バイクの免許を取るのにかかる値段と教習時間は?小型、中型、大型の違いや受験資格も徹底解説!

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「バイクに乗りたいけど免許の種類がありすぎてわからない!」と感じている方も多いのではないでしょうか。たしかにバイクの免許は車種ごとに値段が違う上に受験資格も異なるのでわかりにくくなっているのも事実。

ここでは小型、中型、大型のそれぞれの二輪免許を取るのにかかる値段や受験資格の違いについてわかりやすく解説していきます。

ライター紹介 深井 将太自動車学校の指導員歴15年。自動車学校の表も裏も知り尽くした45才。やさしく、わかりやすく教える技術に関しては誰にも負けません。無事故、無違反、ゴールド免許所持。

バイクの免許の種類と運転可能な車種

まずはバイクの免許の種類と運転可能な車種から解説します。バイク(二輪)の免許は以下の7種類です。

  • 原付免許(排気量50㏄以下)
  • 小型限定普通二輪免許(MTで排気量125㏄以下)
  • AT小型限定普通二輪免許(ATで排気量125㏄以下)
  • 普通二輪免許(MTで排気量400㏄以下)
  • AT限定普通二輪免許(ATで排気量400㏄以下)
  • 大型二輪免許(MTで排気量400㏄を超える)
  • AT限定大型二輪免許(ATで排気量400㏄を超える)

それぞれの免許によって運転できるバイクも違ってきます。どのバイクが運転可能な車種なのか以下の表にまとめました。

バイクの種類 原付車 AT普通二輪車(125㏄以下) MT普通二輪車(125㏄以下) AT普通二輪車 MT普通二輪車 AT大型二輪車 大型二輪車
原付免許
小型限定免許
AT小型限定免許
普通二輪免許
AT限定普通二輪免許
大型二輪免許
AT限定大型二輪免許

それぞれの受験資格は以下の通りです。
※色彩識別検査、運動能力検査、聴力検査はすべての二輪免許で共通となっています。

  • 色彩識別検査…赤色、黄色、青色の識別が可能である
  • 運動能力検査…安全運転をするための基本的な認知や操作が行える
  • 聴力検査…10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(日常会話レベルが可能かどうか)

原付(原動機付自転車)免許


原付(原動機付自転車)免許は最もお手軽に取得できる免許として人気が高く街中でもよく見かけます。原付免許の受験資格は以下の通りです。

  • 年齢…16歳以上
  • 視力…両眼で0.5以上

小型限定普通二輪免許

小型限定普通二輪だと法定速度が四輪の普通車と同じになります。原付でネックだった30㎞/hの速度制限がなくなるのが最大のメリット。さらに車体本体の値段が比較的安く重量も軽いので扱いやすく小型限定普通二輪免許もライダーの中では人気となっています。

  • 年齢…16歳以上
  • 視力…両眼で0.7以上かつ片眼でそれぞれ0.3以上

AT小型限定普通二輪免許


街中をスイスイ走れる小型スクーター免許。原付の30㎞/h制限も受けず快適です。MT車には乗れませんがスクーターで十分という方にはおすすめです。

  • 年齢…16歳以上
  • 視力…両眼で0.7以上かつ片眼でそれぞれ0.3以上

普通二輪


排気量が125㏄(小型)を超えると普通二輪免許が必要です(排気量400㏄まで)。通勤などで街中を走るのはもちろん遠方へのツーリングなども適しています。普通二輪免許の受験資格は以下の通り。

  • 年齢…16歳以上
  • 視力…両眼で0.7以上かつ片眼でそれぞれ0.3以上

AT限定普通二輪

最近ではよく見かけるようになったいわゆる「ビックスクーター」。エンジンの排気量が125㏄∼400㏄のスクーター(AT車)を運転するには普通二輪免許またはAT限定普通二輪が必要です。

  • 年齢…16歳以上
  • 視力…両眼で0.7以上かつ片眼でそれぞれ0.3以上

大型二輪


憧れのハーレーや大排気量のバイクに乗りたいという方にはやはり大型二輪免許です。せまい街中を走るには不向きですが風を切って走るツーリングには最高。

ただし普通二輪免許と違い大型二輪免許の年齢制限は18歳以上からなので注意しましょう。

  • 年齢…18歳以上
  • 視力…両眼で0.7以上かつ片眼でそれぞれ0.3以上

AT限定大型二輪

AT限定大型二輪の受験資格は以下のとおりです。

  • 年齢…18歳以上
  • 視力…両眼で0.7以上かつ片眼でそれぞれ0.3以上

注意すべき点は大型二輪免許の取得年齢が18歳以上であるということ。原付やその他の二輪免許は16歳から取得可能ですが、大型は18歳以上となっています。

ちなみに大型二輪免許は普通二輪免許を取得しなくても直接取得が可能です。

ただ普通二輪の経験が無くて大型バイクに直接挑むのはケガをする危険も多くなり個人的にはお勧めしません。大型二輪免許を希望される方は普通二輪免許を取得した後に大型二輪に挑戦するのがいいでしょう。

バイクの免許の取得にかかる期間と値段


ここではバイク(二輪)の免許を取得するまでの期間と値段について解説します。

原付免許

教習時間…原付の教習時間はありません。運転免許試験場での筆記試験のみです。ただ筆記試験に合格すると講習を受けなければなりません。講習時間は3時間で基本操作や基本走行など座学も行われます。

費用は以下のとおりです。

  • 受験料…約1650円
  • 原付技能講習料…約4050円
  • 免許交付手数料…約2100円

※不合格の場合は受験料の約1650円のみ。合格すると合計で約7800円前後の費用が掛かります。なお地域の試験場によって費用の額に多少の差があります。詳しくは最寄りの運転免許試験場にてお確かめください。
最短の教習期間…運転免許試験場での試験に一発合格すると最短一日で終わります。

教習所に通学した場合と合宿の費用…原付免許の合宿というものはありませんが全国の指定教習所で原付講習(3時間)を受けることができます。受ける場合は早めに電話などで予約することをおすすめします。

小型限定二輪免許

小型限定二輪免許の教習時間は以下の表のとおりです。

※持っている免許によって教習時間は変わります。

単位(時間) 1段階技能教習 2段階技能教習 技能教習合計 1段階学科教習 2段階学科教習 学科教習合計
免許無し/原付 6 6 12 10 16 26
普通車免許 5 5 10 0 1 1

最短の教習期間…最短で約1週間前後、免許なしの場合は約1か月前後かかります。

教習所に通学した場合と合宿の費用…通学だと約8万円前後(普通免許あり)から14万円前後(免許なし)。合宿の場合は約7万円から約8万円前後の費用が掛かります。

AT小型限定二輪免許

AT小型限定二輪免許の教習時間は以下の表のとおりです。

※持っている免許によって教習時間は変わります。

単位(時間) 1段階技能教習 2段階技能教習 技能教習合計 1段階学科教習 2段階学科教習 学科教習合計
免許無し/原付 3 6 9 10 16 26
普通車免許 3 5 8 0 1 1

最短の教習期間…MT小型二輪より教習時間は短いですが最短で約1週間前後、免許なしだと1か月前後見ておいたほうがいいでしょう。

教習所に通学した場合と合宿の費用…通学だと普通免許持ちの場合は約7万円前後から免許なしの場合は14万円前後見ておいたほうがいいでしょう。小型二輪と同じく合宿になると約7万円前後から8万円前後の費用がかかります。

普通二輪免許

普通二輪免許の教習時間は以下の表のとおりです。

※持っている免許によって教習時間は変わります。

単位(時間) 1段階技能教習 2段階技能教習 技能教習合計 1段階学科教習 2段階学科教習 学科教習合計
免許無し/原付 9 10 19 10 16 26
普通車免許 9 8 17 0 1 1
小型二輪免許 5 5 10 0 0 0
AT小型二輪免許 8 8 16 0 0 0

最短の教習期間…普通免許ありだと最短で約10日間前後、免許なしだと約1ヵ月前後かかります。

教習所に通学した場合と合宿の費用…通学だと約10万円前後(普通免許あり)から18万円前後が相場です。合宿の場合は約10万円前後(普通免許あり)から12万円前後と通学より割安となっています。

AT限定普通二輪免許

AT限定二輪免許の教習時間は以下の表のとおりです。

※持っている免許によって教習時間は変わります。

単位(時間) 1段階技能教習 2段階技能教習 技能教習合計 1段階学科教習 2段階学科教習 学科教習合計
免許無し/原付 5 10 15 10 16 26
普通車免許 5 8 13 0 1 1
小型二輪免許 3 3 0 0 0
AT小型二輪免許 5 5 0 0 0

最短の教習期間…MTの普通二輪とあまり変わらず最短で10日前後。免許がない場合はやはり1か月前後みておいたほうがいいでしょう。

教習所に通学した場合と合宿の費用…MTの普通二輪よりも若干割安です。通学、合宿ともにMT二輪免許よりマイナス1万円ほどの費用で抑えられます。

大型二輪免許

大型二輪免許の教習時間は以下の表のとおりです。

※持っている免許によって教習時間は変わります。

単位(時間) 1段階技能教習 2段階技能教習 技能教習合計 1段階学科教習 2段階学科教習 学科教習合計
免許無し/原付 16 20 36 10 16 26
普通車免許 14 17 31 0 1 1
小型二輪免許 5 7 12 0 0 0
AT小型二輪免許 9 7 16 0 0 0

最短の教習期間…普通二輪の免許があると最短で10日前後。免許がないと1か月半ほどかかるでしょう。

教習所に通学した場合と合宿の費用…通学で約10万円前後(普通二輪免許所持の場合)。免許なしだと25万円前後かかります。合宿の場合は普通二輪の免許をもっていると10万円前後となっています。

AT限定大型二輪免許

AT限定大型二輪免許の教習時間は以下の表のとおりです。

※持っている免許によって教習時間は変わります。

単位(時間) 1段階技能教習 2段階技能教習 技能教習合計 1段階学科教習 2段階学科教習 学科教習合計
免許無し/原付 9 20 29 10 16 26
普通車免許 7 17 24 0 1 1
小型二輪免許 3 6 9 0 0 0
AT小型二輪免許 4 6 10 0 0 0

最短の教習期間…大型二輪とほぼ同じで最短で約10日前後(普通二輪免許あり)免許なしの場合は1ヵ月半前後かかります。
教習所に通学した場合と合宿の費用…大型二輪と比較して約2万円∼3万円前後ほど割安となっています。

※上記でご紹介した費用は地域や時期によっても変わります。詳しくは最寄りの指定教習所にお問い合わせください。

バイク免許の試験内容

それではバイク免許の試験内容についてご紹介します。バイクの免許を取得するための手段は2つです。ひとつは指定教習所を卒業し試験を受ける方法。もう一つは試験場で一発試験を受ける方法です。

どちらの方法にもメリットとデメリットがあるので悩むところ。ということで2つの方法について受験費用や取得までの期間もあわせて説明していきます。

バイク免許の取得方法① 指定教習所を卒業し試験を受ける


バイク免許の取得方法としてまずは指定教習所を卒業し試験を受ける方法についてご紹介します。

指定教習所を卒業し試験を受ける方法

最初に入校に必要なものから準備します。

  • 現在所持している免許証(ない場合は保険証や学生証など身分を証明できるもの)
  • メガネ、コンタクトレンズ(必要な方のみ)
  • 印鑑
  • 筆記用具など
  • 住民票(3か月以内に発行されたもの)

必要なものがそろったら最寄りの指定教習所に連絡して入校日を確かめます。毎日入校可能な教習所もあれば決まった曜日にしか入校できない教習所もありますのであらかじめ問い合わせておきましょう。

入校日に入校手続きを済ませたら早速その当日から教習開始です。二輪の教習に適した服装で臨みましょう。(半袖Tシャツや破れジーンズ、サンダルは不可)

無事卒業すると卒業証明書が発行されます。発行された卒業証明書をもって最寄りの運転免許試験場に行き二輪免許を発行してもらいます。※普通車の免許を持っていない方は筆記試験があります。

指定教習所を卒業し試験を受ける場合の費用

普通車の免許を持っている方で普通二輪教習なら約10万円前後。原付きの免許や免許なしの場合は約18万円前後かかります。費用は地域や教習所さらには時期によっても変わりますので詳しくは最寄りの教習所にお確かめください。

指定教習所を卒業し試験を受ける場合の期間


普通車の免許をお持ちの場合で普通二輪免許だと早くて10日間前後、免許なしだと1か月前後かかります。

指定教習所を卒業し試験を受ける場合のメリット

指定教習所で二輪免許を取るメリットは大きく以下の6つです。

  1. 試験場で合格率が低くてむずかしい技能試験受けなくてよい
    (試験場での実技試験の合格率は二輪の場合約10%前後だといわれています。)
  2. 免許取得後に事故を起こさない技術と知識が満遍なく学べる
  3. 事故を未然に防げる危険予測が学べる
  4. 経験豊富な指導員の体験談が聞ける
  5. 一本橋やクランクなど自分の苦手な部分を重点的に復習できる
  6. 入校から卒業までしっかりとサポートしてもらえるので安心

指定教習所を卒業し試験を受ける場合のデメリット

指定教習所で二輪免許を取得するデメリットはあまりありませんが、あえて挙げるとすれば費用が高くかかるかもしれない点と期間が長くなる可能性がある点です。

しかし試験場での合格率は低いので、事前の練習無しで臨めば5,6回不合格になることも珍しくありません。不合格が重なれば費用も期間も指定教習所に通学した場合と同じになる可能性も十分にあります。

バイク免許の取得方法② 一発試験


バイク免許の取得方法として試験場での一発試験を受けるという手段もあります。ここではバイク免許の一発試験についてご紹介します。

一発試験を受ける方法

方法はいたってシンプル。最寄りの試験場に行き試験を受けるだけです。

ただ住民票や筆記用具などもっていく物を事前に試験場に問い合わせておきましょう。試験の当日は二輪の運転に適した服(長袖、長ズボンなど)でないと試験を受けられないこともありますので注意してください。

一発試験を受ける場合の費用

一発試験の費用は以下のとおりです。

  • 受験用…2950円
  • 試験車使用料…1550円
  • 免許証交付手数料…2050円(合格後)
  • 取得時講習…15900円(合格後)

※費用は地域の運転免許試験場によって変わる場合があります。

一発試験を受ける場合の期間


初日で合格すれば最短1日で免許取得が可能です。しかし一発合格は至難の業。2,3回の受験で合格する人はまれで合格まで5,6回かかるのが普通です。なかには10回以上受験される方も……。

その場合を想定して1週間から10日間の期間を見ておいたほうがいいでしょう。

一発試験を受ける場合のメリット

一発試験の最大のメリットは少ない受験回数で合格すれば費用が安く抑えられ期間も短くできるという点。腕に自信のある方は挑戦してみるのもありです。

一発試験を受ける場合のデメリット

一発試験のデメリットをいくつか挙げてみました。

  • 合格率が厳しいので途中で挫折する場合がある
  • 指定教習所と違っていろいろと質問したり苦手な部分を重点的に練習するといったことができない
  • 免許取得後の安全運転について知識と技量が不足する場合がある
  • 免許取得がいつになるかわからないので心理的ストレスになる
  • 試験場まで遠い場合、合格するまで何度も時間をかけて往復しなければならない

指定教習所ではいろいろとサポートしてくれたり安全運転について満遍なく学ぶことができますが、費用が多くかかります。いっぽう、試験場での一発試験では費用が抑えられますが、自分自身でいろんなことをしなければならないので面倒な部分もあります。

指定教習所と試験場での一発試験を比較して自分にとって良いほうを選択しましょう。

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