【保存版】動物病院を選ぶための21のポイントと注意点
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ペットを飼うと病気・ワクチン・予防接種・健康診断・しつけ教室・歯磨き教室などなど様々なタイミングで動物病院のお世話になります。その際、どこの動物病院に行けばよいの?と迷ってしまうときが多々あります。
そこで、動物病院を選ぶときに、何を基準に動物病院を選べば良いのか?ということを私自身の経験を交えてまとめてみました。長文になりますが是非参考にしていただければ幸いです。
もくじ
動物病院を選ぶ理由はそれぞれ
そもそも、動物病院にはどのような印象を持っていますか?私自身も家族として小型犬を迎え入れる前までは、動物病院=特別な場所という印象を持っていました。保険が効かない自由診療の病院ということは知人から聞いていましたので、とてもお金のかかる場所?ということを記憶していました。
今思い返すと最初に自分のペットを検診に連れて行ったときの病院選びは果たして適切な判断だったかな?という思いがあります。
最初のペットは、わからないことばかりです。私が初めて飼った小型犬は体が弱く、生後10か月の頃までにはいろんな先天的な病気を発症してしまいました。初めて実際に通い始めると、動物病院にはいろんなペットが訪れていて、なぜこの病院に通っているのか?待合室の何気ない会話の中から伺い知ることができました。
動物病院を選ぶ主な理由
- 先代のペットが通っていたから
- 家から近いから
- 知人の紹介から
たいていこの3つの理由に当てはまっていました。私の場合も初めての動物病院はインターネットで調べて、自宅から車で10分程度ということが決め手になりました。
そこで、本記事では上記の3つ以外にどのような基準で動物病院を選べば、より自分と自分のペットに合った動物病院が選べるか21の項目に分けて詳しくまとめました。
動物病院を選ぶための21のチェックポイント
動物病院を選ぶ際には多くのチェックポイントがあります。これらをすべてクリアする動物病院を選べることが理想的です。下記のチェックポイントを参考にして、自分の家庭に一番合う、動物病院を見つけましょう。
基本的なチェックポイント
自宅から動物病院までの距離は?
少々遠くても信頼できる獣医師がそこにいるという理由で、通っている方も多いのですが、緊急時には地域の動物病院にお世話になる可能性もあります。普段から、夜間診療や休日対応などをHPや電話などで調べておくことが賢明です。理想的には、ホームドクターが近所にいることが一番安全なのですが、最近では症状に応じて動物病院を使い分ける飼い主さんも増えています。自宅からの距離があっても、予防医療や経過観察などで、動物自体に余裕があるときには時間をかけて通うことも有意義なことなのです。
- 緊急時に通える近隣の動物病院
- 信頼のおける普段から通う動物病院
- 夜間緊急受け入れをしている救急病院
この3点を押さえておくことをお勧めします。特に小型犬の場合には、症状が急変すると命にかかわる場合が多いので、よく検討しておくべきです。
駐車場は完備されているかどうか?
都会の動物病院は、提携駐車場で対応する場合や近隣のコインパーキングを指定されることが多いので、あらかじめチェックしておきましょう。できれば、動物病院が駐車場を完備しているところが良いのですが、臨機応変に近隣の駐車場や公共交通機関でも通えるかどうか?を下調べをすることも大切です。
予約制?飛び込み診療は可能?
最近はインターネット上で、診療予約を優先する動物病院が増えました。待ち時間の短縮や獣医療診察の充実などを目的としていますが、急患対応には柔軟に対応しているとは言うものの、予約優先という病院も存在します。
まずは、予約優先の動物病院でも、先に電話を入れ緊急性の高い状態の動物の様子を伝え、診察可能かどうか?の確認を取るべきです。予約を特に必要としない動物病院の場合には、飛び込み診療も十分に可能です。
その場合でも、一言先に状態を伝えておくなど飼い主として丁寧に対応しておく方が、受け入れる側の心づもりも万全になります。多少慌てている状況の場合でも何とか。連絡を入れてからの来院が理想的です。
対応するペットの種類について(犬猫以外も対応可かどうか?)
犬猫だけを専門に診察をするという動物病院があります。また、小動物やエキゾチックアニマルなども診療可能という場合も多いので、対応するペット種類については、あらかじめHPや直接連絡を入れて確認をする方が安心でしょう。
動物病院のホームぺージでチェックすること
動物病院のWEBサイトは、プロの業者がしっかり作成しているものが多いので、見やすくきれいなものがほとんどです。その中でも、これから動物病院に初めて通おうと考えている人向けのチェックポイントをまとめてみました。
院長の顔写真と経歴の掲載はどうか?
どの程度のキャリアのある獣医師が院長を務めているのか?はかなり気になる部分です。その腕には口コミが多く集まっているということであれば、なおさら顔写真などと共に、経歴も掲載しておいてほしいものです。これまでどんな動物医療にかかわってきた方で、獣医師としての経歴はどうなのか?をわかりやすく公開している獣医師には良心を感じます。
これまでの経歴や経験などが的確に掲載されているかどうか?
個人病院を経営する前に、どのような場所で何年程度修行を積んできたのか?という部分に記載があれば、飼い主としてもより安心感を持てるものです。
得意分野・専門分野への記述があるかどうか?
実際に、院長を務める獣医師がどの分野に長けているのか?は必ずチェックを行うべきでしょう。単に、どんな病気でも面倒見ます、ときれいごとを並べているだけのプロフィールでは信頼が薄いわけです。それよりもこれまで、どのような分野、診療科目に力を注いで来たのかがわかるように記載されていることが、絶対的に求められます。
診療の流れについての説明はどうか?
初診から再診までの流れを大まかな形で説明をしている動物病院は良心的です。動物病院によって、初診に限り総合的な検査を義務付ける場合があります。例えば、血液検査や画像検査などを経てからようやく初診というような、診療の流れの場合には、治療費がかさみます。そこを予め知っておく方が安心です。
動物病院の規模について
大きな動物病院では総合医療が受けられるというメリットがあります。一次診療から二次診療までが一貫して行われる場合には、転院の必要もなく深刻な病気や緊急性の高い病気にも対応ができます。最初から二次診療までが完結できる規模の動物病院を選ぶ飼い主さんも少なくはありません。
獣医師の数はどうか?
小さな動物病院の場合には獣医師と看護師という単数で診療を行います。ホームドクターとして通いやすく獣医師が気さくな性格をしているだけで、飼い主としては、安心感を得られます。逆に大所帯の動物病院にも魅力があります。獣医師の数に応じた高度な医療が実践できているかどうか?が重要ポイントです。
検査や手術に対応する機材はどの程度揃っているか?
HP上で、可能か検査項目や実績のある手術例などが画像と共に掲載されている動物病院は信頼性が高いのです。逆に、専門診療を行う動物病院との連携についても明示されていることは、かなり重要です。
動物病院の診療費について
診療費については先にも述べた通り、自由診療という域の中で一概に相場は出せないものです。それでも動物病院によってはHP上で基本的な診療費を表に掲載しているものです。初診料に診察料を加えて血液検査や画像検査をおこなった場合の概算はいくら?ということが飼い主に、あらかじめ伝われば、お財布を気にすることなく安心して診療を受けられるからです。
実は動物病院には決まった基準の金額というものが存在しません。それは診察料一つを取り上げても病院で差があります。一律500円という病院と1,000円という動物病院では大きな差があります。多頭飼いの飼い主さんの場合には特に、診察料は少しでも負担が小さい方が長期的にみて通いやすさに繋がります。
一般的な診療費やワクチン代金には次のような価格差があります。
- 初診料 500円~6,000円
- 再診料 500円~3,000円
- 混合ワクチン(何種によっても差がある)5,000円~10,000円
- 狂犬病ワクチン 2,000円~5,000円
- 避妊手術 20,000円~50,000円
- 去勢手術 10,000円~30,000円
- 入院費用 1日3,000円~6,000円
詳しい料金体系については、通おうと決めている動物病院にあらかじめ電話をして詳しく質問をすることを、お勧めします。そこで、あいまいな受け答えしかしないような動物病院には疑問を持って当然です。あくまでも明瞭会計が基本です。そこが不明瞭な動物病院では、長期的な通院は厳しいと思われます。
治療を始める前に概算治療費の説明の重要性、特に夜間救急
夜間救急などの動物診療などには特に、高額な診療費がかかります。診察料だけでも5,000円~10,000円という設定になっています。通常の動物病院でも治療行う前に獣医師の方から、これから行うべき検査の妥当性と料金について明確な説明があることが原則です。家庭によってはそれだけの診療費を、すぐに捻出することが困難な場合もあります。その場合には、会計上相談乗ってくれる動物病院というのは少なからず存在するものです。
高額治療についての支払い等の相談の可否
動物が病気をすると高額な治療費が必要になるものです。そこで緊急手術などで10万単位の医療費がかさんだ場合に、分割払い等々を快く受け入れてくれる動物病院というのは飼い主にとってみれば心よりありがたい存在です。人間の医療でも急な高額出費には即座に対応できない場合もあります。そういう意味でもできるだけ、普段から信頼関係を積み上げることの重要性を感じます。
動物病院の緊急時の診察について
普段から通っている動物病院でも緊急対応の仕方はそれぞれです。診察時間が終わった段階で留守番電話に切り替わり、夜間救急や緊急診療を受け入れる動物病院をアナウンスするところがほとんどだと思っておいてください。
緊急時及び時間外対応について
電話を入れておくと、折り返し獣医師の方から電話がかかってくるという体制を敷いている動物病院もあります。最初に動物病院を選ぶ際に、夜間対応や緊急対応については獣医師に直接聞いておくべきでしょう。
ペット保険対応について
ほとんどの動物病院がペット保険対応になっています。飼い主の方もペットを迎え入れた直後にっペット保険に加入するパターンも増えています。
対応しているペット保険について
動物病院に行くと対応しているペット保険のステッカーが貼ってある場合が多いのです。そのほか、HPでも詳しく掲載されています。不安の場合には直接動物病院に質問をする方が無難でしょう。
請求書類への記入について
請求書書類に獣医師記入を義務付けているペット保険もあります。この場合「書類代」として数千円を徴収するという動物病院もあります。無料で記載してくれるのかどうか?このあたりも最初に聞いておく方が安全です。
獣医師との付き合い方について
動物病院と飼い主の相性は、獣医師との付き合い方によって変わります。獣医師がどんな人柄なのか?動物に対してどのような考えを持っているのか?ここを重要視するべきです。
獣医師の人柄とは?
獣医師の人柄は動物に対しての目線や触れ方である程度予測できるものです。どれだけ高名な獣医師であっても、現場での対応に疑問を感じてしまうと、それ以上の診察を継続したいと思えなくなります。動物が病気をしたときには、飼い主の心は折れているものです。そこを優しく温かみのある対応で、診療してくれる獣医師には、信頼が持てるものです。
説明については飼い主目線か?上から目線か?
飼い主の言葉に常に、耳を傾ける獣医師と出会えると幸せです。自分の考えだけを一方的に専門用語とともに並べる獣医師とは、なかなかうまくやっていけないものです。常に飼い主目線で「一緒に考えましょう」というスタンスの獣医師のいる動物病院を選びたいものです。
体温、体重、触診は毎回行っているか?(聴診器の診察)
予防的なことで来院しても、適時検温、体重測定、触診を行ってくれる獣医師には安心感を持てるものです。同時に聴診器で心臓の拍動や雑音のチェックをしてくれるような獣医師とは、長期的なお付き合いをお願いしたいと心から思えるのです。
不得意分野の場合には適切な紹介状を書いてくれるか?
獣医師として自分の持つスキルよりも、専門医の領域だと判断した場合には、早い段階で紹介状を書いてくれる獣医師は親切です。獣医師も人間です。そして学んで来た領域や分野にも限界はあるものです。そこを網羅できない場合には、専門医のところで診察を受けてくるようにという指示を出してくれることは、望ましいことなのです。
獣医師以外の重要なスタッフ「動物看護士」
動物病院ではその規模に応じて様々なスタッフが勤務しています。基本的に院長獣医師を中心に数名の獣医師に動物看護士、受付、清掃スタッフなどが常駐しています。受付では動物医療に卓越したクラークが初診や再診を受け付けてくれます。
動物病院では薬剤師という人は存在しません。動物看護士や獣医師が薬を調合することが許されているので、専任のスタッフを置かず兼任で薬局業務を行う動物病院が多いのも実情です。
動物看護士というのは、常に獣医師の側にいて獣医療を補助する役割があります。そして飼い主に対しても様々なアプローチを担う立場ですので、獣医師同様に、動物医療の世界の中では重要なポジションにいるのが動物看護士です。
動物病院の治療方針について
治療方針があくまでも獣医師主導の場合には、飼い主は口を挟むことすら阻まれます。家族同様のペットに対して思い入れを持っている飼い主さんの意見を無視するような動物病院は避けた方が安全です。
必ず飼い主の意思を確認してくれる動物病院を選ぶ
経済的面も含めて飼い主さんに様々な治療方針を提示してくれる動物病院は良心的です。そしてその選択も一方的ではなく獣医師共に、考えてくれるというようなスタンスが理想的です。
治療計画に飼い主のスケジュールを重要視してくれるか?
長期の療養が必要な病気の場合には、急性期においては一時的な入院も必要になります。例えば日中、家を空けてしまうような家庭状況などを気軽に受け入れて、入院措置を取ってくれるような治療計画を立てられる動物病院の獣医師ならば、安心してすべての診療を任せられます。
最後に
動物病院とペット飼い主は一期一会です。その出会いが永続的になる場合もあれば、一時的な診療に終始する場合もあります。やはり言葉を話さないペットに代わり、飼い主の声に耳を傾け寄り添える獣医師が在籍する動物病院と出会えることは、ペットと飼い主の両方にとって幸せなことなのです。
オトコロドットコムで動物病院を検索する方法
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