普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許では乗れるトラックが違う!各免許の違いを解説
ページ内にプロモーションが含まれている場合があります。普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許によって乗れるトラックが細かく決められている日本の免許制度。「難しすぎてよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、各免許で乗れるトラックの違いとそれぞれの受験資格についてわかりやすく解説していきます。
もくじ
普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許の違い
普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許には乗れるトラックや受験条件などいろいろな違いがありますが、まずは車両総重量、最大積載量、乗車定員の意味から解説します。
車両総重量
車にかかるすべての重さのことです。この中には「車」自体の重量に加えて荷台などに載せることができる最大の荷物の重さ(最大積載量)、燃料やエンジンオイル等の液体もすべて含まれます。
さらに、その車の「乗車定員」も含まれており(人ひとりは55㎏で計算)車にかかるすべての重量を車両総重量といいます。
最大積載量
その車に載せることができる最大重量のことを最大積載量といいます。注意する点は「車」自体の重さや乗車定員の重さは含まれていないということです。
純粋に車に積載できる荷物の最大重量のことを指します。これを超えるといわゆる過積載となり違法行為になりますので注意しましょう。
乗車定員
車に乗ることができる最大の人数のことをいいます。乗車定員5名なら最大でおとなが5人まで乗車可能です。ちなみに子供(12歳未満)の場合は子供3人に対しておとな2人として計算します。
普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許の違いを表で比較
それぞれの言葉の意味が分かったところで今度は普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許の車両総重量、最大積載量、乗車定員について表で比較してみましょう。
両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 | |
---|---|---|---|
普通免許 | 3.5トン未満 | 2トン未満 | 10人以下 |
準中型免許 | 3.5トン以上7.5トン未満 | 2トン以上4.5トン未満 | 10人以下 |
中型免許 | 7.5トン以上11トン未満 | 4.5トン以上6.5トン未満 | 11人以上29人以下 |
大型免許 | 11トン以上 | 6.5トン以上 | 30人以上 |
普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許で乗れるトラック(車種)の具体例
上記の表だけでは普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許で乗れるトラックがわかりづらい部分もあると思いますので、各免許ごとに乗れるトラック(車種)の具体例についてイラストでご紹介します。
普通免許で乗れる車種の例
軽自動車 | 普通車 |
軽トラック | ワンボックスカー (10人乗りまで) |
普通免許では特に乗車定員に注意が必要です。一見普通車で運転できそうな車が実は中型免許が必要だったということが無いように注意しましょう。
普通免許で運転できる車の乗車定員は10人までなので、大きいワンボックスカーなどは車検証で乗車定員をチェックしておくとよいでしょう。ちなみに乗車定員11人以上ならば中型免許が必要です。
準中型免許で乗れる車種の例
準中型免許では普通車で運転できる車種に加えて以下の車種などが運転可能になります。準中型免許は普通車に比べて運転できる車種の幅がぐっと増えるのが特徴で様々な車種が運転できるようになり就職にもかなり有利に働きます。
2トンショートトラック | 2トン引っ越し用トラック |
2トン保冷車 | 2トンクレーン車 |
※クレーン操作には小型移動式クレーンと玉掛の資格が必要です。
上記の「2トン」という表記は最大積載量を指します。もちろん準中型免許の最大積載量は2トン以上4.5トン未満となっていますので、2トンを超えるトラックも運転可能です。(最大積載量4.5トン未満に限る)
中型免許で乗れる車種の例
中型免許では普通免許、準中型免許で乗れる車種に加え以下の車種などが運転できます。
中型トラック | 送迎用などのマイクロバス (乗車定員29人以下) |
送迎用のマイクロバスを中型免許で運転できるのは乗車定員が29人以下の場合です。乗車定員が30人以上になると大型免許が必要になりますので注意しましょう。
大型免許で乗れる車種の例
大型免許では普通免許、準中型免許、中型免許で乗れる車種に加えて以下の車種などが運転可能です。
大型トラック | ダンプカー | ミキサー車 |
それぞれの免許で運転できる車種は細かく決められています。無免許運転にならないようにご自身が運転する車は車検証で最大積載量や乗車定員などを確認しておくことが大切です。
普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許の受験資格
ここでは普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許の受験資格についてご紹介します。
とくに注意するのは中型免許と大型免許です。受験するために必要な免許や運転経歴等が一定期間ないと受験できないということもあるので、ご自身が受ける免許の受験資格についてチェックしておきましょう。
普通免許の受験資格
- 必要な免許
ありません。免許が全くなくても普通免許は受験できます。 - 年齢
18歳以上 - 視力
両眼で0.7以上、さらに片眼でそれぞれ0.3以上が必要です。 - 色彩識別
赤色、青色、黄色の識別ができる - 聴力
両耳の聴力が10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(日常の会話が普通にできる程度ならば問題ありません) - 運動能力
自動車を安全に運転するための操作に支障がない運動能力を有している
準中型免許の受験資格
- 必要な免許
ありません。普通車の免許がなくても受験できます。 - 年齢
18歳以上 - 視力
両眼で0.8以上、片眼でそれぞれ0.5以上が必要です。さらに深視力検査で平均誤差が2㎝以内でなければいけません。普通車より条件が厳しくなっていますので注意しましょう。もちろんメガネやコンタクトレンズの使用も可能です。 - 色彩識別
赤色、青色、黄色の識別ができる - 聴力
両耳の聴力が10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(日常の会話が普通にできる程度ならば問題ありません) - 運動能力
自動車を安全に運転するための操作に支障がない運動能力を有している
▶ 参考記事
準中型免許って何?運転できる車や試験内容、取得までの期間や費用を解説!
▶準中型免許が取得できるおすすめ教習所一覧
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中型免許の受験資格
必要な免許…普通免許、準中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得していることが条件です。さらに上記のいずれかの免許を取得して通算で2年以上(免許の停止期間は除く)の運転経歴も必要になってきますので注意しましょう。
- 年齢
20歳以上 - 視力
両眼で0.8以上、片眼でそれぞれ0.5以上が必要です。さらに深視力検査で平均誤差が2㎝以内でなければいけません。普通車より条件が厳しくなっていますので注意しましょう。もちろんメガネやコンタクトレンズの使用も可能です。 - 色彩識別
赤色、青色、黄色の識別ができる - 聴力
両耳の聴力が10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(日常の会話が普通にできる程度ならば問題ありません) - 運動能力
自動車を安全に運転するための操作に支障がない運動能力を有している
▶ 参考記事
今さら聞けない中型自動車免許の取得条件や方法などを解説
▶中型免許が取得できるおすすめ教習所一覧
https://otokoro.com/driving-school/category/medium-car-license/
大型免許の受験資格
- 必要な免許
普通免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかの取得が条件です。さらに上記の免許を取得して3年以上(免許停止期間は除く)の運転経歴も必要です。 - 年齢
21歳以上 - 視力
両眼で0.8以上、片眼でそれぞれ0.5以上が必要です。さらに深視力検査で平均誤差が2㎝以内でなければいけません。普通車より条件が厳しくなっていますので注意しましょう。もちろんメガネやコンタクトレンズの使用も可能です。 - 色彩識別
赤色、青色、黄色の識別ができる - 聴力
両耳の聴力が10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(日常の会話が普通にできる程度ならば問題ありません) - 運動能力
自動車を安全に運転するための操作に支障がない運動能力を有している
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