大型免許を取りたい!大型免許を取得するにはどのくらいの費用がかかる?
ページ内にプロモーションが含まれている場合があります。転職にも有利で収入アップも見込める大型自動車免許。「大型免許を取りたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。しかし普通免許の料金と比べて大型免許の費用は少し分かりにくくなっています。
ここでは大型免許を取得するまでの費用、そして取得するための条件なども分かりやすく説明していきます。
もくじ
大型免許で運転できる車
大型免許で運転できる車は
- 車両総重量⇒11トン以上
- 最大積載量⇒6.5トン以上
- 乗車定員 ⇒30人以上
と道路交通法で定められています。
各種免許で運転できる車を以下の表にまとめました。
大型車 | 中型車 | 普通車 | 大型特殊 | 大型二輪 | 普通二輪 | 小型特殊 | 原付 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大型免許 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
中型免許 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
普通免許 | 〇 | 〇 | 〇 |
※〇印は運転することができます。
ちなみにマイクロバスは乗車定員11人以上29人以下の中型自動車のことをいいます。マイクロバスは大型免許もしくは中型免許で運転することが可能です。
以上のように大型免許をもっていれば大型特殊、大型二輪、普通二輪、けん引以外の車は基本的に運転することができます。免許の中で最上位の免許、それが大型免許なのです。
大型一種と大型二種の違い
実は大型免許には一種と二種に分かれています。一種と二種では運転できる車に違いがありますので覚えておきましょう。
- 大型一種免許⇒営利目的に使用しない大型車
- 大型二種免許⇒営利目的に使用する大型車
大型二種で運転できる車の代表的なものは運賃をもらい営利目的で運行しているバスなどです。バスの運転士になるためには大型一種免許ではなく大型二種免許が必要になります。営利目的の大型車を第一種大型免許で運転すると当然無免許運転の違反となり罰せられますので注意してください。
大型免許の受験資格
ここでは大型免許の受験資格についてご説明します。
必要な免許
大型免許を取るためには以下のいずれかの免許を取得していなければなりません。それに加えて以下の免許のいずれかを取得して3年以上の運転経歴があることも条件です。(免許停止期間などを除く)
ちなみに自衛隊員は以下の免許を取得せず直接大型免許を取ることが可能となっています。
- 普通免許(運転経歴3年以上)
- 準中型免許(運転経歴3年以上)
- 中型免許(運転経歴3年以上)
- 大型特殊免許(運転経歴3年以上)
年齢
大型免許を取得には年齢制限も設けられています。大型免許を取得できる年齢は満21才以上からとなっています。(自衛隊員は満19才以上)
視力
視力についても普通免許に比べて厳しい基準です。
- 片眼…それぞれ0.5以上
- 両眼…0.8以上
もちろんメガネやコンタクトレンズは使用可能です。ただ最近流行しているカラーコンタクトや目の輪郭をはっきりさせるディファインコンタクトレンズなのは使用できませんので注意しましょう。
深視力検査
深視力検査とは遠近感覚や立体感覚をどのくらいもっているかの検査です。
検査を受ける人は検査機の中を覗き込み、2本の棒の間を行ったり来たりしている棒が並んだ瞬間にボタンを押して検査を行います。
1回につき誤差は2㎝以内です。これを3回繰り返して3回の誤差が合計で6㎝以内だと合格です。
色彩識別
この検査は非常に簡単です。赤色、青色、黄色の識別ができれば合格です。信号機の色が識別できるかどうかの検査となっています。
聴力
聴力検査は両耳の聴力が10メートルの距離から90デシベルの警音器(クラクション)の音が聞こ得るかどうかの検査を行います。通常の会話ができる聴力があればほとんど問題ありません。この検査は補聴器の使用が可能です。
運動能力
車の運転に必要な運動能力を有しているかの検査です。具体的にはハンドルを回せるかブレーキやアクセルが踏めるかなどの検査になります。体に障がいがある方でも車の操作に必要な補助器具をつけて正常に操作ができれば合格することも可能となっています。
大型免許の試験内容
大型免許の試験内容は技能試験のみ行われます。(普通免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許を取得してる方は学科試験は免除)
大型免許の技能試験は以下の表のとおり2種類となっています。
試験 | 試験内容 | 合格点数 |
---|---|---|
場内試験(修了検定) | 加速、減速、交差点の右左折、S字、クランク、坂道発進、安全確認など | 60点以上 |
路上試験(卒業検定) | 安全確認、路上停車、歩行者への配慮、指定コースに従った走行、縦列駐車、方向変換など | 70点以上 |
場内試験(大型仮免許試験)は大型車で路上教習や路上試験を受けるために必要な仮免許を取得するための試験です。合格点は60点以上。
路上試験(卒業検定)は自動車教習所の卒業や試験場で免許を発行してもらうための試験です。路上の試験だけでなく場内で方向変換または縦列駐車の試験もありますので注意しましょう。合格点は70点以上となっています。
場内試験、路上試験ともに減点されやすいポイントや合格するためのコツがたくさんあります。それらをしっかり練習できる教習所での練習がやはりおすすめです。さらに教習所のカリキュラムでは危険予測など大型車両による事故を未然に防止できる教習もあるところが安心です。
大型免許の取得にかかる費用
ここでは大型免許の取得にかかる費用について
- 教習所に通う場合の費用
- 試験場で試験を受ける場合の費用
についてそれぞれ解説していきます。
①教習所に通う場合の費用
大型免許取得時に教習所に通う場合の費用は約25万円~35万円前後が相場となっています。金額にばらつきがあるのは、所持している免許によって費用が変わることが理由です。
さらに取得する時期や合宿にしたりすることで金額は変化しますので後述していきます。
②試験場で試験を受ける場合の費用
試験場で大型免許の試験を受ける場合の費用は以下の通りです。
- 受験料…………4100円
- 試験車使用料…2500円
さらに試験に合格すると以下の費用が掛かります。
- 免許証交付料…2050円
- 取得時講習料…22000円
つまり試験に不合格だと最低でも毎回6600円の費用が掛かるということになります。ちなみに料金は多少変わっていく場合もありますので詳しくは最寄りの試験場のホームページなどでご確認ください。
持っている免許別・取得費用の相場
大型免許を教習所に通って取得する場合の費用は今現在持っている免許によって変わってきます。
普通免許(8t限定無し) | 約30万円~35万円前後 |
---|---|
普通免許(8t限定あり) | 約20万円~25万円前後 |
準中型免許 | 約25万円~30万円前後 |
中型免許 | 約20万円~25万円前後 |
大型免許の取得方法①指定教習所を卒業し試験を受ける
大型免許の取得方法は大きく2つに分かれています。
1つ目は指定教習所を卒業し試験を受けるというもの。ここでは指定教習所を卒業し試験を受けるための方法や費用、取得するまでの期間さらにメリットとデメリットについて説明します。
指定教習所を卒業し試験を受ける方法
大型免許を指定教習所で取る場合の方法としてまずは入校できる日を問い合わせてみましょう。
毎日入校可能な教習所もあれば決まった曜日にしか入校できないところもありますので注意してください。
さらに入校に必要な物も用意しておきましょう。
- 現在所持している免許証
- メガネ、コンタクトレンズ(必要な方のみ)
- 印鑑
- 筆記用具など
入校が無事終わるといよいよ教習開始です。予約の希望日時を伝えて担当者に教習の予約を取ってもらいます。教習は1段階の教習が終わったら仮免技能試験(修了検定)、2段階が終わったら卒業検定が行われます。
合格すると卒業証明書が発行されますので最寄りの試験場に行き大型免許を交付してもらうという流れです。
指定教習所を卒業し試験を受ける場合の費用
指定教習所で大型免許を取得する場合の費用は所持免許によって変わってきます。中型免許を所持している場合は約20万円から25万円、普通車免許の場合は30万円から35万円ほどかかります。
大型免許は最上位免許だけあって費用はやはり高額。教育訓練給付金や合宿免許を活用したり繁忙期を避けて入校することで費用を安く抑えるのも一つの方法です。
指定教習所を卒業し試験を受ける場合の期間
大型免許は所持免許によって教習時間も変わります。(中型免許をもっていると14時限、普通車AT免許で34時限かかります。)
なので期間は最短で10日間ほどから最長で1か月以上かかる場合もありますので余裕を持った計画を立てましょう。
メリット
大型免許を指定教習所で取得する場合のメリットは大きく5つ挙げられます。
- 技能試験の合格率の高さ(教習所の合格率90%以上、一発試験の場合は5%∼10%程度)
- 事故防止のコツやポイントを学べる
- 苦手な部分を重点的に練習できる
- 経験豊富な教官から上達のコツや実際の体験話なども聞ける
- 育訓練給付制度により教習料金の20%(最高で10万円が限度)が給付される(条件あり)
教習所の試験は一発試験に比べて合格率が高い点が特徴です。これは採点を甘くしているというわけではなく試験に合格するためのコツやポイントを教官からしっかり学べたり苦手な部分を重点的に練習できるといったことが理由です。
さらに大型免許を取った後に事故を起こさない知識やコツ、ポイントなどもみっちり練習できる点も指定教習所の大きなメリットとなっています。
指定教習所を卒業し試験を受ける場合のデメリット
大型免許を指定教習所で取得する場合のデメリットは「免許取得までの費用が一発試験よりかかってしまう」点が挙げられるでしょう。もちろんこれは少ない回数で合格した場合の話です。
なかなか合格できなかった場合は教習所に通うくらいと同じくらいの費用が掛かる可能性もあります。
大型免許の取得方法②一発試験
大型免許を一発試験で取得する方法について説明します。
一発試験で大型免許を取得する方法
基本的には「最寄りの試験場に行って試験を受ける」だけです。しかし試験場によっては大型試験を行っていないところもありますので事前に確認して置くことが重要です。
さらに必要なもの(現有免許、印かん、写真など)を忘れると受験できなくなる場合がありますので注意しましょう。
一発試験で大型免許を取得する場合の費用
大型免許を試験場での一発試験で取得する場合の費用は以下の通りです。
- 受験料…………4100円
- 試験車使用料…2500円
- 免許証交付料…2050円(試験合格後)
- 取得時講習料…22000円(試験合格後)
合計で30650円です。もちろんこれは1回で合格した場合の費用ですので試験を受けるごとに受験料と試験車使用料を毎回支払わなくてはいけません。
費用は変更されたりする可能性がありますので試験を受ける予定の試験場にあらかじめ問い合わせておきましょう。
一発試験で大型免許を取得する場合の期間
1回で合格できれば期間は最短で1日。不合格の回数分だけ日数が増えていきます。10回不合格だと10日以上かかります。実際には毎日試験場に行くことは難しいのでさらに期間が延びることになります。
一発試験で大型免許を取得する場合のメリット
大型免許を一発試験で取得する場合のメリットは以下の2つです。
- 合格が早ければ取得までの日数を短くできる
- 合格が早ければ取得までの費用を安く抑えることができる
日数を短くできたり費用を安くできるのは一発試験の大きな魅力です。腕に自信がある方はチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
一発試験で大型免許を取得する場合のデメリット
一発試験のデメリットも当然あります。
- いつ合格できるかわからないので仕事に影響が出る場合もある
- 不合格が続くと精神的にかなりきつい
- 合格率が低い(5%∼10%ほど)
- 免許取得後の事故防止のコツやポイントなどがほとんど学べない
試験場の一発試験は合格率が低くなっているのが大きなデメリット。試験場の試験官が意図的に採点を厳しくしているというわけではありませんが教習所のように乗りなれた車両や走りなれたコースではないのでやはり合格率は低くなってしまう傾向です。
大型免許の取得費用を安くする方法
普通車免許からの取得だと30万円以上かかってしまう大型免許。高額なので少しでも安く済ませたいと思われている方も多いでしょう。ここでは大型免許の取得費用を安くする方法をご紹介します。
合宿免許で取得する
合宿免許は普通車だけだと思われがちですが、実は大型免許の合宿も多くの教習所で行われています。
大型免許の合宿費用は約20万円∼30万円が相場となっており通学の費用と比べると5万円∼10万円ほど安く済ませることが可能です。
もちろん所持免許や取得する時期さらには地域によっても価格は上下しますので事前にしっかりとチェックしておきましょう。→全国の合宿を行っている教習所一覧
教育訓練給付金を利用する
合宿のほかに教育訓練給付金を利用するという方法があります。
教習用金の20%(最大10万円が限度)が給付されます。最大10万円の給付はやはり大きい金額ですので大型免許の取得を考えている方はぜひとも利用したいところです。
教育訓練給付金を利用するためにはいくつかの条件がありますので覚えておきましょう。
- 今現在仕事をしていて雇用期間が1~3年以上ある。
- 仕事を辞めてから受講開始日までが1年以内である。
- 前職で在職期間が1~3年以上あること。
- 以前、教育訓練給付金を受けた人はそれから3年以上経過していること。
詳しい給付の条件についてはハローワークのホームページ等でご確認ください。
大型自動車免許が取得できる教習所の一覧
全国には大型免許合宿を行っている指定教習所がたくさんあります。大型合宿をお考えの方は大型自動車免許が取得できる教習所の一覧をチェックしてみて下さい。
オトコロドットコムで自動車教習所を検索する方法
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