第二種免許って何?必要な仕事や受験資格、取得に必要な費用や期間は?

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まだまだ一般的には認知度が低い第二種免許。「第二種免許って何?」と疑問に思っている方も多いと思いますが、簡単に言うとバスやタクシーなど『客を乗せて料金をとる車を運転する場合に必要な免許』のことです。

ここでは第二種免許が必要な仕事や受験資格、さらに取得に必要な費用や期間などについてご紹介していきます。

ライター紹介 深井 将太自動車学校の指導員歴15年。自動車学校の表も裏も知り尽くした45才。やさしく、わかりやすく教える技術に関しては誰にも負けません。無事故、無違反、ゴールド免許所持。

第一種免許と第二種免許の違い

第一種免許と第二種免許の違いを見極めるにはひとつの大きなポイントがあります。それは「お客様を乗せていて料金が発生しているかどうか」です。

お客様を乗せない業務で使用する車は第二種免許は必要ありません。さらに送迎バスなどお客様を乗せていたとしても乗車料金が発生しなければこれも第二種免許は必要ありません。

お客様を乗せてさらに料金が発生するバスやタクシー、代行運転業などの車を運転には第二種免許が必要になってきます。この第一種免許と第二種免許の違いをぜひ覚えておきましょう。

運転できる車

第二種免許で運転できる車は所持免許によって変わります。下の表を参考に自分が運転できる車をチェックしましょう。

大型自動車(第二種) 中型自動車(第二種) 普通自動車(第二種) 大型自動車(第一種) 中型自動車(第一種) 普通自動車(第一種)
大型自動車第二種免許
中型自動車第二種免許
普通自動車第二種免許
大型自動車免許
中型自動車免許
普通自動車免許

大型特殊自動車第二種免許と、けん引自動車第二種免許については、実用性がほとんどありませんので割愛させていただきます。

岐阜県や福岡県で見られる連結バスについて、道路交通法では「単車」とみなされるのでけん引免許は必要ありません。

(参照:西鉄Webミュージアム)http://www.nishitetsu.co.jp/museum/buss/BRT/index.html

受験資格

第二種免許を取得するためにはいくつかの受験資格がありますので抑えておきましょう。

年齢:満21歳以上

運転経歴:免許停止期間を除いて3年以上の運転経歴(普通車、中型車、大型車、大型特殊車のいずれか)が必要。または他の第二種免許を所持している。

視力:片眼で0.5以上、両眼で0.8以上

深視力:2㎝以内

色彩識別:赤色、黄色、青色の識別ができる

聴力:10mの距離で90デシベルの音が聞こえる(日常の会話が可能なレベル)

取得に必要な期間

第二種免許の取得に必要な期間は所持免許や時期または通学か合宿かでも変わってきますが最短で10日前後、長くても1か月前後で取得が可能です。

取得にかかる費用の相場

第二種免許にかかる費用の相場は地域や時期にさらに所持免許によって決まります。

合宿:約19万円前後∼約35万円前後

通学:約21万円前後∼約37万円前後

試験場での一発試験:一回につき約4万円前後(試験場での合格率は約10%前後)

基本的には閑散期(ひまな時期)と合宿を組み合わせることで安く済ませることが可能なので各自動車教習所のホームページなどでチェックすることが大切です。

第二種免許が必要な仕事と必要でない仕事

第二種免許が必要な仕事と必要ではない仕事が存在しますのでご紹介します。

第二種免許が必要な仕事

路線バス運転士、夜行バス運転士、観光バス運転士、タクシー運転手、介護タクシー運転手、ハイヤー運転手、運転代行業など

 

第二種免許が必要でない仕事

トラック運転手、軽運送運転手、ダンプカー運転手、送迎バス運転手、引っ越し業者の運転手など

トラック運転手などは人ではなく荷物を運ぶ貨物輸送業になりますので第二種免許は必要ありません。第二種免許が必要な仕事とそうでない仕事を覚えておくと就職にも有利になります。

第二種免許の試験内容

第二種免許の試験内容は学科試験と技能試験の二つがあり学科試験、技能試験とも一種免許の試験より難易度がアップしさらに内容も一部違っています

学科試験

第二種免許の学科試験では一種免許で取得した知識に加えてお客様を安全に運ぶ「旅客知識」が必要になってきます。合格点は100点満点中90点以上と難易度は高め。全部で95問です。文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点となっています。

ただしいずれかの二種免許をすでに取得している人がほかの二種免許を受ける場合は学科試験は免除されますので覚えておきましょう。

全体的に第二種免許の学科試験は難しいので自分で勉強するのはなかなか大変。自動車教習所のカリキュラムなら第二種の学科試験に対する知識が満遍なく学べるのでおすすめです。

技能試験

技能試験もお客様を乗せて安全走行するための高い運転技能が求められます。合格点は100点満点中80点以上。一種免許には無かった難しい課題などもありこれまた難易度は高めです。

ちなみに試験場での二種免許一発試験の合格率は10%前後と言われています。合格率が低いのは「鋭角」など一種免許にない難しい課題の練習不足が一つの原因。その点、自動車教習所のカリキュラムでは苦手な課題もしっかり練習できるのでおすすめです。

講習

二種免許の試験に合格した後は「取得時講習」という講習を受けなければいけません。内容は以下の通りです。

旅客者講習 応急救護処置講習
内容 応急救護処置の基礎知識と心肺蘇生法、止血法などの実技 危険予測、夜間や悪条件下での運転、子供、高齢者、障害のある方への対応
講習時間 6時間 6時間
費用 8400円 18600円

※講習費用は教習所によって変わる場合がありますのでご了承ください。

試験場での一発試験に合格した場合は最寄りの自動車教習所などに上記の取得時講習の予約をして受講しなければいけません。繁忙期だと予約が取りにくいので数週間待たされることも珍しくありません。

それに対し自動車教習所で二種免許を取る場合は実技、学科、講習とセットになっているのでとても楽で簡単。講習の予約がなかなか取れないと悩むことも無いのでおすすめです。

第二種免許の取得方法①指定教習所を卒業し試験を受ける

第二種免許の取得方法としてまずは指定教習所を卒業し試験を受ける方法があります。指定教習所で二種免許を取る場合の方法や費用、期間さらにメリットとデメリットについてまとめました。

指定教習所を卒業し試験を受ける方法

第二種免許を取得するための方法は以下の通りです。

①最寄りの指定教習所に入校日や必要書類などをまずは問い合わせる

②入校日に指定教習所に行き入校手続きを済ませる

③入校日に担当者が予約をとってくれるので予定に従って教習を進めていく

④卒業検定に合格したら試験場に行き本免許学科試験を受ける

⑤本免許学科試験に合格すると二種免許が発行される(指定教習所の卒業者は試験場での技能試験と取得時講習が免除されます。)

指定教習所で二種免許をとる場合、通学と合宿の2つの選択肢があります。すべての教習所が合宿を行っているわけではありませんがやはり合宿がおすすめ。まとまった休みが必要になってきますが短期間&低料金なのはうれしいポイントです。

指定教習所を卒業し試験を受ける場合の費用

指定教習所で二種免許を取得する場合の費用は上記で述べた通り約19万円前後∼約37万円前後が相場となっています。費用に差が出るのは所持免許、時期、地域、通学、合宿などの諸条件によって変わってくるからです。

基本的には閑散期(4月,5月,6月,10月,11月)と合宿を組み合わせることで費用を安く抑えられることができます。

指定教習所を卒業し試験を受ける場合の期間

第二種免許を指定教習所で取得する期間は最短で10日前後、長くても1か月前後が目安です。最短の日数は合宿、閑散期、教習延長なし、学科試験と技能試験に一回で合格などの条件がそろうことで可能です。逆に繁忙期などの悪条件が重なれば1ヵ月以上かかることもありますので余裕のある計画を立てておいたほうがいいでしょう。

指定教習所を卒業し試験を受ける場合のメリット

指定教習所で二種免許を取るメリットは以下の通りです。

①学科、実技について満遍なく学べるカリキュラムがあるので学科試験、技能試験の合格率が高い

②試験場で技能試験が免除される

③鋭角などの二種免許特有の課題について重点的に練習・復習できる

④旅客運送についてのコツやポイントを学べる

⑤取得時講習もセットで学べる

指定教習所を卒業し試験を受ける場合のデメリット

指定教習所で二種免許を取る場合のデメリットは費用の高さです。しかし試験場での一発試験の合格率(10%前後)は低くなっています。それを考慮に入れると数回~10回前後の試験を受けることになり結局指定教習所の費用と大差ないこともありデメリットとなるかは微妙なところです。

第二種免許の取得方法②一発試験

第二種免許の取得方法として試験場での一発試験を受けるという方法があります。ここではその方法、費用、期間そしてメリットとデメリットについてご紹介します。

一発試験で取得する方法

二種免許を試験場で取得する方法は簡単で最寄りの試験場に行って試験を受け合格するだけです。ただし試験場での一発試験の合格率は10%前後と低くなっていますので注意が必要です。そして二種試験の実施日や時間必要なものについて試験場に事前に確認して置くと良いでしょう。

一発試験で取得する場合の費用

試験場での二種免許受験にかかる費用は試験申請料、試験車使用料、応急救護処置費用、旅客者講習費用、免許交付費用を合計すると約4万円前後かかります。ただし費用は車種などで変わる場合がありますので詳しくは最寄りの試験場にお問い合わせください。

一発試験で取得する場合の期間

試験場での二種免許試験に一回で合格すると期間は1日です。しかし実際には練習する期間や不合格した回数分だけ後日再試験を受けることになりますので早くても10日前後、仕事などで予定が合わなければ1ヵ月前後かかることもあります。

一発試験で取得する場合のメリット

二種免許を一発試験で取得するメリットは期間の短さと費用の安さです。少ない回数で合格すればするほど期間は短く費用は安く済ませられます。ただ不合格が重なると教習所と同じくらいの料金がかかることもありますので注意しましょう。

一発試験で取得する場合のデメリット

二種免許を一発試験で取得するデメリットは以下の通りです。

①合格率が低い

②いつ合格できるかわからない

③試験場までの距離が遠いと移動が大変

④不合格が重なると取得までの期間が長くなり費用も高くなる

⑤二種免許取得後に旅客輸送に関する実践不足、知識不足に陥る可能性がある

一発試験にもメリットとデメリットがありますのでご自分に合った方法を選ぶことが大切です。

オトコロドットコムで自動車教習所を検索する方法

オトコロドットコムでは、様々な条件で候補となる自動車教習所を手軽にピックアップすることができます。まず最初に、自動車教習所検索ページトップ にアクセスします。
主に2つの方法で店舗一覧を表示することができます。

① 都道府県 > 市区町村 > 駅 など絞込みをして一覧を表示させる方法
② 検索窓口からピンポイントで住所や地名を入力して検索する方法

①おすすめ順やエリア内の全店が見たいなら「都道府県から絞込み」

オトコロドットコム都道府県 図都道府県一覧から、市、駅、沿線などを絞り込んでいくことが来ます。検索結果は、おすすめ順や情報が詳しい順となり、その地域に含まれる全店が表示されます。駅ページの場合は、駅から1km以内の店舗のみ表示されます。

②距離順で見たいなら「検索窓口から」住所や地名を入力して検索

自動車教習所 比較 自動車教習所検索ページトップ にある検索窓口から地名や住所などの場所を検索します。その際、条件を絞りたい場合は歯車マークを押して詳細検索で、絞りたい項目にチェックを入れて検索してください。 住所の他に駅名や地名、有名な建物名などでも検索できますが、県名や市名など範囲が広すぎる場合検索がうまくいかないことがあります。

店舗一覧は、検索した場所から近い順に表示されます。(店舗までの距離が表示されます)店舗は検索した地点から20km以内の店舗のみ表示されます。

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