「旅の宿家」鳥取境港 “縁”

ゲストハウス（ホステル）の特徴やアピールポイントなどを教えてもらえますか？

水木しげる先生や作品のファン、水木しげるロード（および周辺）の観光を目的とする「目的地意識の強い人」に向けた空間づくりに努めている「旅宿」で、定員４人の女性専用ドミトリーと、子ども連れのご家族優先の個室２室で構成しています。コミュニティスペースは「水木しげるロードらしさ」を生かした”遊び心”にあふれ、ご宿泊いただいた人らからのメッセージカードを一面に貼っています。自らが全国各地を旅して集めた観光資料が膨大にあり、ご活用いただけるのと併せ「予約から帰宅までのサポート」に努め、旅人目線での案内とプランニングに応じており、特に「公共交通機関を使った旅のプランニング」には自信があります。目的地意識を重視する観点から「公共交通機関で来られる一人旅（少人数）の女性」と「子ども連れのご家族」を歓迎するとともに、所持している観光資料を生かすうえで、観光学やまちづくりなどを”学んでいる”人や、卒業論文などでもご利用いただければと願っています。子ども歓迎、インバウンド販売なし、客室内飲酒不可（飲酒を伴う交流にもしない）、門限あり――など一般的にはない特徴の下で運営していますが、基本的には「予約ルールが遵守できる人は、目的地意識が強く、マナーが良い」と判断しており、信頼して「自由」にお過ごしいただいています。

初めての方大歓迎！など初めて泊まりに来る際に不安を感じる方へのメッセージなどあればお願いします。

「予約が明確で丁寧な人ほど、目的地を楽しむ意識が強く、宿内でのマナー違反などを侵さない」という見解の下、予約ルールを明確に定めています。「①必要事項を必ず記入していただいて予約→②詳細案内を送付→③確認の連絡をいただく→④細部の案内や旅の相談に応じる」という流れで、信頼関係を築いています。メールなど「文章でのやり取り」を重視し「何も調べずに電話をかけて来られるなど、予約ルールが守られていない人」は受け入れておりません（電話予約は不可、当日予約は女性客のみ可）。「水木しげるロード（および周辺）を楽しむ」という観点で目的地意識の強い人にご利用いただきたいため、ドミトリーは女性専用のみで、個室は子ども連れのご家族を歓迎。繁忙期は客層が揃うように販売し、旅慣れていない人や小さな子どもを連れたご家族らが、遠慮・委縮せず過ごせる雰囲気づくりに努めています。また「嫌い、苦手」という人の声を優先的に捉え、飲酒ルールを厳しめにしています。

オーナーやスタッフの経歴やプロフィール、ゲストハウス（ホステル）をオープンした経緯などを教えていただけますか？

地方新聞社で約12年、観光施設で約４年勤務。国内は沖縄を除く46都道府県を旅し、うち44都道府県に宿泊済み。三重県から移住し、2016年８月末に開業。「水木しげるロードの、創世期のまちづくり」と、水木先生の生きざまが好きです。

どのようなお客様が多いでしょうか？お客様の男女比・年齢層・外国人の割合、お客様同士の雰囲気や特徴などがあれば教えてください。

水木しげるロード（および周辺）の観光を目的とする人に絞っているのと、公共交通機関で来られる人を歓迎していることから、2018年以降は「一人旅の女性が約45％、女性グループが約15%、子ども連れのご家族が40%弱」で、それ以外は５％以下です。子どもを含めた男女比は「男性30％：女性70％ほど」ですが、子ども連れのご家族を除くと女性客が90%以上です（建物の構造上の観点と交通手段の男女差、子どもとの相性などから、男性のみでご利用できない日があります）。年代は20代～60代まで幅広く、ゲストハウス様式としては平均年齢が高めです。水木しげる先生の作品や経歴に関心がない人が多いため、インバウンド販売は行っていませんので、外国人のご利用は５％弱です。当然ですが、水木先生や作品のファンが集まると話が弾む傾向です。