準中型免許って何?運転できる車や試験内容、取得までの期間や費用を解説!

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準中型免許は平成29年3月に新設された比較的新しい免許ということもあり「準中型免許って何?」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし準中型免許は引っ越し用トラックや保冷車などにも使え就職にも役立つ免許です。

今回はこの準中型免許について運転できる車や試験内容そして取得までの期間や費用などをわかりやすく解説していきます。

ライター紹介 深井 将太自動車学校の指導員歴15年。自動車学校の表も裏も知り尽くした45才。やさしく、わかりやすく教える技術に関しては誰にも負けません。無事故、無違反、ゴールド免許所持。

準中型免許で運転できる車

準中型免許で運転できる車の範囲は以下の表のとおりです。

車両総重量 最大積載量 乗車定員 取得可能
年齢
運転経歴
大型免許 11トン以上 6.5トン以上 30人以上 21才以上 普通免許3年以上
中型免許 7.5トン以上~11トン未満 4.5トン以上~6.5トン未満 29人以下 20才以上 普通免許2年以上
準中型免許 3.5トン以上~7.5トン未満 2トン以上~4.5トン未満 10人以下 18才以上 必要なし
普通免許 3.5トン未満 2トン未満 10人以下 18才以上 必要なし

具体的には以下の車が挙げられます。


2トンのショートトラック

2トンの保冷車

引っ越し用2トントラック

2トンのクレーン車

※ クレーンの操作には小型移動式クレーンと玉掛の資格が必要になります。

このほかにも2トンの高所作業車やごみ収集車などが運転可能です。準中型免許は様々な仕事に役立つ免許で就職にも有利に働きます。

準中型免許の試験内容

準中型免許が就職などに使える免許なので取得を希望される方も今後増えていくと予想されます。

ここでは準中型免許の試験内容について解説します。準中型免許の試験は以下の通り①∼④が行われますが、普通免許を持っている方などは学科試験は免除されますので覚えておきましょう。

①実技試験(仮免)
発進、停止、加速、ギアチェンジなどの基本操作。坂道発進、S字、クランクなどの課題があります。100点満点中70点以上で合格です。

②学科試験(仮免)
安全運転に必要な知識など。1問2点で50問が出題されます。100点満点中90点以上で合格です。

※免許を持っていない方、小型特殊免許所持、原付免許所持の方のみ学科試験が実施されます。普通免許を所持している方は学科試験は免除となっています。

③実技試験(卒業検定)
路上において他の交通の流れに合わせた運転や法規に従った運転など。100点満点中70点以上で合格です。

④本免許試験(学科試験)
安全運転に必要な知識及び危険予測に対する対応など。100点満点中90点以上で合格です。

※免許なし、小型特殊、原付の方のみ。普通免許を所持、限定解除の方は学科試験は免除されます。

それぞれの試験の合格基準を表にまとめました。

仮免技能試験
(修了検定)
仮免学科
試験
路上技能試験
(卒業検定)
本免許試験
(試験場での学科試験)
合格点数 70点以上 90点以上 70点以上 90点以上

準中型免許の限定解除とは

準中型免許の限定解除とは平成29年3月12日より前に取得した普通免許の制限を解除して準中型自動車を運転できるようにすることを言います。

準中型免許の限定解除方法は以下の流れになります。

指定自動車教習所に入校

技能教習を受ける(所持免許がMTの場合4時限、ATは8時限)

卒業検定に合格する(技能試験)

試験場にて準中型免許の限定解除を申請する

ちなみに平成29年3月12日以降に取得した普通免許を持っている方が準中型免許を取る場合は限定解除ではなく「新規の準中型免許」取得という形になりますので注意してください。

準中型免許の受験資格

準中型免許の受験資格について必要な免許、年齢、視力、色彩識別、聴力、運動能力の6つについてご説明します。

▶ 必要な免許

準中型免許を受験するにあたって必要な免許はありません。まったく免許を持っていない方でも準中型免許の試験を受験することは可能です。

ただし普通免許を持っていれば学科試験が免除されたり教習時間が大幅に短縮されたりしますので普通免許から準中型免許を取得する流れの方が自然だと言えるかもしれません。

▶ 年齢

準中型免許の取得可能年齢は18才以上となっておりこれは普通免許の年齢制限と同じです。

▶ 視力

視力は右目、左目それぞれ片眼で0.5以上。両眼で0.8以上なければなりません。もちろん眼鏡やコンタクトレンズでの矯正も可能です。

▶ 色彩識別

赤色、青色、黄色の識別ができるかどうかの色彩識別検査です。

▶ 聴力

10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえることが条件です。日常会話がスムーズにできる程度の聴力が必要になります。もちろん補聴器も使用できます。

▶ 運動能力

自動車の運転に支障がないかどうかの検査です。身体の障がいに応じて補助器具の使用も可能です。詳しくは最寄りのの指定教習所や試験場に問い合わせてみましょう。

準中型免許の取得方法①指定教習所を卒業し試験を受ける

準中型免許の取得方法として指定教習所に通う場合と試験場での一発試験があります。まずは指定教習所を卒業し試験を受ける方法についてご紹介します。

方法

指定教習所を卒業し試験を受ける方法の基本的な流れは以下の通りです。

指定教習所に入校する

1段階の技能教習と学科教習を終わらせる

修了検定(仮免の技能試験)と仮免学科試験に合格する

2段階の技能教習と学科教習を終わらせる

卒業検定(技能試験)に合格する

教習所の卒業証明書をもって試験場に行く

試験場で本免試験(筆記試験)と適性試験(視力検査など)に合格する

準中型免許が発行される

以上のような流れになります。

ただし平成29年3月12日より前に取得した普通免許を持っている方が準中型免許を取ろうとした場合は、4時限(ATは8時限)の教習を受けるだけで(延長教習がない場合)卒業検定(限定解除の技能審査)を受けることができます。

費用

準中型免許の費用の相場について所持免許別にご紹介します。

  • 免許なし
    約35万円∼40万円前後
  • 自動二輪
    約30万円∼35万円前後
  • 普通免許
    約15万円∼20万円前後
  • 平成29年3月12日より前の普通免許
    約10万円前後

準中型免許の費用は所持免許や入校時期さらには地域によって変わってきますので費用の詳細は指定自動車教習所に問い合わせておくと良いでしょう。

期間

準中型免許の教習は1段階、2段階ともに所持免許によって教習時限が決まっており取得するまでの期間は様々です。

  • 免許なし
    約1ヵ月半∼約3か月
  • 自動二輪
    約1ヵ月から約2か月
  • 普通免許
    約1ヵ月
  • 平成29年3月12日より前の普通免許
    約1週間∼約2週間前後

繁忙期(忙しい時期)だと予約が取りにくく上記の期間より長くなってしまうこともありますので注意しましょう。予約の取りやすい閑散期(ひまな時期)である5月、6月、10月、11月などは比較的教習生も少なく予約も取りやすいのでおすすめです。

メリット

準中型免許を指定教習所で取得するメリットはたくさんありますが一部についてご紹介します。

  1. 学科、実技について満遍なく学べるので学科試験、技能試験の合格率が高い(教習所での学科試験、技能試験の合格率はともに約90%前後の合格率です。)
  2. 試験場で技能試験が免除される(試験場での一発試験の合格率は約10%∼約20%前後といわれています。)
  3. S字コースやクランクコースなど自分の苦手な部分について重点的に復習できる
  4. わからないところがあれば教官に気軽に質問できる
  5. 学科と技能を関連付けて教えてくれるので将来の事故防止や安全運転につながる

デメリット

指定教習所で準中型免許を取る場合のデメリットは一発試験より費用が高いという点ですが試験場での合格率の低さを考えると繰り返し試験場に通うことになり費用も不合格の回数分かかります。場合によっては指定教習所に通うくらいの費用が掛かることも考えられますので一概にデメリットと言えないかもしれません。

準中型免許の取得方法②一発試験

準中型免許を試験場の一発試験で取得するという方法をご紹介します。

方法

試験場で一発試験を受ける方法は簡単で基本的には試験場に行き試験を受けるだけです。ただし持っていく物や時間などが決まっていますので事前に最寄りの試験場に問い合わせておくと良いでしょう。

費用

準中型免許を一発試験で取得する場合の費用については以下の通りです。

  • 準中型仮免許試験…約4350円
  • 準中型免許試験…約6600円

もし不合格なら再度上記の費用がかかります。さらに合格すると交付手数料と取得時講習費用が掛かりますので覚えておきましょう。

期間

かなり運転が上手な人でも10日間∼20日間前後の期間が必要です。不合格が重なったり日程が合わないと1ヵ月∼2か月間前後かかる場合もあります。

メリット

準中型免許を一発試験で取得するメリットは費用の安さと期間の短さです。しかしこれは運転がかなり上手でしかも法規走行が出来る場合の話で、実際に費用が安くなったり期間が短くならないこともありますので注意しましょう。

デメリット

  1. デメリットとしては以下のことが挙げられます。
  2. 合格率が低いので途中でくじけてしまうことがある
  3. 免許取得の時期が不透明なので心理的不安がある
  4. 不合格の回数分試験場と自宅を往復しなければならない
  5. 免許取得後の事故防止や安全運転の知識が十分でない可能性がある

試験場での一発試験のメリットとデメリットを比較して自分に合った方法を選びましょう。

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