飼うことができるのかを考える必要があります。
チンチラは寿命が長い
チンチラの寿命は長いです。およそ15年もの間チンチラを飼うことができるでしょうか?15年の間で様々なライフイベントがあるはずです。
そういったライフイベントがあってもチンチラを育てることができるかどうかを考えなくてはいけません。一つの命を預かるということは最後まで責任を持って育てるということです。
毎日のお世話ができるか
毎日のお世話ができるかどうかも考えなくてはいけません。チンチラは飼い主さんとのコミュニケーションによって心の健康を維持することができます。
また、飼育環境も衛生的に保っていないと病気になってしまいます。必ず、毎日のお世話が欠かせません。
経済的余裕はあるか
チンチラを飼うにはお金がかかります。飼い始めはケージなど一から全て揃えなくてはいけませんし、生体の費用もかかってきます。
また、チンチラを飼っている間は継続的に食費や消耗品の費用がかかります。飼育にかかってくる費用を負担できる経済的な余裕があるのか確認しましょう。病気になったり怪我をすると医療費がかかり急な出費になることも少なくありません。
まとめ
チンチラとはどのような生き物であるかや飼い方について紹介していきました。チンチラはとても賢く、感情表現の豊かな生き物です。ともに生活することで意外な一面を見ることができたり、可愛らしいしぐさを見ることもできます。
その一方で、飼育前にはきちんと飼うことができるのかを考える必要もあります。ぜひ、この記事がチンチラを飼いたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。
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