犬や猫がしやすい怪我と予防のために必要なこと

犬や猫は飼い主が予想もしないような行動を取ることがあり、それによって怪我をしてしまうことがあります。どんな時に怪我をしやすいのか、予防のために飼い主として出来ることは何かを怪我の種類別に見ていきましょう。

ライター紹介:こんどうなつき原因不明の難病に20年以上苦しみながらも、獣医師免許を取得。日本で唯一の「寝ながら獣医さん」として、執筆や講演活動などを行なっている。

犬がしやすい怪我と予防

やけど

犬のやけどで多く見られる部位は肉球です。夏の暑い時期、マンホールやアスファルトの上は60度以上になると言われています。散歩をしたあとに肉球を舐める、脚を引きずるなど痛がる様子が見られた場合、やけどしている可能性があります。

黒い肉球だと分かりにくいですが、肉球が赤くなっている、ただれているなど見た目で分かることもあります。人間の低温やけどと同様に、後から症状が出る場合もあります。

予防方法

日陰を散歩することや散歩の時間を朝、夜の涼しい時間帯にすることで予防出来ます。

治療方法と治療費目安

治療としては痛みや炎症を抑える薬の注射・内服を行います。脚を引きずっている場合は、患部の保護のため包帯を巻いたり、靴下を履かせたりすることもあります。

治療費は3,000円~4,000円程度です。

擦り傷

散歩中に尖ったものを踏む、生垣などに顔を突っ込むなどで擦り傷が出来てしまうことがあります。患部を舐めたり、飼い主が触ろうとすると怒ったりする場合があります。

予防方法

たまたま落ちていたものを踏んでしまうなど、避けられない場合もありますが、散歩中に何か落ちている物はないか、犬が興味を持って近づいてしまいそうな物はないかなど、周囲や犬の様子をよく観察しながら歩きましょう。

▶ 治療方法と治療費目安

擦り傷の範囲が広い場合や傷が深い場合、沢山出血している場合には動物病院を受診しましょう。その際出来る限り、傷は流しっぱなしの水で綺麗に洗っておくと良いでしょう。

消毒は傷を治すための細胞が死んでしまう場合があるので避けた方が良いと言われています。また、出血が止まらないようであれば、清潔なタオルなどで強く圧迫します。

病院での治療は、傷口を綺麗にした後、傷口が乾かないようなフィルムを貼り包帯などで固定します。傷から滲み出る滲出液の作用を利用することで、傷の治りが良くなります。

ジュクジュクしているように見えますが、滲出液の色が透明~薄いピンク色であれば問題ありません。濃い黄色の膿のようなものが見られるときには早めに動物病院に相談しましょう。

治療費は診療代とフィルムや包帯、軟膏など合わせて、2,000円~3,000円程度です。

噛み傷

ドッグランで噛まれる事故が多く見られます。

▶ 予防方法

ドッグランで相性の悪そうな犬や他の犬に噛みついている犬がいた場合、そこに近づけないために、飼い主が呼んだらすぐに戻るトレーニングをしておきましょう。

他の犬に対して威嚇することが多い犬の場合は散歩のときに短めのリードを着用するようにしましょう。

▶ 治療方法と治療費目安

口の中は細菌が沢山いるため、抗生物質の軟膏、内服、注射などで対応します。治療費は傷の深さにもよりますが、軽度であれば、2,000円~3,000円程度で済むでしょう。

骨折

小型犬がソファーから落ちた、階段で滑ったなどの理由で骨折することがあります。また、散歩の際、不意に引っ張られてリードが飼い主の手から離れてしまい、飛び出して交通事故に合うケースも見られます。

痛めた肢を地面に着かないように地面から離して(挙上して)歩いている、痛めた箇所が熱を帯びている、腫れているなどの症状がある場合には骨折の可能性があります。

▶ 予防方法

滑り止めつきのマットを置く、散歩のときに飛び出さないように「まて」を教えておくなどの方法があります。

万が一何かの拍子にリードが手から離れてしまったときのために呼んだら戻ってくるように日頃からトレーニングしておくことも重要です。

▶ 治療方法と治療費目安

手術が必要です。骨折した箇所や折れ方、本数にもよりますが、7日間入院したとして、治療費の総額は20~30万円程度かかります

  • 手術費:5~20万円
  • 入院費:3~4万円
  • ギプス:1万円程度
  • レントゲン検査:5000円程度

爪の怪我

カーペットなどに引っかかって爪が剥がれたり、折れたりしてしまうことがあります。爪は血管も神経も多い場所なので、沢山出血したり、とても痛がったりします。

血が沢山出ていることにびっくりしてしまう飼い主も多いのですが、血液の病気があったり、血が止まりにくくなる薬などを飲んでいたりしなければ、大体は自然に止まります。

また爪が剥がれた程度の出血なら動物病院についてからの止血でも大事に至ることはまずありません。落ち着いて病院へ向かいましょう。

▶ 予防方法

爪が伸びていると怪我をしやすくなるので、こまめに切ることが大切です。目安として、床を歩くときにカチャカチャと音が鳴るようなら切ってあげた方が良いでしょう。

暴れたり、噛みついたりして爪切りをするのが難しい場合は、病院でも切ることが出来ます。その場合、料金は1回500円程度です。

無理をせず、動物病院で定期的に切ってもらうのも一つの方法です。

▶ 治療方法と治療費目安

止血をし、化膿を防ぐために内服や注射で抗生物質を投与します。治療費は、2,000円~3,000円程度です。

猫がしやすい怪我と予防

噛み傷・引っ掻き傷

猫同士の喧嘩によって噛み傷・引っ掻き傷ができてしまうことがあります。引っ掻き傷の場合は比較的軽傷で済みますが、噛み傷は見た目が小さい傷であっても深いことが多く、重症化する場合があります。

深い傷の場合、時間が経ってから皮膚に穴が開いたようになり、傷が広範囲に広がってくることもあります。これは、猫の口の中に細菌が沢山いるためです。

引っ掻き傷は表面的な浅いものであれば、清潔に洗ってしばらく様子を見ても構いませんが、噛み傷の場合は、傷が小さくても一度動物病院を受診しましょう。

▶ 予防方法

外に出さないようにしましょう。多頭飼いの場合はトイレや餌のお皿の個数を頭数プラス1個用意することで喧嘩が起きにくくなることもあります。高いところに餌を置いておくことも猫の精神状態の安定になります。

また、発情の時期に喧嘩が起こることもあるので、避妊・去勢手術を行うことも予防に繋がります。

▶ 治療方法と治療費目安

軽度であれば、傷口を洗浄し、抗生物質を投与するくらいで済みますが、皮膚に穴が開いてしまい、ポケット状になっていたり、傷が広範囲に広がったりしている場合には、手術が必要となることもあります

手術は皮膚をふさぎ過ぎないようにある程度間隔を開けて縫うものが一般的です。皮膚と皮膚の間から膿が排出され、皮膚がくっつくのを待ちます。

費用は、傷が浅い場合2,000円~3,000円、手術が必要な場合は1週間ほど入院して術後管理を行う必要があり、麻酔代も含めて5~7万円程度かかります。

捻挫

捻挫は、急に体勢を変えるなど、無理な動きで関節付近に負担がかかることにより、靭帯が伸びてしまうものです。脚を引きずる、触ると痛がる、患部が熱をもつなどの症状が見られます。

▶ 予防方法

捻挫の原因は、急に方向転換をした場合やドアに挟まれた、人に踏まれたなどの場合が考えられます。猫と遊ぶときに、無理な体勢になるようなおもちゃの使い方や足場の悪いところでの遊びは避けましょう。また、ドア付近や足元に猫がいないかどうかよく確認してから動くようにしましょう。

▶ 治療方法と治療費目安

足を引きずりながらも、食欲があり、足を使う以外は通常通り出来ていれば、様子を見ても大丈夫でしょう。

3日くらい経っても変化がない、腫れが酷くなるなどの症状が見られる場合には、骨折の可能性も考えられるので、受診した方が良いでしょう。

捻挫の治療は、抗炎症薬で痛みや腫れを抑える処置が行われます。骨折していないか確かめるためにレントゲン検査をする場合もあり、費用は5,000円~1万円ほどのところが多いようです。

骨折

猫は多少の高さから落ちても大丈夫だという認識の方が多いと思います。犬に比べて、猫は高いところから落ちた場合の着地が得意なので、家の中での転落による怪我は起きにくいですが、マンションの窓から落下してしまったなど、あまりにも高いところから落ちた場合には対応しきれません。

実際のところ、猫の転落事故は少なくありません

▶ 予防方法

外に誤って落ちることがないように、マンションの窓や高い場所の窓は閉めておきましょう。

▶ 治療方法と治療費目安

犬と同様に、骨折した場所、骨折の本数によって整復方法が異なるため、費用にも差がありますが、平均すると総額20~30万円程度

  • 手術費:5~20万円
  • 入院費:3~4万円
  • ギプス:1万円程度
  • レントゲン検査:5000円程度

かかります。

目の怪我

喧嘩による引っ掻き傷が多いです。細菌感染などで失明してしまう恐れもあるので、目の怪我に気づいたら、小さな傷でも早めに動物病院を受診しましょう。

目の違和感が気になって、猫が自分で掻いてしまうこともあるので、動物病院に到着するまで、家にもしあればエリザベスカラーをつけておくと良いでしょう。

無い場合は、前脚に清潔な包帯やハンカチを巻いておくと、傷が悪化することを避けられます。

▶ 予防方法

噛み傷や他の部位の引っ掻き傷と同様、喧嘩になるような状況を避けることが大切です。

▶ 治療方法と治療費目安

目薬や眼軟膏などを処方してもらいます。費用は、2,000円程度です。

首の怪我

猫は喧嘩のとき、本能的に首を噛む習性があります。噛み傷は深いことが多いので、見つけたら病院を受診した方が良いでしょう。

▶ 予防方法

噛み傷や他の部位の引っ掻き傷と同様、喧嘩になるような状況を避けることが大切です。

▶ 治療方法と治療費目安

噛み傷のところで述べた通り、傷が浅い場合は2,000円~3,000円、手術が必要な場合は1週間ほど入院して術後管理を行う必要があり、麻酔代も含めて5~7万円程度かかります。

お腹の怪我

猫が喧嘩中に故意にお腹を見せることはないので、お腹の怪我がある場合は、他の部分も怪我をしている可能性が高いです。また、お腹の怪我の場合は事故である可能性も考えられます。

いずれにしても腹部は臓器が入っている場所なので、傷が深いと命にかかわることも多く、出来るだけ早く病院を受診することが必要です。

▶ 予防方法

家の中の猫同士でお腹に怪我をするほどやり合うことは滅多にないでしょう。お腹の怪我を防ぐには外に出さないことが一番です。

▶ 治療方法と治療費目安

緊急手術になることも多く、5~10万円ほどかかる場合が多いでしょう。
また、事故で骨折しているなど、他にも損傷がある場合は更に20~30万円かかることもあります。

まとめ

病気と比べ、怪我は飼い主が気を付けることで防げるものも沢山あります。どんな時に動物が怪我をしやすいかを知識として頭に入れておき、可愛い愛犬や愛猫を怪我から守りましょう。

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