愛犬、愛猫が入院したらどうなる? 入院中の生活、入院費について解説


愛犬、愛猫が怪我や病気で入院することになったら、入院中はどんな生活を送ることになるのかなど、外からでは分からないこともあり、不安もあると思います。そこで、入院が必要となるのはどのようなときなのか?入院中は何をしているのか?など入院に関する疑問にお答えします。また、気になる費用についても解説します。

ライター紹介:こんどうなつき原因不明の難病に20年以上苦しみながらも、獣医師免許を取得。日本で唯一の「寝ながら獣医さん」として、執筆や講演活動などを行なっている。

入院が必要なのはこんなとき

飼い主のそばに居られるのが、ペットにとっては一番安心ですが、次のようなときには入院が必要となります。

  • 経過観察
    全身麻酔をした後や検査、処置が複数回必要なとき
  • 通院ではできない処置をする場合
    手術、24時間点滴、酸素吸入など通院ではできない処置をする場合
  • 飼い主の都合
    続けて来院し、治療することが必要だが、交通手段がないなど何度も来院するのが難しい場合

入院する前の準備

ワクチンを接種する

入院中は感染症予防のため、ワクチンの接種が必要です。ワクチンの種類はいくつかありますが、最低限、犬では2種混合(ジステンパー、パルボ)、猫では猫3種混合(ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)ワクチンを接種する必要があります。

緊急の場合は、ワクチン未接種でも受け入れてもらえる場合がありますが、隔離入院の料金を取られることもあります。

持ち物

いつも食べているフードを小分けにして持ってくることを指示している病院もありますが、療法食を与える必要がある場合には、特に必要なものはありません。

入院中は衛生管理が重要になることも多く、治療という意味では、布製の汚れるものはあまり推奨出来ませんが、ペットのストレスを考えて、治療の妨げにならないくらいの大きさ、数個であれば、好きなおもちゃやタオルを持っていくことが可能な場合もあります。

持ち込みたいものがある場合には、獣医師に相談してみると良いでしょう。

病室の種類

一般入院室犬と猫で部屋が分けられている病院が一般的です。1頭ずつ、ステンレス製のケージに入れられます。
隔離入院室個室になっており、他の部屋からの空気が入らないような設計になっています。
ICU入院室
(集中治療室)
人間の保育器のような見た目で、温度、湿度、酸素濃度がコントロールされています。

入院中の生活

食事基本的には1日2回、動物病院推奨のフードが与えられます。偏食やストレス対策として、持参を許可されている場合はそのフードを与えます。
散歩病院内に運動場があり、そこで運動させてもらえる場合や散歩してもらえる場合があります。病気や怪我の状態によっては散歩が難しい場合もあります。
夜間の対応動物病院は個人経営のところがほとんどで、診療時間以降は院長が一人で対応するところも少なくありません。
モニターを設置している病院もありますが、それでも、ずっと監視し続けることは不可能です。定期的に巡回するのが一般的な対応でしょう。
面会中には面会時間が決まっている病院もありますが、通常、受付時間内であれば面会出来るところが多いようです。

入院費

犬がかかりやすい病気

下痢

下痢をする原因は様々ですが、子犬の場合、感染症が多く見られます。軽度であれば、整腸剤や抗生物質の処方で済みますが、重度の場合は入院が必要となります。

入院になった場合、感染症の可能性があると判断されると隔離入院となることもあります。

費用は1週間程度の入院でも総額4~7万円程度です。

  • 治療費・薬代:2~4万円
  • 入院費:2~3万円

心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)

僧帽弁閉鎖不全症はチワワやマルチーズなどの小型犬に多い病気です。人間の医療では手術が一般的ですが、動物の場合、手術を行える施設が限られていることや、手術費用が100~200万円ととても高額なため、通常は内服によって症状を抑える治療が行われます。

病状が進むと肺に水が溜まる肺水腫が起こりやすくなります。呼吸が難しくなるため、緊急入院し、利尿剤などを投与する必要があります。

3日間入院した場合の費用の総額は4~5万円程度です。

  • 治療費・薬代:2万円
  • 入院費:1.5~3万円

ICUでの酸素濃度管理が必要な場合、入院費が1日4,000円ほど高くなることがあります。

短頭種気道症候群

ブルドックやフレンチブルドッグ、ボストンテリアなど短頭種に多い病気です。軟口蓋という喉の奥の構造が他の犬種より長くなっていることが多く、息を吸うときに気道が狭くなる傾向があります。興奮すると失神してしまうこともあります。

呼吸数が増える夏場は症状が出やすくなります。症状が軽い場合は鎮静や冷却、酸素吸入で症状が改善する場合もありますが、重度になると入院、手術が必要です。

入院日数は1~2日程度です。手術は鼻孔拡張術と軟口蓋切除術の2つの方法があり、両方同時に行うこともあります。

費用は総額8~15万円程度です。

  • 手術:鼻孔拡張術2~5万円
  • 軟口蓋切除術4~8万円
  • 入院費:5,000円~1万円
  • 検査費:1万円

子宮蓄膿症

6歳以降の犬で避妊手術していない場合、4頭に1頭の確率で起こると言われている病気です。ホルモンのバランスと細菌感染が要因となって、子宮に膿が溜まります。

子供を残すことを考えているときなど内科的治療を行うこともゼロではありませんが、再発や合併症のリスクを考え、通常は外科手術で子宮と卵巣を取り除きます。

術後の入院期間は2~5日、治療費の総額は6~10万円程度です。

  • 手術費:4万円
  • 治療費・薬代:1~3万円
  • 入院費:1~3万円

膿が子宮から腹腔内に漏れてしまっている場合は集中治療室での術後管理が必要で、入院期間も長くなります。その場合は更に3~5万円ほどかかることがあります。

てんかん

発作性障害と呼ばれる脳の神経障害の一つです。てんかんの痙攣発作は数分で治まることが殆どですが、長い時間続く場合には重積発作といって、命にかかわる場合もあり、入院が必要になることもあります。

1泊入院した場合の費用は検査代、点滴代等を含め1~2万円程度です。

専門病院でMRI検査や脳脊髄液検査をする場合もあり、検査費用は3~10万円ほどかかります。

てんかん発作が頻繁に起こる場合には毎日薬を飲む必要があります。薬代は1ヶ月あたり5,000円~1万円ほどのところが多いようです。

猫がかかりやすい病気

糖尿病

糖尿病は初期にはほとんど症状が出ないので、発見が遅れることがあります。通常はインスリン注射を自宅で行うことになりますが、けいれん発作や低体温症など末期の重篤な症状が現れた場合には入院が必要となります。

緊急的に1泊入院した場合の費用総額は、1~2万円程度です。

  • 治療費・薬代:5,000~1万円
  • 入院費:5,000円

糖尿病の場合は発症すると、その後インスリン注射をすることが必要となるため、長期に渡って費用がかかります。インスリン注射は注射器なども含めて1ヶ月2万円ほどかかります。

腎臓病

猫の慢性腎不全は猫の入院理由として常に上位に入るものです。食餌が取れない場合や激しい嘔吐が見られる場合などに4~5日ほど入院して点滴や投薬を行います。

費用は7万円程度です。

  • 治療費:4~5万円
  • 入院費:1.5~2万円

尿道閉塞

結石症により、尿道に石が詰まって排尿出来ない場合は、命に関わるため早急に石を取り除く必要があります。

入院は5日ほどで、費用は総額10~25万円程度です。

  • 手術費:5~20万円
  • 入院費:3~5万円程度

乳腺腫瘍

猫の乳腺腫瘍は、ほとんどが悪性ですが、取り除いてしまえば完治する場合が多いため、手術するのが一般的です。転移の可能性を考えて乳腺を全摘します。

その場合、1〜3日程度の入院が必要です。

費用は総額10万円〜25万円程度です。

  • 手術費:8万円〜22万円
  • 入院費:2万円〜3万円

口内炎

猫の口内炎は細菌やウイルスによるものが殆どです。基礎疾患や歯周病など原因は様々ですが、口内炎により食欲が低下し、酷いときには何も食べられなくなってしまうこともあります。

食べることが出来ないときには、入院して抗炎症薬を投与し、点滴を行って状態が回復するのを待ちます。

1泊程度の短期間の入院となることが多く、費用は1~2万円程度です。

  • 治療費・薬代:5,000円~1万円
  • 入院費:5,000円

歯肉炎が酷いときには抜歯することもあり、その場合の費用は、抜歯1本あたり、5,000円〜1万円程度です。

まとめ

入院中、絶えず監視し続けることは難しいですが、普段からかかりつけの動物病院を知っておけば、病院の雰囲気も分かるので、安心して動物を預けることが出来ます。

些細な疑問や費用についても嫌な顔をせずに教えてくれる病院が良いでしょう。通い慣れた動物病院ならば、初めての場所よりも動物の不安を減らすことも出来ます。

また、避妊・去勢手術やワクチンで防げる病気もあります。日頃から健康管理のために気軽に通える動物病院を見つけておくことが大切です。

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